東京芝マイルで行われる牡馬牝馬混合の古馬重賞は、東京新聞杯の他に安田記念と富士Sの計3レースが設定されていますが、この東京新聞杯だけが異質な特性を持つレースとなっています。
というのも、20年以降の春開催&秋開催の東京芝コースでは、最後の直線でどれだけ良い脚を長く使えるのかという、一にも二にも末脚こそが物を言う馬場になる傾向となっています。しかし、冬開催に限っては、厳冬期で生育状況が良いとは言えない芝の状況と、幅員が狭くコーナー部分が拡大されるDコース使用という背景から、瞬発力の要求度は多少落ちて、より位置取り(前有利)やコース取り(内有利)という要素も問われる馬場になる傾向があります。
そんな開催時季ごとに違った顔を見せる東京芝コースで行われるマイル重賞の3レースについても、その馬場傾向をストレートに反映する決着傾向となっています。安田記念と富士Sとは真逆で、東京新聞杯だけは前に行くにしても差すにしても内目の枠順から馬場の内〜中を通って上手く立ち回るタイプが主な好走馬のパターンになっています。
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 3- 0- 2-11/16 | 18.80% | 18.80% | 31.30% | 319 | 315 |
| 2枠 | 2- 3- 0-13/18 | 11.10% | 27.80% | 27.80% | 50 | 83 |
| 3枠 | 0- 2- 0-17/19 | 0.00% | 10.50% | 10.50% | 0 | 33 |
| 4枠 | 2- 2- 1-14/19 | 10.50% | 21.10% | 26.30% | 79 | 95 |
| 5枠 | 1- 1- 1-16/19 | 5.30% | 10.50% | 15.80% | 61 | 40 |
| 6枠 | 2- 1- 2-14/19 | 10.50% | 15.80% | 26.30% | 66 | 107 |
| 7枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.00% | 0.00% | 10.00% | 0 | 20 |
| 8枠 | 0- 1- 2-17/20 | 0.00% | 5.00% | 15.00% | 0 | 33 |
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1- 1- 2-38/42 | 2.40% | 4.80% | 9.50% | 9 | 18 |
| 2枠 | 0- 4- 1-38/43 | 0.00% | 9.30% | 11.60% | 0 | 61 |
| 3枠 | 3- 1- 2-39/45 | 6.70% | 8.90% | 13.30% | 32 | 37 |
| 4枠 | 1- 4- 7-33/45 | 2.20% | 11.10% | 26.70% | 8 | 75 |
| 5枠 | 5- 3- 3-36/47 | 10.60% | 17.00% | 23.40% | 479 | 186 |
| 6枠 | 4- 2- 1-40/47 | 8.50% | 12.80% | 14.90% | 168 | 63 |
| 7枠 | 5- 3- 5-49/62 | 8.10% | 12.90% | 21.00% | 126 | 50 |
| 8枠 | 5- 6- 3-49/63 | 7.90% | 17.50% | 22.20% | 43 | 55 |
実際に2年前の東京新聞杯では最内枠を引き当てたサクラトゥジュールが勝利して、昨年は1枠2番から逃げたメイショウチタンが大穴をあけるなど、過去10年の東京新聞杯の枠順別勝率&好走率では1枠と2枠がツートップという総じて内枠有利傾向となっています。それに対し、近年の冬開催以外の東京芝マイルの重賞では1枠と2枠の成績は極端に悪くなっています。
東京新聞杯の年齢別の成績を見ると、回収率ベースでは4歳馬から7歳馬まで、特に優劣は見出しづらい数字となっており、タフさが問われる厳冬期のレースらしく少なくとも若駒有利とはなっていません。芝マイル路線では4歳1月までは4歳馬と5歳以上馬との斤量差が1キロとなっていますが、それがこの4歳2月からは両者の斤量差が0キロに縮小されるというのもその要因の一つと考えられます。
その上で、東京新聞杯に限らない話となりますが、買える若駒と買える高齢馬を見極める術としては、若駒については前走成績を評価する際に「上昇度・成長度」を重視するのが正解で前走成績が良い馬が買いです。逆に高齢馬の場合には「余力度(消耗度)」を重視するのが正解で前走成績が悪い馬の方が買いという取捨が有効です。
| 前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 4- 3- 5- 91/ 103 | 3.90% | 6.80% | 11.70% | 44 | 38 |
| 前走2着 | 4- 9- 8- 66/ 87 | 4.60% | 14.90% | 24.10% | 69 | 71 |
| 前走3着 | 5- 2- 9- 73/ 89 | 5.60% | 7.90% | 18.00% | 117 | 63 |
| 前走4着 | 4- 7- 7- 69/ 87 | 4.60% | 12.60% | 20.70% | 47 | 95 |
| 前走5着 | 3- 2- 8- 76/ 89 | 3.40% | 5.60% | 14.60% | 125 | 72 |
| 前走6〜9着 | 11- 13- 11- 333/ 368 | 3.00% | 6.50% | 9.50% | 128 | 74 |
| 前走10着〜 | 5- 14- 11- 495/ 525 | 1.00% | 3.60% | 5.70% | 30 | 53 |
実際にJRAの全平地重賞レースでも前走勝利した7歳以上の馬は、次走極端に成績(好走率・回収率)が下がる傾向があります。逆に前走で少なからず凡走している馬の期待値は。高いという傾向があります。
東京新聞杯でも過去10年の7歳以上の好走馬4頭(16年2着エキストラエンド・24年1着サクラトゥジュール・24年2着ウインカーネリアン・25年3着メイショウチタン)は、全て前走7着以下の凡走馬でした。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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