近年のスプリンターズSは、一時期の“スローペース症候群”を経てハイペースになりやすくなっています。近8年中6年で前半3Fタイムが後半3Fタイムよりも1.4秒以上速いハイペースとなっていることから、“生粋のスプリンター”の活躍が目立っているというのが最新トレンドです。
そんな“生粋のスプリンター”が走りやすい近年のスプリンターズSと対極に位置するのが、コース形態的に緩いペースとなりやすい京都芝1200mで行われるシルクロードSです。そこではスプリンターズSで好走した馬は一転して人気を裏切りがち、という危険パターンとなっています。逆にスプリンターズSで凡走した馬が一転して巻き返しがち、という買いパターンとなっています。
20年シルクロードSでは前年のスプリンターズS2着のモズスーパーフレアが、2番人気に推されながらも4着止まりで大きくパフォーマンスを落としました。19年のシルクロードSでは、前年のスプリンターズSで好走・善戦した馬はラブカンプー(2着)・ラインスピリット(3着)・ダイメイプリンセス(4着)と3頭いましたが、それらは18着・14着・6着と揃って大きくパフォーマンスを落としました。逆に前年スプリンターズS11着のティーハーフが12番人気で3着に激走しました。また、18年のシルクロードSでも前年スプリンターズSで二桁着順の大敗を喫していたファインニードルとセイウンコウセイが共にガラリ一変を見せてのワンツー決着でした。
| 脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.00% | 12.50% | 12.50% | 0 | 31 |
| 平地・先行 | 2- 1- 1- 24/ 28 | 7.10% | 10.70% | 14.30% | 28 | 30 |
| 平地・中団 | 6- 4- 4- 58/ 72 | 8.30% | 13.90% | 19.40% | 84 | 71 |
| 平地・後方 | 0- 2- 3- 29/ 34 | 0.00% | 5.90% | 14.70% | 0 | 65 |
近年の京都芝1200mの古馬重賞は、逃げて好走したのは後のG1ホースのウインカーネリアン(24年京阪杯2着)のみでそれ以外の逃げ馬は全て人気を下回る凡走に終わっているなど、差し追い込み決着ばかりとなっています。基本的に“先行力”が重視されるスプリント競走の中にあって、他場とは一線を画す“後半力”が最重視されるのが同コースということです。
そこでは「差し追い込み有利≒末脚が使える馬を重視」というのと、「スプリンターズSを筆頭に他場の好走実績は鵜呑みにしない≒京都芝1200m実績馬を重視」という2点に重きを置いた予想をすべきです。
京都芝1200m実績馬を重視すべきというのを裏付けるデータとして、やはり前走でも京都芝1200mのレースを使っていた馬が好成績を残しており、京都施行の過去10回の好走馬の半数超は京阪杯組と淀短距離S組というたった2つのレースから輩出されています。
| 前走レース名 | 着別度数 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|
| ファイナルS | 0- 1- 0- 0/ 1 | 100.00% | 0 | 300 |
| 富士S | 0- 0- 1- 0/ 1 | 100.00% | 0 | 160 |
| 浜松S | 0- 0- 1- 0/ 1 | 100.00% | 0 | 530 |
| 尾張S | 1- 0- 1- 1/ 3 | 66.70% | 173 | 463 |
| 京阪杯 | 3- 2- 1- 9/15 | 40.00% | 83 | 126 |
| 淀短距離S | 1- 4- 3-16/24 | 33.30% | 18 | 138 |
| カーバンクルS | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.30% | 913 | 230 |
| 阪神カップ | 2- 1- 0- 9/12 | 25.00% | 92 | 46 |
| スワンS | 0- 0- 1- 3/ 4 | 25.00% | 0 | 435 |
| スプリンターズS | 2- 1- 0-11/14 | 21.40% | 93 | 60 |
昨年のシルクロードSでも京阪杯でメンバー中最先着(2着)だったウインカーネリアンが4番人気3着に好走して、淀短距離Sで最先着(3着)だったグランテストが10番人気ながら2着に激走するなど、直近6回連続で京阪杯または淀短距離Sの最先着馬がシルクロードSでも好走しているだけに、そこに出走していただけではなく着順が良好だった馬を重視すべきということが言えます。
逆に中山芝1200mのスプリンターズS組は好走馬数(3頭)こそ上位に位置しているものの好走率(約2割)は下位の方だけに危険傾向が読み取れます。
キムラヨウヘイの
推奨馬は
スマホアプリで紹介!

ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

| 記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
| あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |