キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年アイビスサマーダッシュ

軽斤量が絶対有利の新潟直線1000m

過去10年のアイビスサマーダッシュは牡馬が2勝に対して、牝馬は8勝となっています。また同レース以外の新潟千直のオープン特別競走においても、近5年に行われた11レース中7レースで牝馬が勝利しています。

こうした結果から新潟千直は牝馬有利の条件と言っても差し支えありません。斤量差が露骨にパフォーマンスに影響する条件だけに、牝馬は牡馬よりも斤量が2キロ軽く設定されている分、必要以上に有利になっているというのが本質かもしれません。

というのも、同条件における牝馬の良績は軽斤量馬に偏っており、55.5kg以上の非軽斤量においては、牝馬よりも牡馬の方が好走率・回収率の面で好成績を残しています。牝馬は上位人気馬に絞っても、水準を大きく下回る成績にとどまっています。アイビスSDでも牝馬の好成績を牽引しているのは、以前までの斤量ルール・開催スケジュールにより、51kgで出走できた3歳牝馬でした。


■データ1 アイビスSDの斤量別成績(過去10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
51kg 1-  1-  1-  2/  5 20.00% 40.00% 60.00% 82 118
53kg 0-  0-  0-  2/  2 0.00% 0.00% 0.00% 0 0
54kg 3-  3-  4- 42/ 52 5.80% 11.50% 19.20% 53 87
55kg 4-  1-  0- 23/ 28 14.30% 17.90% 17.90% 192 67
56kg 2-  2-  2- 43/ 49 4.10% 8.20% 12.20% 82 50
57kg 0-  2-  2- 23/ 27 0.00% 7.40% 14.80% 0 64
58kg 0-  0-  1-  5/  6 0.00% 0.00% 16.70% 0 73
59kg 0-  1-  0-  0/  1 0.00% 100.00% 100.00% 0 240

今回のアイビスSDでは、基礎斤量が57キロの牡馬や、別定斤量が加算されて56kgの牝馬よりも、斤量が加算されずに55kgで出走できる牝馬(できれば53kgで出走できる3歳馬)を重視すべきです。

最新の新潟直線1000mのトレンドは「8枠」・「逃げ馬」・「菊沢騎手or嶋田騎手」

アイビスSDが行われる新潟千直のレースにおいて、最も有利な戦法は極力外ラチ沿いを通り続けることです。よって、1つ目の好走パターンは、おのずとそれが実現しやすい「逃げ馬」と「8枠の馬」ということになります。

これはもはや周知の事実で、枠番が「内目の馬はオッズが上昇」⇔「外目の馬はオッズが下降」となり、オッズに相当織り込まれるのが常となっています。しかし、その上でもまだ外枠馬の方が好走率はもとより回収率についても高い数字になっています。馬券を買うならば、当てるためにも儲けるためにも「外枠買い」の一択となっています。


■データ2 新潟芝1000mの枠番別成績(25年春開催)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1枠 1- 0- 0-15/16 6.30% 6.30% 6.30% 394 94
2枠 0- 0- 1-15/16 0.00% 0.00% 6.30% 0 29
3枠 0- 0- 1-15/16 0.00% 0.00% 6.30% 0 25
4枠 2- 4- 1- 9/16 12.50% 37.50% 43.80% 406 164
5枠 2- 0- 0-14/16 12.50% 12.50% 12.50% 103 28
6枠 0- 1- 0-15/16 0.00% 6.30% 6.30% 0 26
7枠 0- 1- 1-14/16 0.00% 6.30% 12.50% 0 29
8枠 3- 2- 4- 7/16 18.80% 31.30% 56.30% 119 133

ただし、あくまでも肝心なのは「外枠を引くこと」ではなく「外ラチ沿いを通り続けること」です。2つ目の好走パターンとして、「非外枠から外ラチ沿いに潜り込む人馬」が挙げられます。そこで注意が必要なのは、その戦法を採るためには「騎手の強い意思」が無ければ実現されないという点です。

 

実際に近年の新潟千直のレースで一桁馬番から外ラチ沿いに付け、差して好走した馬のほとんどは菊沢一樹騎手と嶋田純次騎手によるものでした。よって、2つ目の好走パターンは「非外枠の菊沢一樹騎手か嶋田純次騎手が騎乗する馬」と言い換えられます。

 

2024年から2026年春開催までに行われた新潟直線1000mで好走した162頭中102頭が6〜8枠の馬でした。そして残る60頭中16頭は逃げ馬でした。逃げ馬以外の44頭の中で差し馬・追い込み馬は26頭いて、その内の12頭は菊沢一樹騎手と嶋田純次騎手であり、その大半は外ラチ沿いを通って差した戦法でした。菊沢一樹騎手と嶋田純次騎手以外で、新潟直線1000mにおいて外ラチ沿いを通って差し、複数回好走に導いた騎手は誰一人いません。

 

最後の3つ目の好走パターンは「開催序盤で内ラチ沿いを単走で走る馬」です。人も馬も他と関わるプレッシャーの中、緊張状態で走るよりも、単独のリラックスした状態で走る方が速く走れるとされています。仮に馬場状態が良くなくても、周りに馬がいない内ラチ沿いで単走できるメリットも大きいと考えられます。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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