キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年ヴィクトリアM

スローペースだと差し有利&中距離型有利⇔平均ペース以上だと逃げ番手有利&短距離型有利

ヴィクトリアマイルは「スローペースだと差し有利⇔平均ペース以上だと逃げ番手有利」という傾向のレースです。一般的にスローペースは先行有利とされていますが、ヴィクトリアマイルに限っては、「スローペースは瞬発力を生かしたいクチの差し馬に有利」であり、「平均ペースはペース耐性に乏しいタイプが少なくない牝馬の差し馬にとって不利」という側面の方が強調されます。


■データ1 過去13年で平均ペース以上だった年(上記年以外)の脚質別成績

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
平地・逃げ 1-  0-  1-  8/ 10 10.00% 10.00% 20.00% 283 926
平地・先行 3-  4-  3- 27/ 37 8.10% 18.90% 27.00% 27 82
平地・中団 5-  6-  4- 62/ 77 6.50% 14.30% 19.50% 334 92
平地・後方 1-  0-  2- 45/ 48 2.10% 2.10% 6.30% 5 14

過去13年、スローペースで流れたのは17年と18年と21年の3つの年で、馬券内好走馬9頭中8頭を道中通過順位7番手以下の差し馬が占めるなど、軒並み差し決着となりました。

その他の平均ペースで流れた年では「13年5番人気3着マイネイサベル(2番手追走)・14年ヴィルシーナ11番人気1着(逃げ)・15年12番人気2着ケイアイエレガント(2番手追走)&18番人気3着ミナレット(逃げ)・22年18番人気4着ローザノワール(逃げ)・25年15番人気5着アリスヴェリテ(逃げ)」など、該当年のほとんどで逃げ馬もしくはそれに準ずる2番手追走馬が激走または激走未遂を果たしています。


■データ2 過去13年で平均ペース以上だった年(上記年以外)の前走距離別成績

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 3-  6-  2- 57/ 68 4.40% 13.20% 16.20% 341 79
今回延長 4-  1-  3- 32/ 40 10.00% 12.50% 20.00% 131 93
今回短縮 3-  3-  5- 53/ 64 4.70% 9.40% 17.20% 21 172

(※15年18番人気3着ミナレットを除くと今回短縮は複勝回収値39%)

そしてレースにおいて問われる距離適性についても、スローペースで流れるか平均ペースで流れるか次第で、大きく左右されることになります。

過去13年、スローペースで流れた3つの年(17年&18年&21年)の馬券内好走馬9頭は全て前走距離1600m以上のレースに出走していた馬だったのに対して、平均ペース以上で流れた残る10年の馬券内好走馬30頭中8頭は前走で距離1400m以下のレースに出走していた馬で、しかもそれらの多くは穴馬の激走という結果でした。

短距離型の阪神牝馬S組が穴パターン

ヴィクトリアマイルの最有力ステップレースは、過去10年で勝ち馬を4頭&馬券内好走馬を12頭も輩出している阪神牝馬Sに違いありませんが、同組の取捨について検討する際にも1つ目のポイントが機能します。

それは平均ペース以上になりがちなヴィクトリアマイルは「短距離型有利」で、スローペースになりがちな阪神牝馬Sは「中距離型有利」ということです。

阪神牝馬Sが阪神芝外回り1600mで行われる様になって以降の近11年で、阪神牝馬Sを3着以内に好走してヴィクトリアマイルで人気を裏切る凡走(7番人気以内で4着以下)だった馬は「スマートレイアー・ミッキークイーン・ミスパンテール・ミッキーチャーム・スカーレットカラー・デゼル・アンドヴァラナウト・ウンブライル・モリアーナ・アルジーヌ」の11頭でした。逆に阪神牝馬Sを4着以下に凡走してヴィクトリアマイルで3着以内に好走した馬は「ストレイトガール・ジュールポレール・クロコスミア・テンハッピーローズ」の4頭でした。

双方の馬名を見て頂ければ一目瞭然かと思いますが、前者はミスパンテールとウンブライル以外の11頭中9頭はマイラーというよりも距離1800m以上を主戦場としている中距離型でした。そして後者はクロコスミア以外の4頭中3頭は距離1600m以下を主戦場としている短距離型でした。

阪神牝馬Sで好走した中距離型の馬は、ヴィクトリアマイルでは人気を裏切ることが多く、逆に阪神牝馬Sで好走できなかった短距離型の馬は、ヴィクトリアマイルで巻き返すケースが見られるというわけです。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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