この天皇賞秋では、02年のシンボリクリスエスから21年のエフフォーリアまで3歳馬の勝利が長らく途絶えていた通り、データ上では3歳馬よりも古馬の方が優位なレースとして知られています。
その中でも、3歳馬不利説を覆して3歳馬が戴冠した年は、世代レベルが相当に高かったという背景があると見ています。今年はそこまでではないということで順当に古馬優勢の年になるのではないかと見ています。その根拠は、各年の3歳馬の“世代レベル”と“秋古馬三冠レースにおける成績”との連動性にあります。
| 着別度数 | 複勝率 | 秋天&JC&有馬での3歳馬勝利数 | |
|---|---|---|---|
| 2026年 | [5-1-2-32] | 20% | 0~1勝? |
| 2025年 | [3-3-5-26] | 30% | 2勝(※対国内馬3勝) |
| 2024年 | [5-2-2-28] | 24% | 1勝 |
| 2023年 | [3-3-1-32] | 18% | 0勝 |
| 2022年 | [4-2-5-18] | 38% | 2勝 |
| 2021年 | [8-3-7-20] | 47% | 2勝 |
| 2020年 | [2-5-0-29] | 19% | 0勝 |
| 2019年 | [4-5-1-34] | 23% | 0勝 |
| 2018年 | [3-6-6-29] | 34% | 2勝 |
| 2017年 | [3-0-3-29] | 17% | 0勝 |
| 2016年 | [4-3-2-24] | 27% | 1勝 |
| 2015年 | [2-2-4-39] | 17% | 0勝 |
| 2014年 | [3-3-2-29] | 22% | 0勝 |
| 2013年 | [1-1-4-33] | 15% | 0勝 |
| 2012年 | [9-4-3-33] | 33% | 2勝 |
| 2011年 | [3-2-4-34] | 21% | 1勝 |
| 2010年 | [5-4-4-16] | 45% | 2勝 |
毎年指標として使っている「年別の3歳・古馬混合の芝オープン競走における3歳馬成績(天皇賞秋の前週まで)」では、今年の3歳世代は複勝率20%で、2010年以降の17年では12番目という平均水準を下回る成績にとどまっています。この複勝率が約30%以上のハイレベル世代の年は、対象期間の秋古馬三冠レースでは、3戦のうち2戦以上で国内馬の最先着馬が3歳馬となっています。それに対して、複勝率が20%程度以下の年は、3歳馬が国内馬の最先着となったレースは3戦中1戦以下にとどまっています。
この天皇賞秋でも、複勝率が約30%以上のハイレベル世代の年は、昨年のマスカレードボールとミュージアムマイルによるワンツー決着など活躍馬を輩出している一方で、複勝率が20%程度の非ハイレベル世代の年では、3歳馬はほとんど好走できていません。
秋古馬三冠レースは11月初旬の天皇賞秋・11月末のジャパンC・12月末の有馬記念という並びで、レースの“格”自体はいずれもほぼ同じですが、一方で“賞金”については、天皇賞秋は1着賞金が3億円なのに対してジャパンCと有馬記念は1着賞金が5億円という大きな差があります。それもあって、天皇賞秋はトップホースにとって大目標となるG1レースというより、この先の高額賞金レースを見据えた始動戦として、使い勝手の良い一戦となっている面があります。
特に、その傾向が強いように見える中長距離馬は、距離適性の面でも本気度の面でも競馬ファンから軽視されて人気になりづらい存在となっています。
しかし、20年秋開催を境に、東京芝コース(冬開催を除く)は、一にも二にも末脚がモノをいい、タメればタメるだけ差して来られる馬場へと変貌したと見ています。そのため、この天皇賞秋も含めた上級クラスの中距離レースでは、末脚があれば間に合うため、距離不足が敗因と見られる負け方は少なくなっており、むしろ距離不足と目される馬が波乱の立役者となるケースが目立っています。
(脚質面でも14年から19年までの6年のうち4年は4コーナー5番手以内の馬が複数頭、3着以内に入っていたのに対して、20年から25年までの6年全てで、4コーナー5番手以下の馬が複数頭、3着以内に入っています。)
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 8- 14- 16- 391/ 429 | 1.90% | 5.10% | 8.90% | 24 | 63 |
| 今回延長 | 6- 9- 20- 511/ 546 | 1.10% | 2.70% | 6.40% | 22 | 42 |
| 今回短縮 | 3- 6- 8- 140/ 157 | 1.90% | 5.70% | 10.80% | 101 | 75 |
最近の東京芝2000mでは、クラスを問わず距離短縮馬の活躍が目立ちます。例えば、昨年のオクトーバーSでは、それまで2400m以上での勝利歴しかなかった中長距離タイプのニシノレヴナントが13番人気で1着となり、大穴をあけました。今年のオクトーバーSでも、前走の2500mの目黒記念で6着と善戦していたアスクセクシーモアが勝利を収めています。
そして、この天皇賞秋でも、20年以降は、天皇賞春勝ち馬のフィエールマンやジャスティンパレスや菊花賞2着のタスティエーラなどの長距離タイプの人気薄での好走が目立っています。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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