馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
400〜419kg | 0- 1- 1- 15/ 17 | 0.00% | 5.90% | 11.80% |
420〜439kg | 0- 3- 3- 32/ 38 | 0.00% | 7.90% | 15.80% |
440〜459kg | 0- 1- 1- 45/ 47 | 0.00% | 2.10% | 4.30% |
460〜479kg | 8- 2- 3- 39/ 52 | 15.40% | 19.20% | 25.00% |
480〜499kg | 2- 3- 2- 11/ 18 | 11.10% | 27.80% | 38.90% |
500〜519kg | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
520〜539kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
3歳牝馬のG1戦線は距離1600mの桜花賞・距離2400mのオークス・距離2000mの秋華賞という距離カテゴリーが異なる3つのレースが設定されています。その中でも施行距離が一番短い桜花賞で好走率が高い馬体重は「480~499キロ(大型馬)」と「460~479キロ(中型馬)」のゾーンで、「450キロ台以下(小型馬)」の馬は過去10年では1頭も勝っておらず、つまりスピードに優れるグラマー体型の大型馬が活躍しやすい傾向が読み取れます。
実際に近3年の桜花賞で1〜3人気に推されながらも掲示板外に沈んだ馬(20年3人気6着サンクテュエール・21年3人気18着メイケイエール・22年1人気10着ナミュール)は、全てそれらの中で最も馬体重が軽い小~中型馬でした。メイケイエールはその後に馬体重を30キロ近く増やして480キロ台のグラマラスボディを手に入れたことによりスプリント路線で活躍するに至っていますが、ナミュールとサンクテュエールはその後に距離マイル超の路線で巻き返しを見せています。高いマイル適性が問われる桜花賞では、距離適性の根拠となる馬体重の裏付けがあるに越したことはないということが言えます。
「G1阪神JF→G2チューリップ賞→G1桜花賞」の一連の2~3歳牝馬トップ戦線について、全て阪神芝外回り1600mコースという同じ舞台条件で行われるものの、それぞれのレースの性格は三者三様で全く別物になっているのが大きなポイントとしてあります。
端的に言えば、早期に賞金を積みやすい短距離実績馬が多く含まれるメンバー構成の阪神JFはハイペースになりやすく、対して短距離実績馬は同時期に施行される距離1400m重賞レースのフィリーズレビューとファルコンSに流れることもあって基本的にマイル以上実績馬によってメンバーが構成されるチューリップ賞はスローペースになりやすく、阪神JFほどではありませんが再び短距離実績馬が一部合流する桜花賞は平均ペースになりやすいという傾向となっています。
それらから導けることとして、阪神JFでハイペースを不利な先行競馬をしていた馬と、チューリップでスローペースを不利な差し競馬をしていた馬が、ペース的にはフェアでどの位置取りからでも勝負できる競馬になる確率が高い桜花賞で巻き返すという構図が描けます。実際に16年以降は毎年必ずそれに該当馬する馬の中から好走馬が輩出されています。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 2- 1-54/58 | 1.70% | 5.20% | 6.90% |
2枠 | 1- 2- 4-52/59 | 1.70% | 5.10% | 11.90% |
3枠 | 1- 2- 1-56/60 | 1.70% | 5.00% | 6.70% |
4枠 | 5- 5- 1-48/59 | 8.50% | 16.90% | 18.60% |
5枠 | 9- 0- 7-44/60 | 15.00% | 15.00% | 26.70% |
6枠 | 0- 5- 7-50/62 | 0.00% | 8.10% | 19.40% |
7枠 | 7- 8- 6-69/90 | 7.80% | 16.70% | 23.30% |
8枠 | 6- 6- 3-73/88 | 6.80% | 13.60% | 17.00% |
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 2- 6/ 8 | 0.00% | 0.00% | 25.00% |
2枠 | 1- 0- 2- 5/ 8 | 12.50% | 12.50% | 37.50% |
3枠 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.00% | 12.50% | 12.50% |
4枠 | 2- 0- 0- 6/ 8 | 25.00% | 25.00% | 25.00% |
5枠 | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.50% | 12.50% | 12.50% |
6枠 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
7枠 | 0- 0- 0-12/12 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
8枠 | 0- 3- 0- 9/12 | 0.00% | 25.00% | 25.00% |
ほんの少し前まで、桜花賞の定説として“外枠有利=内枠不利”というものがありましたが、結論から言えばそれは平成時代までの話であって、この令和時代においては効力を失ってもはや過去の遺物と化したと見るのが妥当です。
そもそも“外枠有利=内枠不利”となっていた最大の理由は、春の阪神開催終盤で馬場バイアス自体が外有利に振れていたからに他なりません。ただし、その外有利の馬場バイアスの発生についてはここ平成時代末期から令和時代にかけて年々薄れてきているのが実態で、2018年以降からは桜花賞週も含めて春の阪神開催内で外有利の馬場バイアスはほぼ見られなくなりました。それに伴って桜花賞の決着傾向から外有利が消滅したというわけです。
実際に平成時代の桜花賞の枠順別成績は複勝率が高い順に5枠→7枠→6枠→4枠→8枠で、内目の1枠と3枠に至っては勝率1%台・複勝率6%台という散々な結果となっていました。それが令和時代の桜花賞の枠順別成績は複勝率が最も高いのは2枠で、外目の6枠と7枠からは好走馬が一頭も輩出されていません。
レース自信度(5段階評価):4
キムラヨウヘイの
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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