キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2026年フェアリーS

激走パターン1つ目は[大型馬(馬体重480キロ以上)]

3歳を迎えたばかりで体力的に未完成な時期の牝馬にとっては、やや酷とも言える冬場のタフ馬場かつ急坂の中山マイルという舞台条件だけあって、まずはパワーとスタミナの担保となる“馬格に秀でた馬(具体的には馬体重480キロ以上の大型馬)”というのが一つの激走パターンとなっています。


■データ1 過去10年のフェアリーSの馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
〜399kg 0-  0-  0-  3/  3 0.00% 0.00% 0.00% 0 0
400〜419kg 0-  0-  2-  9/ 11 0.00% 0.00% 18.20% 0 79
420〜439kg 4-  3-  2- 36/ 45 8.90% 15.60% 20.00% 130 80
440〜459kg 1-  2-  2- 40/ 45 2.20% 6.70% 11.10% 13 48
460〜479kg 0-  2-  2- 20/ 24 0.00% 8.30% 16.70% 0 51
480〜499kg 5-  3-  2- 15/ 25 20.00% 32.00% 40.00% 262 121
500〜519kg 0-  0-  0-  2/  2 0.00% 0.00% 0.00% 0 0
520〜539kg 0-  0-  0-  3/  3 0.00% 0.00% 0.00% 0 0

実際に過去10年中5年で馬体重480キロ以上の馬格のある馬が勝利しています。出走馬の大半が1勝馬という実質1勝クラス戦に近い低レベル戦かつ3歳牝馬限定戦だけあって、例年だと馬格のない馬の出走割合の方が圧倒的に高くなっており、馬体重480キロ以上の大型馬の出走割合は全体の2割程度(年平均3頭程度)に過ぎないという中にあって、約半数の年という高頻度で勝ち馬を輩出しているのは特筆すべき点です。

その馬体重480キロ以上の大型馬が勝利できなかった例外の年についても、19年は馬体重1位のグレイスアンが5番人気3着、20年は同2位のポレンティアが5番人気3着、22年も同2位のスターズオンアースが2番人気1着、25年も同2位のティラトーレが4番人気2着でしたので、毎年の様にごく一部の馬格に秀でた馬が必ずと言って良いほどに激走を果たしていることには変わりありません。

ただし、馬体重500キロ超の馬となると1頭も好走していません。若駒牝馬にもかかわらず馬格がデカ過ぎるという馬は、そもそも競走馬としての資質を欠くので上のクラスで活躍することは超レアケースです。あくまでも限度があるという点には注意は必要です(具体的には馬体重480キロ〜498キロまでが特注ゾーン)。

激走パターン2つ目は[高速決着なら短距離歴戦馬⇔低速決着なら中距離歴戦馬]

22年までのフェアリーSでは中距離歴戦馬、具体的には出走メンバーの中で最も中距離での実績面&経験面で強調できる戦歴の持ち主が高頻度で激走を果たしていました。16年は前走で最も長い距離(2000m)を走っていたダイワドレッサーが10番人気2着、17年は前走で最も長い距離(2000m)を走っていたアルミューテンが12番人気5着(それに次いで2番目に長い距離(1800m)を走っていたモリトシラユリが7番人気3着)、21年は前走で最も長い距離(1800m)を走っていたホウオウイクセルが8番人気2着、22年も前走で最も長い距離(2000m)を走っていたライラックが5番人気1着など、出走メンバー中、前走で最も長い距離を走っていた馬の激走があまりに目立っていました。


■データ2 23〜25年のフェアリーSの前走距離別成績

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 3- 1- 2-20/26 11.50% 15.40% 23.10% 208 103
今回延長 0- 2- 1-10/13 0.00% 15.40% 23.10% 0 96
今回短縮 0- 0- 0- 7/ 7 0.00% 0.00% 0.00% 0 0

■データ3 15〜22年のフェアリーSの前走距離別成績

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 6-  4-  4- 57/ 71 8.50% 14.10% 19.70% 138 66
今回延長 1-  1-  3- 37/ 42 2.40% 4.80% 11.90% 13 37
今回短縮 1-  3-  1- 10/ 15 6.70% 26.70% 33.30% 47 154

ところが、23年辺りから“潮目”が変わったという可能性が考えられます。それらはスタミナ面の担保がある中距離歴戦馬が走りやすいシチュエーションが背景としてあったわけでしたが、近年は決着時計が速くなるに従って同要素が問われづらくなってきており、むしろ今は走力に勝り&完成度でも勝る傾向にある短距離歴戦馬の方が走りやすいシチュエーションになりつつあります。

実際に22年以前でも時計が速かった年(16年・20年・21年)は、3着内好走馬9頭中4頭が前走で距離1400m以下を走っていた距離延長ローテ馬から輩出されていました(その4頭中3頭は5番人気以下)。そして本格的に馬場とペースが速くなった23年以降の近3年では、距離短縮ローテ馬は7頭全て掲示板外に沈みました。それに対して3着内好走馬9頭中3頭が前走で距離1400m以下を走っていた距離延長ローテ馬から輩出されており(その3頭全て6番人気以下)、それらが馬券的なカギを握る存在として無視できなくなっているというのが直近トレンドです。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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