先週の高松宮記念は前走香港スプリントで3着と好走したサトノレーヴが、国内勢相手ならば力が違う、と言わんばかりのパフォーマンスで完勝するという決着でした。昨年の高松宮記念でも前走香港スプリント8着のマッドクールが6番人気で勝利し、前走センテナリースプリントC勝ち馬のビクターザウィナーが5番人気で3着に食い込むという香港組優位の決着でした。
そんな香港組の活躍結果については、香港競馬がスプリント路線だけでなく、全体的なレベルが高くなっているというのが最たる背景として考えられます。中国(本土)が馬券発売解禁へと歩み出している中にあって、経営資源が投入されている香港競馬は近年目覚ましく発展を遂げており、在籍する競走馬のレベルも上昇の一途にあります。
その上で、日本馬にとっては海外遠征でも地理的に近場の香港だと馬へのダメージが最小限に抑えられるというのと、欧州とは異なりコース形態や馬場なども日本競馬と近しいので親和性も高い(欧州競馬で強い馬が日本競馬で強いとは限らないのに対して、香港競馬で強い馬は日本競馬でもそのまま強い)ということから、香港競馬での好走もしくは健闘した馬というのは日本競馬に戻れば大威張りできる存在になり得るというわけです。
国 | 成績 |
---|---|
香港 | 7-3-2-12 |
アメリカ | 0-1-0-4 |
フランス | 0-1-0-4 |
イギリス | 0-1-0-1 |
ドバイ | 0-0-0-15 |
カタール | 0-0-0-1 |
サウジアラビア | 0-0-0-1 |
オーストラリア | 0-0-0-1 |
(香港以外) | 0-3-0-27 |
実際に23年下半期以降の国内芝G1・G2レースにおける前走海外出走馬の成績では、前走香港以外の組は30頭中3頭しか好走していないのに対して、前走香港組は24頭中12頭も好走しています。
芝スプリント路線以外でも、昨年の札幌記念で前走クイーンエリザベス2世カップ3着馬のノースブリッジが5番人気ながら勝利しており、日本のレースにおいて妙味ある人気帯で猛威を振るうという事象が頻発しています。
3歳10月末に行われる天皇賞秋では3歳と古馬との斤量差は2キロ、3歳11月末に行われるジャパンカップでも3歳と古馬との斤量差は2キロのまま、3歳12月末に行われる有馬記念でも3歳と古馬との斤量差は依然2キロのまま、そして4歳3月末(または4月初)に行われる大阪杯では明け4歳と古馬との斤量差は0キロとなっています。
それらは馬の月齢とレースの施行距離に応じて、その時点で成長度合いが異なる馬同士でも“フェア”な競走が行われるように、細かく設定されている斤量規定に基づいたものですが、有馬記念から見てわずか3か月後なのに、有馬記念から斤量差が一気に2キロも縮小される大阪杯も明け4歳馬にとって決して楽なタイミングではないレースということが言えます。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3- 3- 5- 26/ 37 | 8.10% | 16.20% | 29.70% |
5歳 | 5- 4- 3- 34/ 46 | 10.90% | 19.60% | 26.10% |
6歳 | 0- 1- 0- 18/ 19 | 0.00% | 5.30% | 5.30% |
7歳 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
8歳 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
前走斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走と同斤量 | 1- 1- 1- 4/ 7 | 14.30% | 28.60% | 42.90% |
前走から斤量増 | 2- 2- 4-22/30 | 6.70% | 13.30% | 26.70% |
2017年にG1昇格して以降の大阪杯では、明け4歳世代馬は上の世代馬と数字上は互角の戦いになっていますが、その内訳としては前走出走時から斤量が変わらずの馬(主にすでに古馬に対して斤量の軽減が無い中でレースをしていた馬)は複勝率42.9%で好走傾向がある一方、逆に前走出走時よりも斤量が増えていた馬(主に今回初めて古馬に対して斤量の軽減が無くなる馬)は複勝率26.7%であまり振るわない傾向が認められます。
明け4歳馬にとっては、古馬との斤量差が一気に縮小するのをどう補えるのか、背負いなれていない斤量をいかに克服するのかが鍵になるレースだと言えます。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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