3歳を迎えたばかりで体力的に未完成なこの時期の牝馬にとって、この冬場のタフな馬場でなおかつ直線に急坂が控えている中山芝1600mコースというのは、なかなか過酷な舞台条件と言うことができます。それだけに、過酷な条件を苦にせずに乗り越えられるスタミナ面の担保がある“中距離歴戦馬(前走中距離出走馬)”の好走が際立つという傾向が認められます。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
〜1300m | 0- 1- 0- 13/ 14 | 0.00% | 7.10% | 7.10% | 0 | 19 |
1301m〜1600m | 9- 6- 9-101/125 | 7.20% | 12.00% | 19.20% | 153 | 76 |
1601m〜2000m | 1- 3- 1- 16/ 21 | 4.80% | 19.00% | 23.80% | 33 | 110 |
15年は前走で最も長い距離(2000m)を走っていたローデッドが8人気2着に激走。16年も前走で最も長い距離(2000m)を走っていたダイワドレッサーが10人気2着に激走。17年は前走で最も長い距離(2000m)を走っていたアルミューテンが12人気5着と善戦し、2番目に長い距離(1800m)を走っていたモリトシラユリが7人気3着に激走。21年も前走で最も長い距離(1800m)を走っていたホウオウイクセルが8人気2着に激走。22年も前走で最も長い距離(2000m)を走っていたライラックが5人気1着に激走でした。
それ以外の結果が出ていなかった年については、前走距離1800m以上を走っていた馬がそもそも1頭もいなかったケースや、いたとしても超人気薄馬ばかりだったケースなどでしたので、一定以上の力量を持つ該当馬がいた年については毎年の様に激走馬を輩出する高確率パターンとなっています。
1つ目のポイントと同じ理屈から、過酷な条件を苦にせず乗り越えられるパワー面の担保がある“大型馬(馬体重480キロ超)”の好走が際立つという傾向も認められます。
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
〜399kg | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
400〜419kg | 0- 0- 2- 9/ 11 | 0.00% | 0.00% | 18.20% | 0 | 60 |
420〜439kg | 3- 2- 3- 30/ 38 | 7.90% | 13.20% | 21.10% | 60 | 63 |
440〜459kg | 3- 4- 1- 44/ 52 | 5.80% | 13.50% | 15.40% | 235 | 98 |
460〜479kg | 0- 2- 2- 24/ 28 | 0.00% | 7.10% | 14.30% | 0 | 43 |
480〜499kg | 4- 2- 2- 16/ 24 | 16.70% | 25.00% | 33.30% | 220 | 109 |
500〜519kg | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
520〜539kg | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
実際に16年・17年・18年・21年と近7年中4年で大型馬(馬体重480キロ超)が勝利しています。ちなみに、ここで大型馬と定義した馬体重480キロ超の馬は、例年だと3頭ほどで出走割合にすると2割ほどという少数派です。
また、それ以外の年についても、19年は馬体重1位のグレイスアンが5人気3着、20年は馬体重2位のポレンティアが5人気3着、22年も馬体重2位のスターズオンアースが1番人気2着でしたので、こちらもごく一部の馬格に秀でた馬から毎年の様に激走馬を輩出する高確率パターンとなっています。
レース自信度(5段階評価):3
キムラヨウヘイの
推奨馬は
アプリで紹介!
ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |