シーズン最終戦の大一番である春秋のグランプリレース(宝塚記念と有馬記念)ですが、両レースともに大目標とされる主流G1レースはそれよりも以前に設定されているだけに、如何に余力を残して臨めるかが命運を分ける最大のポイントです。
前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ヴィクトG1 | 0- 0- 4- 4/ 8 | 0.00% | 0.00% | 50.00% |
DSCG1 | 1- 1- 2- 6/10 | 10.00% | 20.00% | 40.00% |
大阪杯G1 | 2- 2- 1-16/21 | 9.50% | 19.00% | 23.80% |
鳴尾記念G3 | 1- 3- 0-13/17 | 5.90% | 23.50% | 23.50% |
天皇賞春G1 | 4- 3- 2-32/41 | 9.80% | 17.10% | 22.00% |
QE2G1 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.00% | 20.00% | 20.00% |
目黒記念HG2 | 1- 0- 1-12/14 | 7.10% | 7.10% | 14.30% |
実際に有馬記念では、4年前は中7週以上の馬が掲示板を独占、3年前も中5週以上の馬が1〜4着、2年前も中7週以上の馬が掲示板を独占、昨年も中5週以上の馬が掲示板を独占しました。本来ならば主力を担っていてもおかしくない前走ジャパンカップ組を含めて、中3週以内の馬は近4年で18頭いましたが全て5着以下に終わっています。
そして宝塚記念でも、4年前は中7週以上の馬が掲示板を独占、3年前も中7週以上の馬が1〜6着、2年前も中7週以上の馬が1着と3〜5着、昨年も中5週以上の馬が掲示板を独占していました。中3週以内の馬は近4年で12頭いましたが、かつてモズアスコットで安田記念を異例の連闘ローテで制したように間隔が詰まったローテを十八番とする矢作厩舎所属のユニコーンライオンを除き、全て掲示板外に終わっています。
逆に好走が目立つローテは、順調にレースを使えている組の中では最も間隔が空いたローテで挑むことになる前走ドバイワールドカップデー遠征組と、間隔的にはそこまで空いているわけではありませんが、一見格下のレースでもその分だけ消耗せずに挑めることになる前走ヴィクトリアマイル組となっています。
この宝塚記念はG1レースにもかかわらずフルゲートを大きく割り込む年も珍しくありませんが、少頭数で行われる年と多頭数で行われる年とでは、決着傾向がまるで異なるというのがポイントです。
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.00% | 0.00% | 20.00% | 0 | 30 |
平地・先行 | 4- 0- 0-15/19 | 21.10% | 21.10% | 21.10% | 187 | 64 |
平地・中団 | 1- 2- 4-25/32 | 3.10% | 9.40% | 21.90% | 78 | 145 |
平地・後方 | 0- 2- 0-25/27 | 0.00% | 7.40% | 7.40% | 0 | 44 |
平地・マクリ | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.00% | 100.00% | 100.00% | 0 | 370 |
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 2- 1- 2/ 5 | 0.00% | 40.00% | 60.00% | 0 | 262 |
平地・先行 | 4- 2- 3-10/19 | 21.10% | 31.60% | 47.40% | 67 | 121 |
平地・中団 | 1- 0- 0-15/16 | 6.30% | 6.30% | 6.30% | 56 | 30 |
平地・後方 | 0- 1- 1-16/18 | 0.00% | 5.60% | 11.10% | 0 | 55 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
近10年で13頭立て以下の少頭数立てで行われたのは、13年、14年、17年、19年、21年の5か年ありましたが、その中で17年を除く4年間の馬券内好走馬12頭は全て道中4番手以内の先行馬が占めていました。
逆に16頭立て以上で行われた15年、16年、18年、20年、22年の5か年では、馬券内好走馬15頭中11頭を道中6番手以下の差し馬が占めており、先行馬は年に1頭だけ好走できるかどうかという厳しい結果となっていました。
それには阪神芝2200mコースの特徴の一つである最初のコーナーを迎えるまでの直線(ホームストレッチ)の長さが大きくかかわっており、頭数が増えれば増えるほどに序盤の隊列が固まるまでに時間を要して、結果的にペースが速くなり展開も厳しくなりやすいので、差し馬が走りやすいレースになるというわけです。
レース自信度(5段階評価):4
キムラヨウヘイの
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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