数年前までの中京芝は総じて内枠有利傾向で、特に重賞では極端な内枠を引いた馬ばかりが好走する事象が発生していました。具体的には22年9月の神戸新聞杯から23年3月の高松宮記念までの中京芝重賞11レースで連続して1〜2番ゲートを引き当てた馬が好走。さらに24年3月の高松宮記念から25年1月の日経新春杯までの中京芝重賞11レース中10レースで1〜2番ゲートを引き当てた馬が好走など、近年の中京芝重賞では1番ゲートor2番ゲートの馬を引いた馬を軸にすればほとんど当たっていた、というほどの極端な偏りが生じていました。
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 32- 45- 59-381/517 | 6.20% | 14.90% | 26.30% | 40 | 78 |
| 2枠 | 47- 57- 46-393/543 | 8.70% | 19.20% | 27.60% | 77 | 88 |
| 3枠 | 46- 49- 42-424/561 | 8.20% | 16.90% | 24.40% | 82 | 73 |
| 4枠 | 53- 38- 45-450/586 | 9.00% | 15.50% | 23.20% | 65 | 76 |
| 5枠 | 50- 54- 38-472/614 | 8.10% | 16.90% | 23.10% | 58 | 56 |
| 6枠 | 48- 34- 43-511/636 | 7.50% | 12.90% | 19.70% | 74 | 59 |
| 7枠 | 42- 44- 41-603/730 | 5.80% | 11.80% | 17.40% | 47 | 53 |
| 8枠 | 53- 51- 56-597/757 | 7.00% | 13.70% | 21.10% | 64 | 64 |
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 17- 17- 8-149/191 | 8.90% | 17.80% | 22.00% | 56 | 67 |
| 2枠 | 11- 13- 18-154/196 | 5.60% | 12.20% | 21.40% | 28 | 59 |
| 3枠 | 12- 12- 19-160/203 | 5.90% | 11.80% | 21.20% | 57 | 66 |
| 4枠 | 15- 19- 20-163/217 | 6.90% | 15.70% | 24.90% | 85 | 63 |
| 5枠 | 21- 22- 19-163/225 | 9.30% | 19.10% | 27.60% | 33 | 80 |
| 6枠 | 24- 17- 15-172/228 | 10.50% | 18.00% | 24.60% | 76 | 82 |
| 7枠 | 16- 18- 23-214/271 | 5.90% | 12.50% | 21.00% | 66 | 67 |
| 8枠 | 22- 20- 16-219/277 | 7.90% | 15.20% | 20.90% | 105 | 61 |
しかし、25年春開催を境にして、その傾向に変化が見られました。それは限られたレース数の重賞だけではなく、平場も含めた全レースについても同様です。23年から25年1月までの中京芝では2枠・1枠・3枠が成績上位の枠番となっていましたが、25年3月から12月までの中京芝では5枠・4枠・6枠が成績上位の枠番となっており、有利な枠番が内からやや外に振れているということが読み取れます(それは芝1200mでも同じくでやはり5枠と4枠が成績上位でした)。
春の芝スプリント路線の頂上決戦の位置付けである高松宮記念ですが、秋に中山で施行されるスプリンターズSがスプリンターのためのレースであるのに対して、この高松宮記念については必ずしもそうではありません。むしろスプリンターよりもマイラーのためのレースとなっているのが実際の所です。
新装中京芝1200mで行われた高松宮記念では、多くの年で距離1400m以上の路線を主戦場としていたマイル色が濃い馬=スプリント色が薄い馬の活躍が目立っているというわけです。
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 21- 17- 23-297/358 | 5.90% | 10.60% | 17.00% |
| 今回延長 | 0- 0- 2- 10/ 12 | 0.00% | 0.00% | 16.70% |
| 今回短縮 | 14- 18- 10-174/216 | 6.50% | 14.80% | 19.40% |
実際に高松宮記念以外でもコース新装後の12年以降に中京芝1200mで行われた重賞は合わせて35レースありましたが、その連対馬70頭中32頭という約半数が距離短縮ローテ馬から輩出されています(出走馬の総数は距離短縮ローテ馬よりも同距離ローテ馬の方が1.5倍以上)。
そんなスプリント色が薄い中京芝1200mと、スプリント色が濃い中山芝1200mとでは、同じ距離のレースとはいえども走る馬の顔触れが食い違うということが馬券戦略上の一つの大きなポイントとなります。ちなみに過去10年のスプリンターズS勝ち馬の中京芝1200mの高松宮記念成績は[1-1-3-8]という平凡な成績となっています。
また、高松宮記念のステップレースとしては阪急杯とオーシャンSが設定されていますが、中京芝1200mと通ずる所が大きい芝1400mのレースである阪急杯についてはそこで勝った馬が高確率で高松宮記念でも好走馬となっているのに対して、オーシャンSについてはそこで勝った馬が高松宮記念でも好走したのは過去10年で1回のみです。逆にそこで5着以下に凡走していた馬が高松宮記念で一変して穴をあけるというケースが度々起こっています。
それも含めて近10年の高松宮記念で二桁人気の大穴をあけた馬の6頭中5頭は前走オーシャンS凡走馬か前年スプリンターズS凡走馬のどちらかに当てはまる馬でした。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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