井内利彰の追い切りジャッジ【中山記念他 調教診断】

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今週の栗東

24日(火)の夜から雨が降り出し、25日(水)は夕方まで雨が降り続けました。調教時間中の雨量もそれなりにあり、馬場に与えた影響は大きかったと思います。ただ、時計の出方に関しては先々週の雨の影響を受けた馬場ほどではなかったかも知れません。

今週の馬場
2月25日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「±0.0秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.5秒。美浦も雨の影響を受けた馬場となったようで、先週の馬場差「-0.7秒」からは一転した馬場状態。ただ、暫定の基準時計がさほど速くないので、その数字で判断すると基準通りの馬場という判定になります。

・美浦DコースW「+0.8秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.5秒。こちらも坂路同様、雨の影響を受けています。先週の時点でも馬場差は「+0.2秒」。基準よりも時計を要する馬場でしたが、今週は重賞出走予定馬の調教VTRで動きを確認しても、走りにくい印象を受けるのでさらに重たい馬場という判定でよいでしょう。

・栗東坂路「±0.0秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F49.7秒。雨の影響を受けたことは間違いありませんが、時計の出方を見ると、先週の馬場差は「-0.1秒」とあまり変わりありません。ただ、速い全体時計で4F目も速いラップを踏むということは難しい馬場で、このあたりは個々で時計精査が必要だと思います。

・栗東CコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.1秒。こちらは先週の馬場差「+0.1秒」と比べても、明らかに時計を要する状態。時間帯問わず、速いラップを踏むことができている追い切りは高い評価をしてよいと思います。

中山記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

2月28日(土)

中山 11R オーシャンS【フリッカージャブ】

1週前追い切りの坂路4F50.7秒、3F目以降が11.8秒、11.6秒で4F目最速ラップを踏むという内容は圧巻でした。それがあっての最終追い切りは坂路4F目11.5秒の最速ラップ。スピードと力強さのバランスが抜群な走りを見せていて、自分の形で競馬ができれば負けることはないと思いたくなる追い切り内容です。

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阪神 3R 3歳未勝利【ブルーマッキンジー】

これまでの坂路4F時計の自己ベストは55.3秒でしたが、1週前追い切りで4F52.9秒をマークして、これを大幅に更新。最終追い切りの坂路では9時1分という時計を要する時間帯に4F目12.0秒の最速ラップを踏みました。前走からレース間隔はあいていますが、むしろ2歳時よりも成長している調教内容といってよいと思います。

阪神 5R 3歳未勝利【リアライズルミナス】

新馬戦で単勝1.5倍の支持を集めるも5着。このレースの勝ち馬がベレシートということで、本馬もいつ勝ち上がっても不思議ではないのですが、それがうまくいかないものです。今回も1週前追い切りのCWではラスト2Fが11.4秒から10.9秒の加速。10秒台をマークしたのは初めてですし、さすがにここは結果を出して欲しいところです。

3月1日(日)

中山 11R 中山記念【セイウンハーデス】

1週前追い切りはCWでの3頭併せ。最後方から追走して最後の直線に向くと一瞬で2頭に追いついて突き放す走り。最終追い切りの坂路では単走でしたが、ゴール前でひと伸びしての4F目12.0秒で最速ラップ。追い切り本数は十分に消化できていますし、時計の速い決着が予想される開幕週の中山芝は大歓迎だと思います。

中山 11R 中山記念【セイウンハーデス】

阪神 11R チューリップ賞【タイセイボーグ】

前走が前々走から16キロ増えた486キロでしたが、今回も馬体重は増えている想定。太ったのではなく、パワーアップしたボディを感じさせる現状。最終追い切りの坂路でも重たい馬場を全く苦にすることなく、まっすぐ駆け上がり、ゴール前では他馬が邪魔になりながらも力強い伸び。本命に推したくなる動きです。

阪神 11R チューリップ賞【タイセイボーグ】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

2月25日(水)・栗東坂路 コンジェスタス【9時10分】

高野友和厩舎なので、これが2本目の登坂。1F目から14.7秒と15秒を切るラップを踏んで、その後は13.9秒、12.6秒、11.9秒で4F目最速ラップ。素晴らしい加速ラップを踏んでいます。

ラップ別

2月25日(水)・美浦DW スプランドゥール【11.5秒、11.1秒】

テンが遅かったとはいえ、ラスト1F11.1秒。25日の11.1秒は3頭いましたが、2F22.6秒は他2頭とは比較にならない速さ。2F続けての11.5秒以下というところが素晴らしいと思います。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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