キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2024年マーメイドS

牝馬の中長距離重賞は「ステゴ系・キンカメ産駒・ハービン産駒・キズナ産駒」が特注血統

G1を除いた牝馬限定の重賞では、最長距離設定の2000mで行われるのが、今回のマーメイドSです。基本的に牡馬よりもスタミナ面で劣り距離適性が短めに出る牝馬にとって、この2000mというのはイレギュラーな距離設定になります。そんな牝馬同士による中長距離の上級クラスのレースでは、多数の走り切れない馬と、一部の走り切れる馬という距離適性の面での差がダイレクトに競走結果に反映されることになります。

まず考えるべきは、このイレギュラーな最長距離設定でも力を出せるのかという点になりますが、大きな手掛かりとなるのは「血統」です。牝馬の中長距離のレースの種牡馬別成績の序列は、全体リーディングとはまるで様相が異なってきます。


■データ1  牝馬限定・距離2000m以上・重賞の種牡馬別成績(17年以降/複勝回収率80%以上/機会数5以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ステイゴールド 1-  5-  1- 11/ 18 5.60% 33.30% 38.90% 176 169
キズナ 4-  2-  4- 46/ 56 7.10% 10.70% 17.90% 177 128
エピファネイア 3-  3-  4- 27/ 37 8.10% 16.20% 27.00% 25 121
オルフェーヴル 3-  3-  2- 27/ 35 8.60% 17.10% 22.90% 65 115
ドリームジャーニー 0-  2-  0-  4/  6 0.00% 33.30% 33.30% 0 113
ハービンジャー 7-  5-  5- 49/ 66 10.60% 18.20% 25.80% 116 90
Blame 0-  0-  2-  4/  6 0.00% 0.00% 33.30% 0 90
キングカメハメハ 7-  3-  3- 31/ 44 15.90% 22.70% 29.50% 116 85
ゴールドシップ 3-  1-  2- 20/ 26 11.50% 15.40% 23.10% 154 84

そこで狙い撃つべき特注血統は、以前にも紹介した「ステイゴールド系・キングカメハメハ産駒・ハービンジャー産駒・キズナ産駒」です。実際に近年のマーメイドSを振り返って見ても、近7年中5年「17年マキシマムドパリ(キングカメハメハ産駒)・19年サラス(オルフェーヴル産駒)・20年サマーセント(ハービンジャー産駒)・21年シャムロックヒル(キズナ産駒)・22年ウインマイティー(ゴールドシップ産駒)」で7番人気以下の人気薄の同特注血統馬が勝利しました。

展開に左右される面が大きい牝馬ハンデ重賞

マーメイドSは過去10年で1番人気から5番人気までの人気馬の複勝率が30%なのに対して、6番人気から10番人気までの複勝率が28%と拮抗しています。

その最大の要因は「ハンデ戦」かつ「牝馬限定戦」であるからで、「ハンデ戦」はハンデの軽重によって出走メンバー間の能力差を拮抗させているものですし、そもそも「牝馬限定戦」は出走メンバーの能力が拮抗していますので、その「両方」が揃うレースは最も拮抗した混戦になりやすいと言えるわけです。

そこで何が起きるのかと言えば、微々たる能力差よりも適性面が明暗を分けやすいというのと、そしてそれ以上に展開面が物を言うという決着になりがちです。


■データ2  マーメイドSの脚質別成績(ハンデ戦移行後の06年以降)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 平均人気
逃げ 2-  3-  0- 14/ 19 10.50% 26.30% 26.30% 224 196 8.1人気
先行 5-  2-  3- 51/ 61 8.20% 11.50% 16.40% 85 73 7.4人気
中団 6-  8-  9- 81/104 5.80% 13.50% 22.10% 149 95 7.4人気
後方 4-  5-  6- 57/ 72 5.60% 12.50% 20.80% 76 92 8.8人気

マーメイドSは近10年中7年で6番人気以下の人気薄馬が勝利していますが、その7頭中3頭が道中二桁通過順位の追い込み馬で、残り4頭中3頭が道中1~2番手通過の逃げ&番手馬と、極端な戦法を採ったことが結果的に展開に嵌まったことで勝利に至ったという内容でした。

更にさかのぼってマーメイドSがハンデ戦として施行されるようになった06年以降で見ても、09年に9番人気で勝利したコスモプラチナは逃げた馬で、08年に12番人気で勝利したトーホウシャインは道中二桁通過順位の追い込み馬、06年に9番人気で勝利したソリッドプラチナムも道中二桁通過順位の追い込み馬。人気薄で激走した馬の多くは極端な戦法を採っていた馬から輩出されています。

今年のマーメイドSでも穴を狙うとすれば各馬の能力云々から導くよりも、その能力差を凌駕してしまう可能性が高い展開が嵌まる馬(逃げるか追い込むか極端な戦法を採る馬)から入るべきです。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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