数年前までの中京芝は総じて「内枠有利傾向」で、特に重賞では極端な内枠を引いた馬ばかりが好走する事象が発生していました。具体的には2022年9月に行われた神戸新聞杯から2023年3月に行われた高松宮記念まで、重賞において11レース連続で1・2番ゲートを引き当てた馬が好走しました。さらに、2024年の高松宮記念から25年の1月に行われた日経新春杯までの中京芝重賞11レース中10レースで1・2番ゲートを引き当てた馬が好走しており、極端な偏りが生じていました。
しかし、2025年の春開催を境にして、その傾向に変化が見られました。それは限られた重賞だけではなく、平場も含めた全レースにおいて、有利な枠が内一辺倒ではなくなってきたことです。2023年から2025年1月までの中京芝では、2枠・1枠・3枠が成績上位の枠となっていましたが、2025年3月から12月までの中京芝では、5枠・4枠・6枠・1枠の順で好成績となりました。また、2026年の中京芝では1枠・6枠・3枠・7枠の順で好成績となっています(強いて言えば1枠と中枠が有利)。
サマースプリントシリーズの中で、北九州記念とCBC賞の2戦はハンデ戦として行われます。この北九州記念とCBC賞は、同じ芝1200mのハンデ戦にもかかわらず、斤量傾向(ハンデ別の競走成績)に大きな違いがあるという点がポイントです。結論から言えば、小倉芝1200mが舞台の北九州記念は軽ハンデ馬有利で、中京芝1200mが舞台のCBC賞は重ハンデ馬有利となっています。
| 斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 〜49kg | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
| 49.5〜51kg | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.00% | 11.10% | 11.10% | 0 | 52 |
| 51.5〜53kg | 1- 1- 1- 29/ 32 | 3.10% | 6.30% | 9.40% | 29 | 33 |
| 53.5〜55kg | 3- 3- 1- 43/ 50 | 6.00% | 12.00% | 14.00% | 96 | 63 |
| 55.5〜57kg | 5- 3- 6- 33/ 47 | 10.60% | 17.00% | 29.80% | 75 | 96 |
| 57.5〜59kg | 1- 2- 2- 10/ 15 | 6.70% | 20.00% | 33.30% | 24 | 77 |
過去10回の中京芝1200mで施行されたCBC賞では、斤量51kg以下の超軽ハンデ馬が【0-1-0-11】である一方で、斤量55.5kgから57kgまでの水準ハンデ馬と斤量57.5kg以上の重ハンデ馬だけが複勝率3割前後という好成績をマークしており、ハンデが重ければ重いほど好走率と回収率が上昇するという、重ハンデ有利のレース傾向となっています。
基本的には斤量は初速や加速などの瞬発力面に大きく影響するとされています。そのため、それがキーとなりスピードが重視される小倉芝1200m(平坦・小回りコース)が舞台の重賞では軽ハンデがパフォーマンスの向上に劇的に結び付くのに対して、逆にスピードだけでは乗り切れない中京芝1200m(急坂・大箱コース)が舞台の重賞では、重ハンデ馬のパフォーマンスも損なわれづらいという背景があるからだと考えられます。
中京芝1200m特有のポイントとしては、他場の芝1200mと比べてスタミナと末脚の性能の確かさが要求されるという点にあります。それによって1200mに特化した生粋のスプリンタータイプの馬よりも、1200mより長い距離をこなせるマイラー寄りのタイプの馬に向くコースであると言えます。
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 22- 17- 24-308/371 | 5.90% | 10.50% | 17.00% |
| 今回延長 | 0- 0- 2- 10/ 12 | 0.00% | 0.00% | 16.70% |
| 今回短縮 | 14- 19- 10-178/221 | 6.30% | 14.90% | 19.50% |
2012年以降に中京芝1200mで行われた重賞は合わせて36レースありましたが、連対馬72頭中半数近くの33頭が距離短縮ローテ馬から輩出されています(出走数自体は距離短縮ローテ馬よりも同距離ローテ馬の方が約1.5倍多い)。
今回のCBC賞においても、一昨年はその後に芝1600mの重賞を制することになるドロップオブライトとスズハロームのワンツー決着でした。昨年も同年に芝2000mのリステッド競走を制するなど、ほとんど中距離馬と見られていたシュトラウスが3着に食い込むなど、マイラー寄りのタイプの馬が活躍してきたという歴史となっています。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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