2020年秋開催以降の東京芝コースは、冬開催以外では内有利の馬場バイアスがほぼ消滅して、なおかつ一にも二にも末脚がモノを言う馬場、端的に言えば差し有利傾向へと化しているのが最新トレンドとなっています。
また、下級条件戦よりも上級条件戦の方が、レースにおける末脚の比重が高まるので差しが決まり易いというのが通例ですので、G1では特に顕著な差し有利傾向が生まれているのが実情です。
| 脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 0- 3- 1- 34/ 38 | 0.00% | 7.90% | 10.50% | 0 | 60 |
| 平地・先行 | 10- 7- 8-112/137 | 7.30% | 12.40% | 18.20% | 55 | 40 |
| 平地・中団 | 23- 20- 17-212/272 | 8.50% | 15.80% | 22.10% | 144 | 77 |
| 平地・後方 | 4- 8- 10-144/166 | 2.40% | 7.20% | 13.30% | 19 | 68 |
| 平地・マクリ | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
実際に20年の秋開催以降の東京芝のG1(37戦)において、逃げて勝利した馬は1頭もおらず、4角2番手から勝利した馬も1頭のみとなっています。また先行競馬で好走した馬は人気馬が多く、二桁人気の人気薄で4角3番手以内から好走した馬も1頭もいません。
逆に二桁人気の人気薄で激走した馬は中団以降からレースを進めていた馬ばかりで、その9頭中7頭は道中二桁通過順位の追い込み馬でした。
このNHKマイルCにおいても、一昨年こそ好位からレースを進めた1番人気ジャンタルマンタルと2番人気アスコリピチェーノによる力通りの決着でしたが、昨年(9番人気1着パンジャタワー・3番人気2着マジックサンズ・12番人気3着チェルビアット)と3年前 (9番人気1着シャンパンカラー・8番人気2着ウンブライル・3番人気3着オオバンブルマイ)はともに道中二桁通過順位の追い込み馬によるワンツースリー決着でした。
4年前も道中二桁通過順位のマテンロウオリオンが2着、カワキタレブリーが18番人気ながら3着に激走するという決着で、5年前は惜しくも馬券内までは届かなかったものの人気薄であわやの激走だった11番人気4着馬と15番人気5着馬は共に道中二桁通過順位でした。
21年以降のNHKマイルCで先行して好走したのは1番人気馬と2番人気馬だけで、逆に人気薄で激走したのは道中二桁通過順位の追い込み馬ばかりであることからも、やはり一発を狙うならば中団よりも後ろから追い込んでくる脚質の馬の方に山を張るべきと言えます。
| 前走レース名 | 着別度数 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|
| アネモネ | 0- 1- 0- 0/ 1 | 100.00% | 0 | 950 |
| 弥生賞G2 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.30% | 123 | 50 |
| フラワーG3 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 33.30% | 0 | 86 |
| 皐月賞G1 | 2- 1- 1- 9/13 | 30.80% | 82 | 171 |
| 毎日杯G3 | 0- 2- 0- 6/ 8 | 25.00% | 0 | 187 |
| 桜花賞G1 | 2- 2- 0-13/17 | 23.50% | 47 | 50 |
| アーリンG3 | 2- 0- 5-23/30 | 23.30% | 30 | 238 |
| 橘S | 0- 1- 0- 4/ 5 | 20.00% | 0 | 388 |
| ニュージG2 | 2- 2- 2-41/47 | 12.80% | 74 | 52 |
| スプリンG2 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 11.10% | 0 | 25 |
| ファルコG3 | 1- 0- 1-18/20 | 10.00% | 148 | 47 |
過去10年のNHKマイルCにおいて、主要ローテの中で最も高い好走率をマークしているのは前走皐月賞組です。皐月賞は基本的には高速決着だとマイル適性が問われるレースになり、低速決着だと中長距離適性が問われるレースになります。
最近のNHKマイルCの前走皐月賞組の好走例は「14年3着キングズオブザサン(皐月賞15着)・15年1着クラリティスカイ(皐月賞5着)・16年1着ロードクエスト(皐月賞8着)・19年1着アドマイヤマーズ(皐月賞4着)・24年1着ジャンタルマンタル(皐月賞3着)・25年2着マジックサンズ(皐月賞6着)」の5例です。その内の15年と16年と19年と24年と25年の皐月賞は、勝ち時計1分58秒台前半以下の高速決着で、残る14年の皐月賞は勝ち時計1分59秒台後半のやや低速決着でした。
皐月賞がマイル適性を問われる高速決着だった場合には、皐月賞で善戦した馬がその延長線上にあるNHKマイルCでも好結果を収めており、後者の皐月賞がマイル適性を問われない低速決着だった場合には、皐月賞で惨敗を喫した馬がNHKマイルCで巻き返しているという関係性が読み取れます。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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