前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
同距離 | 14- 11- 18-217/260 | 5.40% | 9.60% | 16.50% |
今回延長 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.00% | 0.00% | 12.50% |
今回短縮 | 12- 15- 7-137/171 | 7.00% | 15.80% | 19.90% |
京都競馬場の改修工事に伴って、3年連続で中京競馬場の芝1200mコースで行われるシルクロードS。この中京芝1200mコースの最たる特徴としては、他場の芝1200mコースと比べてスタミナと末脚の性能の確かさが要求される点にあります。それによって距離1200mに特化した生粋のスプリンタータイプの馬よりも、距離1200mよりも長い距離をこなせる様なマイラー寄りのタイプの馬に向くコースであると言えます。
その好例が同じく変則的に3年連続で中京芝1200mコースにて行われたセントウルSです。例年の阪神芝1200mコースで行われていた年のセントウルSはスプリント色の強いレースになりがちで、その直近6年(2014〜2019)の3着内好走馬18頭中16頭は前走でも距離1000〜1200mのレースを走っていた馬が占めていました。それが中京芝1200mコースで行われた近3年では様相がガラリと一変して、好走馬9頭中6頭は前走で距離1400m以上のレースを経たローテーションの馬で、また好走馬9頭中8頭は距離1400m以上の重賞好走実績の持ち主が占めました。
また、このシルクロードSにおいても、中京芝1200mコースにて行われた21年は唯一の前走距離1600m出走馬のラウダシオンが3着に、22年も唯一の前走距離1400m以上出走馬のシャインガ―ネットが2着に好走していました。該当馬自体が限られているのですが、率で見ればやはりマイラー寄りのタイプの馬が優勢という結果でした。
それらを全てひっくるめた現行の中京芝1200mコースで行われた重賞レース全26戦を見ても、連対馬の過半数(52頭中27頭)は距離短縮ローテ馬でした。少数派であるという出走比率も考慮すればその距離短縮ローテで挑む馬、より本質的に言えば距離1400m以上も守備範囲としている様なマイラー寄りのタイプの馬の活躍が際立っているという傾向が読み取れます。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 21- 12- 12-149/194 | 10.80% | 17.00% | 23.20% | 162 | 77 |
2枠 | 16- 22- 15-150/203 | 7.90% | 18.70% | 26.10% | 83 | 101 |
3枠 | 13- 20- 13-160/206 | 6.30% | 16.00% | 22.30% | 45 | 87 |
4枠 | 16- 19- 18-162/215 | 7.40% | 16.30% | 24.70% | 80 | 114 |
5枠 | 17- 14- 19-169/219 | 7.80% | 14.20% | 22.80% | 65 | 85 |
6枠 | 10- 8- 15-191/224 | 4.50% | 8.00% | 14.70% | 92 | 56 |
7枠 | 14- 13- 14-244/285 | 4.90% | 9.50% | 14.40% | 27 | 35 |
8枠 | 12- 12- 13-263/300 | 4.00% | 8.00% | 12.30% | 42 | 43 |
中京競馬場は実質的に昨年12月からの連続開催だけあって、さすがに馬場の傷みが大きく進んできており、徐々に荒れた内を避けて外に進路を取った馬の方が走りやすいシチュエーションになりつつあります。こうなると外目の枠順を引いた馬や差し追い込み脚質の馬を狙うのがセオリーとなりますが、こと中京芝1200mコースにかんしてはそう簡単には外有利の傾向は発生しません。
例えば今年1月9日(月曜)の中京芝は実質4日間開催の最終日で、内よりも外が伸びる馬場バイアスで、芝1200m以外のコースで行われた芝のレース4鞍の好走馬12頭中7頭は二桁馬番を引いた馬で外枠優勢の決着が続いていましたが、唯一芝1200mのコースで行われたメインレースの淀短距離Sだけは内枠(2枠)を引いた2頭のワンツーという決着でした。
18年以降の同コースの枠順別のデータを見ての通り、内枠の1~2枠と外枠の7~8枠を比べると勝率・連対率・複勝率・回収率の全ての項目で前者が後者をダブルスコアの近いレベルで上回る大きな差が生じています。この屈指の内枠有利コース(外枠不利コース)だけに、開催末期の馬場だとしてもそう簡単に内枠有利傾向がひっくり返ることは稀となっています。
レース自信度(5段階評価):3
キムラヨウヘイの
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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