昨秋の秋古馬三冠レースを席巻したハイレベルな現4歳世代の牡馬(芝中長距離馬)は、今年の芝中長距離(2000m以上)の古馬重賞オープン競走でも相変わらず猛威を振るっています。
現4歳世代については、これまで幾度となく「牡馬が強い一方で牝馬は弱い」「中距離以上の路線のレベルが高い一方でマイル以下の路線は低い」と指摘してきました。その根拠の一つは、クラシックレースにおけるノーザンファーム系馬の活躍度合いです。日本競馬をけん引しているノーザンF系馬が順当に活躍している世代はハイレベルの可能性が高いと考えます。昨年の3歳牡馬は、最高峰のレースである日本ダービーにおいて、上位12頭中9頭をノーザンF生産馬が占めるなど、同牧場の生産馬の活躍が顕著でした。その上で、秋古馬三冠レース全てで3歳馬が国内古馬に先着したことは、クラシックのレベルが高かったことにも通じますが、特に王道の中長距離路線のレベルの高さを示す何よりの証と言えるはずです。
実際に、昨年の3歳馬と古馬が対戦した芝オープン競走では、短距離路線の3歳馬や3歳牝馬は対古馬成績が平凡だった一方で、芝中長距離路線(2000m以上)の牡馬が[2-3-0-4](複勝率6割弱)という好成績をマークしており、それが全体の成績を押し上げていました。
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 1- 1- 0- 3/ 5 | 20.00% | 40.00% | 40.00% | 70 | 56 |
| 4歳 | 16- 11- 9- 60/ 96 | 16.70% | 28.10% | 37.50% | 149 | 107 |
| 5歳 | 7- 7- 5- 74/ 93 | 7.50% | 15.10% | 20.40% | 49 | 50 |
| 6歳 | 3- 5- 5- 75/ 88 | 3.40% | 9.10% | 14.80% | 33 | 61 |
| 7歳 | 2- 2- 6- 62/ 72 | 2.80% | 5.60% | 13.90% | 83 | 66 |
| 8歳 | 0- 0- 0- 20/ 20 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
今年の芝中長距離(2000m以上)の重賞・オープン特別でも、アルゼンチン共和国杯と同じく芝2500mの日経賞では出走していた4歳牡馬はマイユニバースとミクニインスパイアの2頭だけでしたが、この2頭でワンツーを決めました。また、目黒記念では4歳牡馬7頭のうち6頭が1〜6着を独占するなど、4歳牡馬は[16-11-9-60](複勝率4割弱)で全頭を均等に買っても単勝・複勝ともに収支プラスという好結果をマークしています。
東京芝コース(秋開催と春開催)は20年秋開催を境に、内有利の馬場バイアスがほとんど消滅し、一にも二にも末脚がモノをいい、タメればタメるだけ伸びて来られる差し有利の馬場へと変貌したと見ています。例外的に冬開催については、厳冬期で芝の生育状況が良いとは言えないことと、内柵を外側に移すことで幅員が狭まり、コーナーの半径が大きくなるDコースの使用という背景から、瞬発力の要求度は多少落ちて比較的「内・前有利」の傾向になりやすいですが、春・秋開催においては「差し有利傾向」でほぼ鉄板と見ています。
先週の天皇賞(秋)でも、4コーナーの通過順位が二桁だった馬が1〜4着を独占しました。特にクラスが上のレースや距離が長いレースではその傾向が顕著となるため、このアルゼンチン共和国杯でも差し馬を狙うべきです。
この東京芝2500mは、最初のコーナーまでの距離が長く、なおかつ坂を越えるというコース形態から、施行距離がわずか100mしか違わない東京芝2400mと比較しても格段にスタミナが問われる舞台条件となっています。
今の東京芝の差し有利の馬場傾向と、この東京芝2500mのスタミナ要求度が高い舞台条件とが相まって、アルゼンチン共和国杯では、道中は極力スタミナを温存できる中団以降に位置し、脚を小出しに使うことなく直線で末脚を解放するような競馬をする人馬にチャンスが回ってきやすいと考えます。
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ルメール | 2- 1- 1- 2/ 6 | 33.30% | 50.00% | 66.70% |
| M.デム | 1- 1- 1- 2/ 5 | 20.00% | 40.00% | 60.00% |
| 福永祐一 | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.30% | 66.70% | 66.70% |
| 田辺裕信 | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.50% | 12.50% | 12.50% |
| 吉田豊 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.30% | 33.30% | 33.30% |
| 横山典弘 | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.00% | 50.00% | 50.00% |
| モレイラ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
| オドノヒュー | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
| 松本大輝 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
| 戸崎圭太 | 0- 4- 2- 2/ 8 | 0.00% | 50.00% | 75.00% |
この条件では、じっくりと我慢する競馬ができる騎手とできない騎手とで、成績(馬のパフォーマンス)に大きな差が生じてきます。我慢する騎手の筆頭格であるルメール騎手は言わずもがなですが、特に関東のベテラン騎手は、基本的に我慢する騎乗を選択する傾向があり、総じてプラス査定ができます。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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