この宝塚記念はG1にもかかわらずフルゲートを大きく割り込む年も珍しくなく、少頭数で行われる年と多頭数で行われる年とでは、決着傾向が丸っきり異なるというのがポイントです。
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 0- 1- 5/ 6 | 0.00% | 0.00% | 16.70% | 0 | 30 |
平地・先行 | 4- 0- 0- 18/ 22 | 18.20% | 18.20% | 18.20% | 187 | 64 |
平地・中団 | 2- 3- 5- 32/ 42 | 4.80% | 11.90% | 23.80% | 78 | 145 |
平地・後方 | 0- 2- 0- 27/ 29 | 0.00% | 6.90% | 6.90% | 0 | 44 |
平地・マクリ | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.00% | 50.00% | 50.00% | 0 | 370 |
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 2- 1- 2/ 5 | 0.00% | 40.00% | 60.00% | 0 | 262 |
平地・先行 | 4- 2- 3-10/19 | 21.10% | 31.60% | 47.40% | 67 | 21 |
平地・中団 | 1- 0- 0-15/16 | 6.30% | 6.30% | 6.30% | 56 | 30 |
平地・後方 | 0- 1- 1-16/18 | 0.00% | 5.60% | 11.10% | 0 | 55 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
近12年(京都施行年除く)、少頭数(13頭以下)で行われたのは、13年、14年、17年、19年、21年の5回で、その内17年を除く4回の馬券内好走馬12頭は全て道中4番手以内の先行馬が占めました。17年については差し馬にとってアドバンテージとなる渋化馬場で行われたことが、本来の決着傾向とは異なる差し馬同士の決着を生んだ要因として考えられます。
一方、多頭数(16頭以上)で行われた15年、16年、18年、20年、22年、23年の6回は、馬券内好走馬18頭中14頭を道中6番手以下の差し追い込み馬が占めており、先行馬は年平均で1頭も好走できないという厳しい結果となっています。
そこには阪神芝2200mの特徴の一つである最初のコーナーを迎えるまでの直線(ホームストレッチ)の長さが大きくかかわっています。頭数が増えれば増えるほど序盤の隊列が固まるまでに時間を要し、結果的にペースが速くなり、展開も厳しくなるので差し馬が走りやすいレースになるというわけです。今年の宝塚記念は17頭立てなので、差し追い込み馬の方を重視すべきと見ます。
騎手分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
美浦 | 7- 7- 6- 144/ 164 | 4.30% | 8.50% | 12.20% | 28 | 66 |
栗東 | 130- 132- 130-1251/1643 | 7.90% | 15.90% | 23.90% | 74 | 70 |
外国 | 12- 9- 12- 39/ 72 | 16.70% | 29.20% | 45.80% | 167 | 127 |
騎手分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | 平均着順 | 平均人気 |
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美浦 | 6- 4- 2- 48/ 60 | 10.00% | 16.70% | 20.00% | 35 | 42 | 7.0着 | 3.2人気 |
栗東 | 102- 98- 90-351/641 | 15.90% | 31.20% | 45.20% | 69 | 79 | 4.7着 | 3.0人気 |
外国 | 11- 6- 8- 18/ 43 | 25.60% | 39.50% | 58.10% | 170 | 103 | 3.7着 | 3.0人気 |
過去10年、阪神施行の宝塚記念においても海外騎手騎乗馬は「16年カレンミロティック14番人気11着・18年ワーザー10番人気2着・19年リスグラシュー3番人気1着・20年グローリーヴェイズ5番人気17着・22年ヒシイグアス5番人気2着」で、[1-2-0-2](複勝率60%・単勝回収率108%・複勝回収率196%)という好成績をマークしています。
また、通常時京都競馬場で行われているエリザベス女王杯は海外騎手が不振傾向となっていますが、阪神競馬場(阪神芝内回り2200m)で行われた22年のエリザベス女王杯では、Cデムーロ騎手騎乗のジェラルディーナ(4番人気1着)とレーン騎手騎乗のウインマリリン(5番人気2着)という海外騎手によるワンツー決着でした。
それらの背景としては、海外騎手と日本騎手のどちらが優れているかではなく、適性の違いです。瞬発力で勝負するタイプの馬や、瞬発戦(瞬発力比べ)が繰り広げられるコースやレースでは日本騎手(厳密には短期免許騎手と格が近い日本のトップレベルの騎手)に軍配が上がるのに対して、持続力で勝負するタイプの馬や、消耗戦(持続力比べ)が繰り広げられるコースやレースでは、海外騎手(短期免許騎手)に軍配が上がるということが考えられます。
元来タフな急坂の非根幹距離の内回りの阪神芝内回り2200mはその後者の舞台条件だけに、豪腕に物を言わせる海外騎手が日本騎手を圧倒しているという見方ができます。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。
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