過去10年(2016〜25年)の秋華賞の前走レース別成績を見ると、前走オークス組が11頭好走、前走紫苑S組が8頭好走、前走ローズS組が8頭好走で、実に3着以内馬の9割を、わずか3つの主流ステップレースを経由した馬が占めています。よって、秋華賞を予想する上で最重要ポイントとも言えるそれら3つの主流ステップレース別の取捨方法について取り上げます。
まず、17年以前は好走馬が輩出されることは滅多になかったものの、18年以降は突如として最有力ステップレースへと躍り出ている前走オークス組については、ノーザンファーム勢であるか否かが最大の取捨ポイントと言えます。実際に、過去10年の秋華賞において前走オークス組で好走した11頭中9頭がノーザンファーム生産馬でした。
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハーツクライ | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.00% | 25.00% | 25.00% | 0 | 47 |
| ルーラーシップ | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.00% | 100.00% | 100.00% | 0 | 230 |
| ディープインパクト | 0- 0- 1-12/13 | 0.00% | 0.00% | 7.70% | 0 | 16 |
| キズナ | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.00% | 0.00% | 14.30% | 0 | 78 |
| ダイワメジャー | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.00% | 0.00% | 33.30% | 0 | 183 |
| キングカメハメハ | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.00% | 0.00% | 50.00% | 0 | 120 |
| ハービンジャー | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.00% | 0.00% | 100.00% | 0 | 270 |
| エンパイアメーカー | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.00% | 0.00% | 100.00% | 0 | 480 |
※サンデー系 0-1-3-35 複勝率10%
※非サンデー系 0-1-3-13 複勝率23.5%
かつては秋華賞の最有力ステップレースだったローズS組については、ディープ系以外が狙い目となります。ローズSが通常施行される阪神芝1800mはディープインパクト産駒の庭として知られる舞台条件なのに対して、秋華賞が施行される京都芝内回り2000mは主流血統から少しズレた血統構成の馬が走りやすい舞台条件となっています。
そのため、ローズSで血統適性も生かして激走したディープ系が、秋華賞では能力を出し切れず、危険な人気馬となりがちです。その逆も然りという結果となっています。
| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 22年以前 | 3- 4- 0-26/33 | 9.10% | 21.20% | 21.20% | 55 | 57 |
| 23年以降 | 0- 1- 0-12/13 | 0.00% | 7.70% | 7.70% | 0 | 22 |
最後に紫苑Sについては、今後、ステップレースとしての重要度が下がっていく可能性が高いと見ています。紫苑Sが重賞に昇格した初年度の16年にいきなり秋華賞で同組がワンツーを決め、その後も毎年平均1頭のペースでコンスタントに秋華賞好走馬を輩出してきましたが、23年は久しぶりに好走馬を輩出することができませんでした。
その23年は、ローズSが4年ぶりに通常の阪神芝1800mで施行された年でした。ローズSが前哨戦としてはタフすぎる中京芝2000mではなく、手頃に使いやすい阪神芝1800mで施行されれば、そちらが第一選択肢となるため、その場合には紫苑Sを選択する馬のレベルは限られるということになります。実際に、過去10年の秋華賞において前走紫苑S組は、22年以前と比較して23年以降は複勝率が約3分の1にまで落ち込んでいます。
ただし、今年はそれら3つの主流ステップレースに限らず、前走古馬混合戦組にも注意が必要と考えます。
というのも、同世代のトップ戦線のレベルが高ければ、3歳秋でもその勢力図が維持される可能性が高いからです。逆にレベルが低ければ、相対的にレベルの高い古馬相手のレースで頭角を現してきた上がり馬が台頭する余地が大きいと考えられます。結論から言うと、レベルがかなり低い可能性すらある現3歳世代の牝馬路線では、後者の決着を想定しています。
世代レベルは、過去の各世代と対戦成績データを比較することで見極められます。6〜8月に行われた3歳馬と古馬の混合戦における3歳牝馬の成績を過去の各世代と比較すると、今年は過去最低レベルの成績となっているだけに、低レベル世代と見なせます。
その証左として、秋華賞のトライアルレースでは、いずれも既存勢力(前走G1組)の好走馬は1頭のみで、別路線組や夏の上がり馬の活躍が目立つ決着となっていました。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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