関屋記念が行われる新潟芝外回りコースは、JRAの全コースの中で最後の直線距離(ホームストレッチ)が最も長いコース形態となっています。それゆえ、いかにその長さを「味方に付ける走り」ができるかどうかが、結果に大きく左右するキーポイントであると言えます。「味方に付ける走り」とは、650m超の長過ぎる直線で「脚を失くさずに」、そして「脚を余さずに」走り切ることを指します。
| 馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 420〜439kg | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.00% | 20.00% | 20.00% | 0 | 44 |
| 440〜459kg | 1- 2- 0-16/19 | 5.30% | 15.80% | 15.80% | 35 | 38 |
| 460〜479kg | 1- 3- 3-32/39 | 2.60% | 10.30% | 17.90% | 24 | 53 |
| 480〜499kg | 4- 2- 3-49/58 | 6.90% | 10.30% | 15.50% | 38 | 37 |
| 500〜519kg | 1- 1- 1-23/26 | 3.80% | 7.70% | 11.50% | 14 | 51 |
| 520kg〜 | 3- 2- 2-14/21 | 14.30% | 23.80% | 33.30% | 104 | 98 |
まず、長過ぎる直線でも脚を失くさないことに直結するファクターとしては、「馬自身の物理的な脚の長さとトビの大きさ」≒「馬格の大きさ」が第一に挙げられます。
実際に近10年の関屋記念では、馬体重459キロ以下の小型馬が【1-3-0-20】(複勝率16.7%)と低調な成績で終わっているのに対して、馬体重520キロ以上の超大型馬は【3-2-2-14】(複勝率33.3%)で単複回収率100%超という好成績を収めています。確率的にも期待値的にも、馬格が大きければ大きいほど狙いが立つという見方ができます。
そして「脚を余さないこと」に直結するファクターとしては、“進路取り≒枠順”が第一に挙げられます。過去の関屋記念の好走馬の多くは、直線をノーブレーキで惰性の利いたレース振りをしていた馬ばかりであり、それを実現しやすい「逃げ馬・番手馬」や外枠馬が好成績をマークしています。
実際に近10年の関屋記念では4コーナーを1〜2番手で通過した馬が4勝を挙げており、また7〜8枠の外枠馬が7勝を挙げています。
この時期の3歳と古馬がぶつかり合う条件クラス戦などでは、「3歳馬優位」が常識とされています。JRAのレース番組の構造的上、同じ条件クラスに在籍している馬同士を比較すれば、必然的に1年間現級を突破できなかった古馬よりも、これから現級を突破する馬が多く潜んでいる3歳馬の方が強い馬が揃っている、というのが根本的な要因であり本質であるからです。
しかし、3歳馬の出走が多すぎて潰しあいの様相になる1勝クラス戦などでは、1頭あたりの期待値はそこまで高くありません。一方で、3歳馬の出走が1レースあたり一握りに限られる夏前の2勝クラス戦(特にダート戦)では、ベタ買いOKなレベルで確率的にも期待値的にも3歳馬を買っていれば間違いないという状況が生まれています。
ただし、その中でも例外的に「3歳馬を買うべきではない(むしろ不利となる)」のが“ハンデ戦”です。実際に、2020~2025年の夏場(6~8月)における2勝クラスの定量戦では3歳馬が複勝率44%・単複回収率88%を記録しているのに対し、同ハンデ戦では3歳馬は複勝率40%・単複回収率67%まで大きく数字を落としています。
その要因としては、この時期のハンデ戦においては、3歳馬は相対的にハンデを背負わされやすい点が挙げられます。例えば、7月12日に行われた西部スポニチ賞(ハンデ戦)では、唯一の3歳馬であるフォーチュンライドが50キロという軽ハンデでの出走となり一部で話題となりましたが、古馬換算・牡馬換算すると55キロに相当し、なおかつ格上挑戦にもかかわらず実質的にはトップハンデということで、定量戦よりも厳しい条件だったと言えます(結果は1番人気で8着に敗退)。
| クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハンデ戦 | 3- 1- 3-22/29 | 10.30% | 13.80% | 24.10% | 72 | 61 |
| 別定 | 7- 4- 2-27/40 | 17.50% | 27.50% | 32.50% | 98 | 85 |
| 定量 | 1- 1- 1- 5/ 8 | 12.50% | 25.00% | 37.50% | 47 | 148 |
こうした条件戦だけでなく、オープン競走や重賞においても同じく、ほぼ全ての3歳馬にとってハンデ戦では相対的に斤量が厳しくなるケースが見られます。近年の夏場の芝重賞ハンデ戦において、3歳馬を過信することは禁物であり、斤量面を踏まえたシビアな取捨が必要不可欠と言えます。
キムラヨウヘイの
推奨馬は
スマホアプリで紹介!

ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

| 記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
| あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |