3歳限定重賞を検討する上で重要なポイントとなるのが「世代レベル」です。他世代と直接対決するわけではない同世代同士の一戦でなぜそれが重要かと言えば、これまでの同世代トップ戦線のレベルが高ければ3歳秋でもその勢力図が維持される可能性が高く、逆に低ければ、相対的にレベルが高くなる古馬相手のレースで頭角を現してきた「上がり馬」が台頭する余地が大きくなるからです。
その世代レベルを見極める術としては、1「過去年との対古馬戦データの比較」と、2「ノーザンファーム勢の活躍度合い」の2点から測ることができます。
| 年・年月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 18-16- 5-44/83 | 21.70% | 41.00% | 47.00% |
| 2025年 | 19- 6- 9-42/76 | 25.00% | 32.90% | 44.70% |
| 2024年 | 17-11- 9-56/93 | 18.30% | 30.10% | 39.80% |
| 2023年 | 16- 8- 7-45/76 | 21.10% | 31.60% | 40.80% |
| 2022年 | 11- 9- 7-40/67 | 16.40% | 29.90% | 40.30% |
| 2021年 | 12-10- 9-36/67 | 17.90% | 32.80% | 46.30% |
まず1のデータについて振り返ると、昨年の3歳世代(現4歳世代)は、6〜8月に行われ「3歳対古馬」のレースにおいて、牝馬が数字を下げていたものの、牡馬だけに絞ると勝ち馬数・勝率・連対率・複勝率がいずれも過去最高成績を記録していました。当時「この3歳世代牡馬はかなりレベルが高い」と評価した通り、実際にも秋の古馬三冠レースで国内古馬を完封するなど大活躍を見せました。
過去最高レベルだった昨年の3歳世代牡馬と比較すると、今年の3歳世代牡馬は流石にそこまでには及ばないものの、例年比では十分好成績を収めており、全体として「レベルは高め」という見方ができます。
次に2の「ノーザンファーム勢の活躍度合い」についてです。春のクラシックでノーザンファーム生産馬が順当に活躍している世代はハイレベルな可能性が高く、逆に活躍できてない世代(飛車角落ちの状態となっている世代)はあまりレベルが高くない可能性が考えられます。
今年の3歳世代牡馬は、最高峰のダービーにおいて好走馬3頭すべてがノーザンファーム系(残る1頭も社台ファーム生産)だったことからも、世代レベルは高いと判断できます。
このように強固な勢力図を築いている現3歳世代牡馬においては、上がり馬よりも「春の実績馬」を重視する方向性で予想を組み立てるべきです。
春の実績馬の中でも、特に重視すべきは関西馬です。2歳秋から3歳春までの牡馬芝中距離以上路線のG1(ホープフルS・皐月賞・ダービー)はすべて関東圏(中山・東京)での施行となっており、3歳秋の菊花賞が初めての関西圏(京都)での施行となります。
| 調教師分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 美浦 | 51- 46- 43- 729/ 869 | 5.90% | 11.20% | 16.10% |
| 栗東 | 126- 133- 131-1726/2116 | 6.00% | 12.20% | 18.40% |
| 調教師分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 美浦 | 93- 76- 63- 984/1216 | 7.60% | 13.90% | 19.10% |
| 栗東 | 120- 141- 151-1756/2168 | 5.50% | 12.00% | 19.00% |
2011年以降のG1成績を見ると、関西圏のG1では関西馬が、関東圏のG1では関東馬がすべての成績項目で上回っています。長距離輸送がない方が有利であることは間違いなく、2歳秋から3歳春まで連続で長距離輸送を強いられてきた関西馬にとっては、春のG1戦線では不利な立場に置かれていたと言えます。
そして、その輸送の負荷から解放される菊花賞、およびその前哨戦である関西圏の神戸新聞杯では、関西馬の巻き返し(反発)が期待できます。
実際に神戸新聞杯では「前走G1組×関西馬」がほぼ毎年勝利を収めています。力通りに決まりやすいレースだからこそ、その中から「1〜5番人気の上位人気馬」に絞るだけで、ベタ買い単複回収率120%程という成績を残しています。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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