キムラヨウヘイの重賞アナライズ

2024年フェブラリーS

一にも二にも能力と実績が物を言う中央ダートG1

中央のダートG1は、何よりも馬の絶対的な能力が問われてくるレースであり、それによって強い馬がそのまま力通りに順当に好走しやすいレースというのがまず大前提となります。その主な背景は二点で、一つ目はそもそものダートレースの性質で、二つ目は中央のダートG1の性格です。

一つ目のダートレースの性質について。ダートレースは芝レースと比較すると、一貫したペースで流れやすく、レースによるペースの上下差が小さい分だけ展開に左右される所が小さいです。また、良馬場時と道悪時の時計差も小さく、馬場バイアスの発生頻度や度合いも小さい分だけ馬場に左右される所も小さいです。つまりは能力以外の要素の介入の度合いが小さく、その分だけ純粋に絶対的な能力が問われる比重が大きいと言えます。

二つ目の中央のダートG1の性格について。1年間の中で数多くのG1が設定されている芝路線に対して、僅か2つのG1しか設定されていないのが今の日本競馬のダート路線です。そこでは必然的に一握りのトップホースがタイトルを寡占する状況が生まれやすいです。また、芝のG1の中には叩き台として扱われるレースもあるのに対して、ダートのG1は頂上決戦の様相ですので本気度や仕上がり面でも自ずと高いレベルで拮抗して差異が生じづらいです。

つまりこのフェブラリーSは、馬場や展開や状態面や本気度などのサブファクターよりも、メインファクターある能力面で全てが決まる可能性が高いというわけです。


■データ1  過去10年のフェブラリーSの人気別成績

人気 着別度数 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 5-  2-  2-  1/ 10 90.00% 130 127
2番人気 3-  2-  0-  5/ 10 50.00% 152 85
3番人気 0-  1-  2-  7/ 10 30.00% 0 64
4番人気 1-  0-  2-  7/ 10 30.00% 107 95
5番人気 0-  3-  0-  7/ 10 30.00% 0 79
6番人気 0-  0-  1-  9/ 10 10.00% 0 35
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10 10.00% 0 42
8番人気 0-  0-  2-  8/ 10 20.00% 0 74
9番人気 0-  1-  0-  9/ 10 10.00% 0 51
10〜人気 1-  1-  0- 66/ 68 2.90% 400 80

よって、自ずと上位人気馬が強いというレース傾向となっており、過去10年では16番人気馬が激走する波乱決着も2度ありましたが、それを演出したコパノリッキーはその後の大活躍振りを見ての通りの隠れ実力トップ馬であり、ケイティブレイブも実はメンバー中最多のG1好走歴の持ち主でした。穴をあけるのも能力と実績の裏付けがある馬からということが言えます。

最有力ステップレースは根岸SでもチャンピオンズCでもなく武蔵野S

フェブラリーSの3着内好走馬を数多く輩出している前走レースは、根岸S組9頭・チャンピオンズC組8頭・東海S組4頭という順ですが、前走レースに限らなければG3でありながらも好走馬を1年平均1頭超の計算となる大挙12頭も輩出している前年の武蔵野S組こそが、実は最も有力なフェブラリーSのステップレースであるという見方ができます。ただし、武蔵野Sで好走した馬が、フェブラリーSでもそのまま好走馬になるとは限らないという点が重要なポイントです。

その要因は両レースの時計面のギャップで、馬場が軽い秋開催の武蔵野Sの方が、馬場がタフな冬開催のフェブラリーSよりも時計が速くなるケースが多いので、それによって求められる適性が食い違って好走馬の顔ぶれが入れ替わるということが往々にして起こっています。ただし、両レースの決着時計が近い年の場合には、自ずと双方の好走馬の顔ぶれが一致するという傾向に様変わりします。


■データ2  武蔵野SとフェブラリーSの決着時計の差が0.9秒以上だった年の武蔵野S好走馬のフェブラリーS成績

馬名 武蔵野S着順 フェブラリーS着順
12→13 イジゲン 1 12
ガンジス 2 10
ダノンカモン 3 8
14→15 ワイドバッハ 1 6
グレープブランデー 3 4
16→17 ゴールドドリーム 2 1
カフジテイク 3 3
18→19 サンライズノヴァ 1 7
クインズサターン 2 11
21→22 ソリストサンダー 1 4
エアスピネル 2 9

実際に14年以降にフェブラリーSの決着時計と前年の武蔵野Sの決着時計の差が0.8秒以内だった年は6年ありましたが、当該年の武蔵野S好走馬のフェブラリーS成績は13頭中6頭好走でした。逆に決着時計の差が0.9秒以上だった年は5年あり、当該年の武蔵野S好走馬のフェブラリーS成績は11頭中2頭好走でした。

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ライタープロフィール

キムラヨウヘイ

1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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