年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 1- 1- 1- 9/ 12 | 8.30% | 16.70% | 25.00% |
4歳 | 3- 6- 4- 27/ 40 | 7.50% | 22.50% | 32.50% |
5歳 | 6- 3- 4- 39/ 52 | 11.50% | 17.30% | 25.00% |
6歳 | 0- 0- 1- 29/ 30 | 0.00% | 0.00% | 3.30% |
7歳 | 0- 0- 0- 20/ 20 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
8歳 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
天皇賞秋に3歳馬の出走が可能になった1987年から2021年までの35年間で、3歳馬の勝利は1986年バブルガムフェロー・2002年シンボリクリスエス・2021年エフフォーリアのわずか3例のみである通り、過去のデータ上では3歳馬劣勢(古馬有利)のレースとなっています。
その一方で、翌月に行われるジャパンカップでは3歳馬が同期間内で6勝、翌々月に行われる有馬記念では3歳馬が同期間内で大挙13勝を挙げていますが、それらの3歳馬の各レースにおける成績の優劣の要因の一つは古馬との斤量差(全て同じ2キロ差)にあると見られます。
今がちょうど伸び盛りの頃合いで、歴戦の古馬との地力の差を埋めていく過程にある3歳馬にとって、同じ斤量差ならば対戦時期がより後ろになればなる程にチャンスが拡大するものと考えられます。逆に言えば対戦時期が最も早い天皇賞秋においては、古馬相手に斤量2キロ差で戦わなければならない3歳馬が乗り超えるべきハードルは高いというわけです。
着度数 | 複勝率 | |
---|---|---|
2022年 | [4-2-5-18] | 38% |
2021年 | [8-3-7-20] | 47% |
2020年 | [2-5-0-29] | 19% |
2019年 | [4-5-1-34] | 23% |
2018年 | [3-6-6-29] | 34% |
2017年 | [3-0-3-29] | 17% |
2016年 | [4-3-2-24] | 27% |
2015年 | [2-2-4-39] | 17% |
2014年 | [3-3-2-29] | 22% |
2013年 | [1-1-4-33] | 15% |
2012年 | [9-4-3-33] | 33% |
2011年 | [3-2-4-34] | 21% |
ただし、19年振りにその高いハードルを乗り越えて3歳馬の天皇賞秋制覇という快挙が達成されたのがつい昨年でしたが、それを成し遂げるに至った最たる背景は昨年の3歳世代馬の“世代レベル”の異常な高さにあった様に思えます。
実際に近年の天皇賞秋の前週までに行われた「古馬混合のオープン競走における3歳馬の成績」を比較すると、昨年は2011年以降では断トツの好成績でしたが、実は今年も昨年に次ぐ2番目の好成績を収めているだけに、今年も昨年同様に3歳世代馬が世代レベルの高さによって3歳馬劣勢のデータを覆す可能性が考えられます。
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬騙馬 | 15- 16- 14-259/304 | 4.90% | 10.20% | 14.80% | 41 | 42 |
牝馬 | 5- 4- 6-15/30 | 16.70% | 30.00% | 50.00% | 279 | 180 |
近年の芝G1レースにおける一つのトレンドとして牝馬の大活躍振りが挙げられますが、近年だけではなく以前からそれが顕著に見られるのがこの天皇賞秋です。確かに名牝レベルの馬がこぞって参戦しているという事情もありますが、それ以外でも04年13人気2着ダンスインザムード・05年14人気1着ヘヴンリーロマンス・19年6人気3着アエロリットなどの人気薄激走馬も度々輩出して、近20年で30頭中15頭好走(複勝率50%)というハイアベレージをマークしているのは注目に値します。
その要因の一つとしては、日本競馬では牡馬と牝馬の性別の違いによるアローワンス(斤量差)が世界水準よりも大きい2キロ差と規定されていますが、これが必要以上に牝馬優勢の状況を生んでいる可能性も指摘できます。
それでもまだ前時代の「牝馬は牡馬よりも劣る」とのイメージが刷り込まれている分もあってか、牡馬よりも人気しづらくて妙味が生じやすいのが今のトップクラス牝馬と言えますので、それに対しては少しばかり下駄を履かせて加点評価するという扱い方も有効だと考えられます。
レース自信度(5段階評価):3
キムラヨウヘイの
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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