過去10年のフェブラリーSで3着内好走馬を多く輩出している前走レースは、根岸S組10頭・チャンピオンズC組7頭・東海S+プロキオンS組4頭・東京大賞典組3頭の順となっていますが、前走レースに限らなければG3でありながらも好走馬を大挙13頭も輩出している前年秋の武蔵野S組こそが、実は最も有力なステップレースであるという見方ができます。
ただし武蔵野Sの「好走馬」がフェブラリーSでもそのまま「好走馬」になるという直結度に関しては実はそこまで高くはありません。
その最たる要因は両レースの時計面の差異です。馬場が軽い秋開催と馬場がタフな冬開催という馬場差を背景にして、実は決着時計については武蔵野Sの方が時計が速くなるのが通常時のパターンです。それによって求められる適性が食い違うことから、好走馬の顔ぶれが入れ替わってきます。
ただし、何らかのイレギュラーによってフェブラリーSと武蔵野Sが近似する決着時計だった場合には、自ずと両レースの好走馬の顔ぶれが一致するという傾向に様変わりします。
強豪が集結するG1のチャンピオンズCや東京大賞典での好走組が人気を集めやすいですが、前走3着内好走馬に限った前走レース別の成績では根岸S組の好走頭数と単複回収率が他を圧倒しています。
| 前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 根岸S | 5- 2- 3- 6/16 | 31.30% | 43.80% | 62.50% | 156 | 143 |
| 東海S | 1- 0- 1- 8/10 | 10.00% | 10.00% | 20.00% | 26 | 55 |
| チャンピオンズC | 0- 2- 0- 1/ 3 | 0.00% | 66.70% | 66.70% | 0 | 83 |
| 東京大賞典 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.00% | 14.30% | 28.60% | 0 | 54 |
| プロキオンS | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.00% | 33.30% | 33.30% | 0 | 70 |
| 名古屋大賞典 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.00% | 0.00% | 100.00% | 0 | 150 |
チャンピオンズCと東京大賞典の好走組はもちろん強力ですが、共に単複回収率は50%未満と人気先行となっており、もう一つのフェブラリーS前哨戦のプロキオンS&東海Sの好走組についても好走率も単複回収率も芳しくありません。
それに対して根岸Sはあまりレベルが高くないと見られる距離1400mのレースであることもあってかやや軽視されがちですが、ここ4年中3年で根岸S勝ち馬がフェブラリーSでも連対するなど、根岸Sで結果を残した馬は人気を問わずにそのままフェブラリーSでも高確率で連続好走を果たしている傾向となっています。
チャンピオンズCが中京ダート1800mで施行されるようになってからの過去12回の好走馬33頭を4角の進路別にカウントすると、「内目の進路馬24頭」・「中程の進路馬6頭」・「外目の進路馬は6頭」で、圧倒的に内目で立ち回っていた馬が有利という結果が出ています。そこでは器用さが問われるコース形態なのにデカい馬ばかりというメンバー構成戦になりがちということで、逆に小器用な差し脚を持つ小さい馬にとってはハマりやすいということが言えます。
実際に24年以前のチャンピオンズCでは、6番人気以下で差して好走した6頭中4頭は480キロ台以下の非大型馬でした。
それに対してフェブラリーSにおいては、過去12回の好走馬36頭を4角の進路別にカウントすると、「内目14頭」・「中程7頭」・「外目15頭」で、外から進出する馬の方が多く好走しているという結果が出ています。
| 馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 440〜459kg | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
| 460〜479kg | 0- 0- 0- 17/ 17 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
| 480〜499kg | 0- 1- 1- 25/ 27 | 0.00% | 3.70% | 7.40% | 0 | 57 |
| 500〜519kg | 0- 0- 2- 28/ 30 | 0.00% | 0.00% | 6.70% | 0 | 23 |
| 520〜539kg | 1- 1- 2- 17/ 21 | 4.80% | 9.50% | 19.00% | 180 | 182 |
| 540〜 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
それによって有利な馬のタイプと、馬体重の傾向についてもチャンピオンズCとは対照的となっており、過去10年のフェブラリーSでは、6番人気以下で好走した7頭中6頭が馬体重500キロ以上の大型馬で、さらに内4頭が馬体重520キロ以上の超大型馬でした。器用さが問われないコース形態だけに、不器用な差し脚を持つ大きい馬がハマりやすいということだと考えられます。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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