阪神ジュベナイルフィリーズは2歳牝馬にとって頂上決戦たるレースなので、その時点で出走可能な収得賞金を獲得した馬は軒並み歩を進めてくる(必ずしも条件が合っていないとしても出走に踏み切る)のが一般的です。それによって早期に賞金を積みやすい短距離戦線での実績馬の出走割合が高くなり、レースでも前走までに短い距離を先行していた様なスピードに秀でた短距離系馬の先導により、ペースが流れやすくて差しが届きやすい傾向があります。
実際に過去10年のレースペースは「Sペース1回・Mペース6回・Hペース3回」でほぼ毎年の様に前傾ラップ戦となっています。そこではその自分たちが撒いた種によって、展開やペースの面でも距離適性の面でも短距離系馬(距離1400m以下に実績がある馬や適性がある馬)にとってはかなり苦しいレースになりがちとなっています。
一転してそれらの馬にとって条件がガラリと好転する局面なのが、この阪神芝内回り1400mで行われるフィリーズレビューで、そこでは阪神JFで中団よりも前目で苦しい競馬をしていた馬が、毎年の様にこのフィリーズRで好走馬&穴激走馬に名を連ねています。
16年2番人気3着 キャンディバローズ(阪神JF4角3番手)
17年1番人気2着 レーヌミノル(同5番手)
17年6番人気3着 ゴールドケープ(同2番手)
19年3番人気1着 プールヴィル(同5番手)
20年2番人気2着 ヤマカツマーメイド(同8番手)
21年8番人気1着 シゲルピンクルビー(同4番手)
21年2番人気2着 ヨカヨカ(同1番手)
22年4番人気3着 アネゴハダ(同4番手)
23年7番人気2着 ムーンプロープ(同4番手)
24年1番人気2着 コラソンビート(同5番手)
変則日程だった21~23年以外の開催序盤に行われたフィリーズRは内有利決着が定番となっており、例えば19年は[1番→6番]・20年は[5番→7番→6番→1番→3番]・24年は[4番→1番→7番→3番]という内寄りの枠順を引いた馬ばかりが上位入線を果たしていました。
昨年こそ反動超ハイペースかつ大渋滞レースとなったせいで、逃げ先行馬やイン差し馬が軒並み走れなかったことで外差し決着となりましたが、基本的なパターンとしては内有利になる可能性が高いレースです。
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 2- 1- 1- 9/13 | 15.40% | 23.10% | 30.80% | 367 | 145 |
| 2枠 | 0- 0- 0-14/14 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
| 3枠 | 3- 0- 1-10/14 | 21.40% | 21.40% | 28.60% | 375 | 157 |
| 4枠 | 0- 1- 2-11/14 | 0.00% | 7.10% | 21.40% | 0 | 76 |
| 5枠 | 1- 2- 1-10/14 | 7.10% | 21.40% | 28.60% | 159 | 68 |
| 6枠 | 0- 0- 0-14/14 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
| 7枠 | 0- 2- 2-16/20 | 0.00% | 10.00% | 20.00% | 0 | 55 |
| 8枠 | 2- 0- 0-17/19 | 10.50% | 10.50% | 10.50% | 38 | 17 |
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 2- 1- 1- 8/12 | 16.70% | 25.00% | 33.30% | 58 | 50 |
| 2枠 | 2- 3- 1- 6/12 | 16.70% | 41.70% | 50.00% | 53 | 72 |
| 3枠 | 2- 1- 2- 7/12 | 16.70% | 25.00% | 41.70% | 39 | 143 |
| 4枠 | 1- 1- 1-11/14 | 7.10% | 14.30% | 21.40% | 102 | 55 |
| 5枠 | 2- 2- 2- 8/14 | 14.30% | 28.60% | 42.90% | 31 | 80 |
| 6枠 | 0- 0- 1-13/14 | 0.00% | 0.00% | 7.10% | 0 | 10 |
| 7枠 | 0- 1- 1-14/16 | 0.00% | 6.30% | 12.50% | 0 | 16 |
| 8枠 | 1- 1- 1-15/18 | 5.60% | 11.10% | 16.70% | 8 | 20 |
今開催の阪神芝内回りコースも総じて内枠有利傾向で、特にこのフィリーズRが施行される阪神芝内回り1400mではこれまで3鞍施行されて、勝ち馬3頭は全て1〜3枠の馬で好走馬9頭中7頭も1〜3枠の馬という顕著な内枠有利傾向が見られます。
先週も取り上げた通り、昨年の2歳重賞オープン競走では牡馬の活躍が目立っているのが特徴的でした。
| 年 | 牡馬セン馬 | 牝馬 |
|---|---|---|
| 2025年(現3歳世代) | 20勝 | 6勝 |
| 2024年 | 20勝 | 6勝 |
| 2023年 | 15勝 | 12勝 |
| 2022年 | 17勝 | 10勝 |
| 2021年 | 20勝 | 7勝 |
| 2020年 | 15勝 | 12勝 |
2歳重賞オープン競走(牡馬牝馬混合戦)において牡馬の成績が優秀で牝馬の成績が劣悪だったのは現7歳世代と現4歳世代ですが、それらの年以上に牝馬の勝利数が少なくて活躍できていないのが現3歳世代です。
そこでは各馬の戦歴を評価する際にも相対的にレベルが高くない牝馬同士のレースではなく、相対的にレベルが高い牡馬相手のレースで好結果をマークしていた馬の方を評価すべきということが言えます。
実際に阪神ジュベナイルFでは、出走馬で4頭のみの前走牡馬牝馬混合戦組(芝)のスターアニスとギャラボーグによるワンツー決着でした。また、クイーンCでは唯一の前走牡馬牝馬混合の1勝クラス戦好走馬のドリームコアが勝利して、前回のチューリップ賞では前走阪神JF組に唯一の前走牡馬牝馬混合戦勝利馬のナムラコスモスが2着に割って入るという決着でした。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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