2010年ブエナビスタ(牝) | 34.4 | 11秒台 |
2011年ブエナビスタ(牝) | 34.5 | 12秒台 |
2012年ジェンティルドンナ(牝) | 34.7 | 11秒台 |
2013年ジェンティルドンナ(牝) | 34.1 | 11秒台 |
2014年エピファネイア(牡) | 35.2 | 11秒台 |
2015年ショウナンパンドラ(牝) | 35.3 | 12秒台 |
2016年キタサンブラック(牡) | 34.7 | 12秒台 |
2017年シュヴァルグラン(牡) | 35.1 | 12秒台 |
2018年アーモンドアイ(牝) | 34.4 | 12秒台 |
2019年スワーヴリチャード(牡) | 37.2 | 12秒台 |
2020年アーモンドアイ(牝) | 37.8 | 12秒台 |
2021年コントレイル(牡) | 35.3 | 12秒台 |
ジャパンカップは「世界に通用する強い馬づくり」をスローガンに1981年に創設されたレースです。その創設当初は外国馬が圧倒的優勢でしたが、1998年からは形勢が一変して日本馬が優勢となり、そして2009年にウオッカが日本の牝馬として初優勝して以降は牝馬の活躍が顕著となり、2014年にエピファネイアが牡馬として6年振りに1位入線を収めて以降は牡馬がやや優勢となっているのが直近の傾向です。
その牝馬が2009年から5年連続で1位入線していた時期のジャパンカップは、軒並み上がり3F34秒台→上がり1F11秒台の決め手比べになり、“牝馬のキレ”が物を言う決着になっていたことが牝馬の活躍を生んでいたと見られます。
その風向きが変わったのが14年で、上がり3Fタイムは1秒ほど時計がかかる様になり、また上がり1Fタイムもほぼ毎年12秒台かかるようになり、それが体力と馬力で勝る牡馬の巻き返しに繋がっているものと考えられます。
近5年では牡馬3勝・牝馬2勝という互角に近い星の並びとなっていますが、牝馬の2勝は共に歴史的名馬であるアーモンドアイの個の力によって成し遂げられた所も大きいだけに、やはり今のジャパンカップは牝馬よりも牡馬の方を重視すべきです。
調教師 | 着別度数 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
国枝栄 | 4- 3- 1-15/23 | 34.80% | 32 | 261 |
矢作芳人 | 4- 1- 0-14/19 | 26.30% | 81 | 44 |
池江泰寿 | 2- 4- 4-25/35 | 28.60% | 28 | 104 |
藤原英昭 | 2- 1- 2-20/25 | 20.00% | 174 | 62 |
堀宣行 | 1- 2- 2-13/18 | 27.80% | 10 | 133 |
手塚貴久 | 1- 1- 0-12/14 | 14.30% | 63 | 47 |
杉山晴紀 | 1- 0- 1- 4/ 6 | 33.30% | 26 | 41 |
斎藤誠 | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.70% | 163 | 25 |
※角居勝彦 | 4- 2- 5-19/30 | 36.70% | 384 | 120 |
今回ジャパンカップに出走馬を送り出す厩舎に限定した、東京芝2400mコースのG1レースにおける成績順は「1位国枝厩舎・2位矢作厩舎・3位池江厩舎・4位藤原英厩舎」となっていますが、それらの錚々たる面々を抑えて全厩舎の中で最多好走回数を誇っていたのは昨年2月に解散した角居厩舎でした。
角居厩舎といえば広いコース・中長距離に高い適性を発揮する馬を数多く発掘・育成しており、それが東京2400mコースでの好成績に繋がっていたと見られますが、その角居厩舎を引き継ぐ形で昨年3月に開業したのが辻野厩舎です。そんな辻野厩舎も芝2100~2400mでは驚異の複勝率52.6%という好成績をマークするなど、形式上だけではなくイズムも角居厩舎から引き継いでいるという印象だけに、近い将来的には角居厩舎が得意とした東京2400mコースの大レースでの活躍が期待できる厩舎と見ています。
着別度数 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | |
---|---|---|---|---|
前走1-3着 | 2- 3- 3-38/46 | 17.40% | 56 | 42 |
前走4-5着 | 1- 0- 4-12/17 | 29.40% | 25 | 95 |
前走6〜9着 | 2- 2- 0-16/20 | 20.00% | 127 | 80 |
前走10着〜 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.00% | 282 | 98 |
また、ランキング4位に位置する藤原英厩舎について、目標とする大レースでは緻密に戦略を立てて&メイチで仕上げて全力で獲りに行くのに対して、その前の前哨戦では叩き台として割り切った出走というケースが目立ちます。実際に近年の同厩舎のG1成績を見ると、前走(前哨戦)で好走した馬の方が好走率は低くて、むしろ前走(前哨戦)で凡走していた馬の方が好走率は高いという逆転現象が生まれている程です。
レース自信度(5段階評価):3
キムラヨウヘイの
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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