キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年京成杯

牝馬よりも牡馬が強い現3歳世代

昨年の2歳世代(現3歳世代)のオープン競走戦線において特徴的なのが、牡馬の活躍が目立っていたという点です。例えば4年前の2歳世代(現6歳世代)のオープン競走戦線では、函館2歳Sから札幌2歳Sまで牝馬が重賞3連勝スタートを切り、オープン特別まで含めれば牝馬が8連勝スタートという快進撃を見せるなど「牡低・牝高」の決着傾向となっていました。

その現6歳世代の牡馬クラシック勝利馬(ダービー馬タスティエーラ・皐月賞馬ソールオリエンス・菊花賞馬ドゥレッツァ)よりも、牝馬クラシック勝利馬(桜花賞&オークス馬リバティアイランド)の方が世代トップホースと見なされるのも、牝馬が強い世代を反映したものと見られます。

逆に近年の中で同戦線が最も「牡高・牝低」の決着傾向だったのは5年前(現7歳世代)と2年前(現4歳世代)です。現7歳世代のツートップは世界のイクイノックスと秋古馬三冠レース完全制覇したドウデュースが輩出された世代で、現4歳世代はダービー馬クロワデュノール・皐月賞&有馬記念馬ミュージアムマイル・天皇賞秋馬マスカレードボールという牡馬にタレント揃いの世代となっています。

やはり2歳戦線での「牡高・牝低」というのは、そのタイミングに限定される話ではなく、その後も長きに渡って「牡馬が強い世代」という確固たる傾向の礎となっていたものと見られます。


■データ1 年毎の2歳重賞OP競走(牡馬牝馬混合)における性別成績

  牡馬セン馬 牝馬
2025年 20勝 6勝
2024年 20勝 6勝
2023年 15勝 12勝
2022年 17勝 10勝
2021年 20勝 7勝
2020年 15勝 12勝

その5年前と2年前と同等以上に同戦線において牝馬の勝利数が少なくて活躍できていないのが昨年の2歳世代(現3歳世代)となっているだけに、今後も「牡馬が強い世代」としてあり続ける可能性が高いと言えます。また各馬の戦歴を評価する際にも相対的にレベルが高くない牝馬同士のレースではなく、相対的にレベルが高い牡馬相手のレースで好結果をマークしていた馬の方を評価すべきということが言えます。

関東馬よりも関西馬が強い現3歳世代

昨年の2歳世代(現3歳世代)は「牡高・牝低」と同時に、「関西馬が強く・関東馬が弱い」という点も特徴的となっていました。


■データ2 年毎の2歳芝重賞OP競走における関東馬の成績

年・年月 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
2025年 5- 10- 10- 92/117 4.30% 12.80% 21.40% 40 75
2024年 7-  8-  9- 84/108 6.50% 13.90% 22.20% 25 37
2023年 13-  8- 12- 80/113 11.50% 18.60% 29.20% 84 63
2022年 10- 10- 10-101/131 7.60% 15.30% 22.90% 101 70
2021年 13- 14-  9- 83/119 10.90% 22.70% 30.30% 81 87

全体的に見ても昨年の2歳芝重賞・オープン競走において、関東馬の成績は着度数・勝率・連対率・複勝率の全ての項目で、近5年では最悪の数字となっています。それが2歳G1・三競走(阪神ジュベナイルフィリーズ・朝日杯フューチュリティS・ホープフルS)において、関東馬が[0-1-0-13]と壊滅的に終わったことにも繋がったと見られます。

今後も単純に関東馬よりも関西馬を重視すること、各馬の戦歴を評価する際にも相対的にレベルの低いと見られる関東馬が多く出走するレースよりも、相対的にレベルが高い関西馬が主体のレースに出走していた馬や、そこで好結果をマークしていた馬の方を評価すべきということが言えます。

ただ、関西馬でもホープフルSで1番人気を裏切ったアンドゥーリルは、前走東京のアイビーSで勝利していた馬であり、やや過大評価されていた感もありました。先週のフェアリーSは、ほんの一握りである前走関西圏のレースに出走していた関西馬が勝利。シンザン記念の勝ち馬は関東馬でしたが、前走関西圏のレースに出走していた馬でした。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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