キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年天皇賞春

芝中長距離路線では4歳世代牡馬が優位

昨秋の秋古馬三冠レースを席巻したハイレベル現4歳世代牡馬(芝中長距離馬)を、今春の芝中長距離の古馬重賞オープン競走では徹底して重視していきます。

現4歳世代については、これまで幾度となく「牡馬が強く⇔牝馬が弱い」・「中距離以上路線のレベルが高く⇔マイル以下路線のレベルが低い」と指摘してきました。その根拠の一つはクラシックレースにおけるノーザンファーム系馬の活躍度合いです。

昨年の3歳世代牡馬については、日本ダービーにおいて上位12頭中9頭をノーザンF生産馬が占めるという活躍振りが顕著となっていました。その上で秋古馬三冠レースにおいても3歳勢が国内古馬勢を完封したのは、クラシックのレベルが高かったことにも通じます。


■データ1 26年の4歳上・芝1800m以上のオープン競走の年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
4歳牡馬 8-  5-  4- 20/ 37 21.60% 35.10% 45.90% 127 86
4歳牝馬 2- 1- 1-17/21 9.50% 14.30% 19.00% 59 43
5歳 7-  9-  4- 54/ 74 9.50% 21.60% 27.00% 102 77
6歳 3-  3-  5- 50/ 61 4.90% 9.80% 18.00% 43 52
7歳 0-  2-  5- 51/ 58 0.00% 3.40% 12.10% 0 28
8歳 0-  0-  0- 13/ 13 0.00% 0.00% 0.00% 0 0

■データ2  25年の3歳上・芝1800m以上オープン競走の年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
3歳牡馬 3-  4-  1-  5/ 13 23.10% 53.80% 61.50% 106 123
3歳牝馬 1-  1-  0-  5/  7 14.30% 28.60% 28.60% 30 58
4歳 13-  8-  6- 97/124 10.50% 16.90% 21.80% 66 59
5歳 10- 11-  7-121/149 6.70% 14.10% 18.80% 83 65
6歳 2-  7- 13-102/124 1.60% 7.30% 17.70% 5 69
7歳 3-  0-  3- 36/ 42 7.10% 7.10% 14.30% 132 48
8歳 0-  1-  2-  6/  9 0.00% 11.10% 33.30% 0 335

昨年の3歳VS古馬の芝オープン競走において、短距離路線や牝馬については3歳馬が対古馬で平凡な成績である一方、芝中距離以上路線の牡馬は[3-4-1-5](複勝率6割超・単複回収率100%超)という凄まじい好成績をマークしており、それが全体の成績を押し上げているというのが真相です。

今年の芝中距離以上のオープン競走でも、日経賞で2頭しかいなかった4歳牡馬のマイユニバースとミクニインスパイアによるワンツー決着でした。これが典型で、これまで行われた小倉大賞典を除いた全てのレースで一握りの出走馬しか出していない4歳牡馬が好走するなど、4歳牡馬はベタ買いしてもプラスという好結果をマークしています。

天皇賞春(京都)は前残りが穴パターン

2010年以降の京都競馬場で行われた天皇賞春で、二桁人気の人気薄ながらも好走したのは印象深い12年14番人気1着ビートブラックなど延べ6頭おり、その内5頭は“前残り”のパターンでした。ただし、23年春の競馬場リニューアル後の新装京都芝コースは、総じて差し有利の傾向に一変しており、その立ち回りが生きる馬場によって前残りが起こっていた22年以前とは一緒くたにはできませんが、だからこそ騎手の意識が後ろに向くこともあってか芝中長距離のメインレースでは前に行った馬が必要以上に甘やかされてそのまま粘るという決着も目立っています(今年の京都芝中長距離のオープン競走の好走馬9頭中8頭が4角3番手以内馬)。

京都芝長距離はステゴ系⇔阪神芝長距離はキンカメ系

今の日本競馬の芝中長距離路線において、五大勢力を形成するのは「ディープインパクト系とハーツクライ系とステイゴールド系とキングカメハメハ系とエピファネイア産駒」という構図となっています。それらは阪神の芝中長距離戦向きのタイプと、京都の芝中長距離戦向きのタイプで大きく二分することができます。


■データ3 京都芝2200m以上の種牡馬別成績(2019年以降/機会数20以上/複勝率順)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
キズナ 19- 19- 16- 82/136 14.00% 27.90% 39.70% 105 97
ステイゴールド 4-  5-  5- 22/ 36 11.10% 25.00% 38.90% 41 99
サトノクラウン 1-  7-  0- 13/ 21 4.80% 38.10% 38.10% 44 73
リアルスティール 3-  2-  3- 14/ 22 13.60% 22.70% 36.40% 23 124
キタサンブラック 4-  9-  4- 30/ 47 8.50% 27.70% 36.20% 42 117
ロードカナロア 2-  4-  3- 17/ 26 7.70% 23.10% 34.60% 32 60
ディープインパクト 27- 13- 18-110/168 16.10% 23.80% 34.50% 89 72
ジャスタウェイ 4-  3-  7- 31/ 45 8.90% 15.60% 31.10% 54 48
エピファネイア 10- 10-  4- 62/ 86 11.60% 23.30% 27.90% 62 63
オルフェーヴル 9-  6- 11- 68/ 94 9.60% 16.00% 27.70% 55 93

※16位ドゥラメンテ・18位レイデオロ


■データ4  阪神芝2200m以上の種牡馬別成績(2019年以降/機会数20以上/複勝率順)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
キズナ 23- 18- 14- 88/143 16.10% 28.70% 38.50% 127 90
ジャスタウェイ 6-  9-  9- 41/ 65 9.20% 23.10% 36.90% 53 104
ノヴェリスト 5-  3-  4- 21/ 33 15.20% 24.20% 36.40% 95 89
キタサンブラック 7-  2-  7- 29/ 45 15.60% 20.00% 35.60% 68 44
ドゥラメンテ 9- 10-  6- 46/ 71 12.70% 26.80% 35.20% 148 92
レイデオロ 5-  2-  3- 19/ 29 17.20% 24.10% 34.50% 123 68
リアルスティール 3-  3-  2- 16/ 24 12.50% 25.00% 33.30% 39 77
ブラックタイド 3-  8- 10- 43/ 64 4.70% 17.20% 32.80% 10 88
ディープインパクト 28- 28- 26-172/254 11.00% 22.00% 32.30% 92 78
エピファネイア 11- 12- 16- 85/124 8.90% 18.50% 31.50% 109 81

※15位オルフェーヴル・28位ステイゴールド

両コースの種牡馬別成績を見ての通り、好走血統がガラリと入れ替わるということが起きています。特に下り坂での走りが得意なステゴ系は京都で好成績なのに対して、阪神では不振です。急坂が得意なキンカメ系はその逆となっているという点が特徴的です。また、ジャスタウェイ産駒などハーツ系はやや阪神向きで、ディープ系はどちらも高いレベルではありますが強いて言えば京都向きとなっています。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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