京都競馬場の改修工事等に伴う開催日程の変更により、近年の多くは中京芝1200mで施行されていましたが、昨年から本来の阪神芝1200mでの施行に戻っています。
2020〜2022年および2024年に中京芝1200mで行われたセントウルSは、一言で言えば「マイラーが躍動するスプリントレース」でした。 勝ち馬はすべて前走1400m以上のレースに出走していた「距離短縮組」から輩出されており、2021年の好走馬3頭はすべて1600m重賞での好走実績馬、2020年の好走馬3頭もすべて前走で1600m戦に出走していた馬でした。 このように、1200mというよりはむしろ「1400mのレース結果か」と思わせるような好走馬の顔ぶれとなっていました。
しかし、これはセントウルSというレース自体の傾向が変わったわけではなく、本来の阪神芝1200mと代替施行の中京芝1200mとでは、問われる適性が大きく異なっていただけに過ぎません。
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 0- 3- 1-40/44 | 0.00% | 6.80% | 9.10% |
| 今回延長 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.00% | 0.00% | 50.00% |
| 今回短縮 | 4- 1- 2-12/19 | 21.10% | 26.30% | 36.80% |
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 6- 5- 6- 65/ 82 | 7.30% | 13.40% | 20.70% |
| 今回延長 | 0- 2- 0- 12/ 14 | 0.00% | 14.30% | 14.30% |
| 今回短縮 | 2- 1- 2- 16/ 21 | 9.50% | 14.30% | 23.80% |
本来の阪神芝1200mで行われていたセントウルSはスプリント色の強いレースになりがちで、近7回(2014〜2019年、2023年、2025年)の3着内好走馬21頭中19頭を、前走1000〜1200m戦に出走していた本職のスプリンターが占めていました。
前走1600m戦から臨んで勝利を収めた唯一の例外は、2015年のアクティブミノル(前走ニュージーランドT15着)です。 しかし同馬の場合、前走で大敗していた通り「単にマイル戦を使われていただけ」であって、本質的なスプリント適性によって阪神芝1200mで一変を果たしたケースでした。 これは、中京芝1200mで求められていたマイル実績とは真逆の傾向と言えます。
中京芝1200mのセントウルSでマイラーが躍動していた背景には、同コースがスタミナと末脚の質を強く求められる条件だったという点があります。 そのため、逃げ・先行馬よりも、先行集団を見る位置で脚を溜めて直線で末脚を伸ばす差し馬が優勢な傾向にあり、中京で施行された近4年中3年では逃げ馬が1頭も好走できませんでした。
| 脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 3- 1- 0- 4/ 8 | 37.50% | 50.00% | 50.00% | 2033 | 403 |
| 平地・先行 | 2- 3- 2- 20/ 27 | 7.40% | 18.50% | 25.90% | 40 | 67 |
| 平地・中団 | 2- 2- 5- 36/ 45 | 4.40% | 8.90% | 20.00% | 13 | 48 |
| 平地・後方 | 1- 2- 1- 33/ 37 | 2.70% | 8.10% | 10.80% | 52 | 29 |
末脚のキレよりも「先行力」が問われる阪神芝1200mのセントウルSでは、正反対の傾向を示します。 阪神で行われた近8回では、逃げ馬が4度連対という好成績を収めているほか、4角3番手以内を通過した逃げ・先行馬が必ず1頭以上は好走を果たしています。
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ライタープロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2009年にmixiコミュニティで予想活動をスタート。11年にブログを始めるとライブドア競馬ブログでアクセス数トップを記録した。15年に「競馬王」でメディアデビューし、18年からは「競馬予想TV!」に10年振りの新人予想家として出演中。
予想スタイルは各馬&各レース固有の独自の取捨ポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。

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