キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年北九州記念

1に前走千直組、2に前走小倉芝1200m組

小倉芝1200mは数あるスプリントコースの中で、最も「超スピード」が問われる舞台設定です。ましてや開催前半の高速馬場で行われるとなれば、なおさらその方向性が問われてくるはずです。

そこで狙うべき存在としては、直近に超スピード決着を経験し、スピードが磨かれた上でここに臨む“経験馬”が挙げられます。前走で今回と同等かそれ以上のスピード競馬を経験しているという面において、小倉芝1200mの重賞では「距離延長組」の活躍が顕著に見られます。


■データ1 小倉芝1200m・重賞の前走距離別成績(13年以降/前走ダート除く)

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 22- 21- 22-228/293 7.50% 14.70% 22.20% 156 103
今回延長 3-  3-  2- 39/ 47 6.40% 12.80% 17.00% 116 99
今回短縮 1-  2-  1- 39/ 43 2.30% 7.00% 9.30% 3 14

実際に2013年以降の小倉芝1200mの重賞において、距離延長組かつ前走芝出走馬(つまり前走新潟千直出走馬)に限れば【3-3-2-39】。単勝回収率116%・複勝回収率99%をマークしています。

新潟千直を使った効果で、次走が1200mになった際に楽な追走が叶いやすいという理由が挙げられます。また、新潟千直は勝てる戦法が決まっているコースであるため、実力以上に凡走した馬は次走で妙味が生まれやすいという要因もあります。

さらに、前走同距離組の連対馬のほぼ半数は、前走小倉芝1200m出走組でした。これも同じ理屈で、他場の芝1200m組よりも、時計の速い小倉芝1200m組でスピード競馬を経験している方が優位性を生んでいるものと見られます。

その一方で、距離短縮組は【1-2-1-39】(複勝率9.3%)とほぼ来ないパターンになっており、明暗がクッキリと分かれる傾向が出ています。

軽ハンデ馬有利の小倉芝1200m重賞

サマースプリントシリーズは全6戦の内、北九州記念とCBC賞の2戦だけがハンデ戦として行われ、それ以外は別定戦として行われます。

北九州記念とCBC賞は、同じ芝1200mのハンデ戦にもかかわらず、斤量傾向に大きな違いがあるという点がポイントです。結論から言えば、小倉芝1200mの北九州記念は「軽ハンデ馬有利」で、中京芝1200mのCBC賞は「重ハンデ馬有利」となっています。


■データ2 北九州記念の斤量別成績(近10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
〜49kg 0-  0-  0-  2/  2 0.00% 0.00% 0.00% 0 0
49.5〜51kg 2-  0-  1-  9/ 12 16.70% 16.70% 25.00% 1442 181
51.5〜53kg 2-  1-  2- 33/ 38 5.30% 7.90% 13.20% 34 37
53.5〜55kg 3-  3-  4- 60/ 70 4.30% 8.60% 14.30% 83 84
55.5〜57kg 3-  5-  3- 30/ 41 7.30% 19.50% 26.80% 89 107
57.5〜59kg 0-  1-  0-  9/ 10 0.00% 10.00% 10.00% 0 29

実際に過去10年の北九州記念では、斤量57.5キロ以上の馬は【0-1-0-9】でほぼ全滅となっている一方で、斤量51キロ以下の馬は【2-0-1-11】で単複回収率600%超という好成績をマークしています。

それに対して、過去10年のCBC賞(※小倉代替開催を除く)は、斤量51キロ以下の超軽ハンデ馬が【0-1-0-8】で1頭しか好走できていない一方で、斤量55.5キロから57キロまでの馬と、斤量57.5キロ以上の馬だけが複勝率2割台という好成績をマークしています。

基本的に斤量は初速や加速などの瞬発力面に大きく影響するとされています。そのため、それがキーとなるスピード重視の小倉芝1200mの重賞では軽ハンデが生きやすく、逆にスピードだけでは乗り切れない中京芝1200mの重賞では軽ハンデが利きづらいということだと考えられます。

前2年とは異なり内枠有利か

一昨年の北九州記念は、上位6頭中5頭が二桁馬番という外枠決着でした。また、その中で唯一中枠(4枠)から好走した3着モズメイメイは次走アイビスサマーダッシュ1着、内枠(2枠)から14着に凡走したグランテストは次走CBC賞3着、同じく内枠(1枠)から18着に敗れたテイエムスパーダが次走アイビスサマーダッシュ3着となるなど、内枠から競馬をしていた馬の次走以降の巻き返しが目立ちました。それに対して、外枠から上位入線した馬は次走で全滅していました。

そして、昨年の北九州記念も同様に、上位6頭中4頭が二桁馬番という外枠決着でした。ところが、今年の開幕週の小倉芝1200mは1〜2枠の内枠勢の活躍が目立っており、前2年とは異なる「内有利バイアス」が発生する可能性には要注意です。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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