これは栗東に限ったことではなく、美浦も同様でしたが、18日(水)のCW、美Wの自動計測タイムが表示されないというアクシデントがありました。午後にはJRA-VANでもデータは提供されましたが、もし調教タイムの蓄積がなければどうなったのだろうと肝を冷やした午前中でした。
・美浦坂路「-0.1秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.1秒。4F51秒台はこの馬を含めて3頭、52秒台の頭数はごく標準的ということで、先週の馬場差「-0.2秒」にかなり近い馬場状態だったと思います。
・美浦DコースW「+0.3秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.7秒が2頭。5F64秒台はこの2頭を含めて3頭しかおらず、65秒前半もかなり少なくなっています。先週の馬場差が「+0.2秒」でしたが、全体的な時計の出方はもう少し時計を要した馬場になっているかなという印象を受けます。
・栗東坂路「-0.4秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.1秒。高松宮記念の1週前追い切りが行われたことなどもあり、時計の出る馬が時計を出したという印象。ただ、先週の馬場差「-0.2秒」よりも全体を見たとしても時計が出やすい馬場だったかなという上位なので、それを考慮した馬場差としました。
・栗東CコースW「+0.1秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F61.4秒。この数字だけ飛び抜けて速く、これに次いだのが、5F62.9秒の2頭。64秒台はさほど多くなく、先週の馬場差「±0.0秒」に似たような馬場かなという感じがします。ただ、65秒前半もさほど多くなかったので、先週よりは気持ち時計を要する馬場という判定にしています。
中山 11R フラワーC【カラペルソナ】
1週前追い切りのCWではクロワデュノール、サウンドムーブ(スプリングS4着)を追走して僅かに遅れる内容。ただ、それらに食い下がることができた時点で重賞級の能力はありますし、最終追い切りのDPでは軽快な走り。スピードと反応の良さが目立っていて、普段の調教では坂路も活用しているので、中山の急坂も問題ありません。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック
中京 11R ファルコンS【タマモイカロス】
藤岡佑介騎手と藤岡健一調教師が親子勝利を決めてから、まだ3週間しか経っていませんが、その間、調子が良くて、坂路では楽に時計になる動き。今回コンビを組む小沢大仁騎手が跨ったCWでの最終追い切りも抜群の動きでしたし、巡ってきた初重賞制覇のチャンス、是が非でも掴んでもらいたいと思います。

阪神 11R 若葉S【コロナドブリッジ】
ここまでのキャリアは4戦ですが、新馬戦3着時の1着ロードラヴォール、2着ブレナヴォンはすでに2勝を挙げてOP。前走の2着馬はベレシートということで、クラシックへ駒を進めて不思議ない戦歴の持ち主です。1週前追い切りの坂路では4F50.7秒をマークして、自己ベストを更新。最終追い切りは4F目最速ラップを踏むことができましたし、ここも自分を競馬するだけでしょう。
中京 11R 愛知杯【アイサンサン】
最終追い切りは坂路。力みのある走りというよりはパワフル全開といった感じで駆け上がっていて、最後は馬場中央を突き抜けてきます。楽な手応えで12.5秒から12.0秒の加速ラップ。休み明けの節分S(6着)はここで取り上げたのですが、中身が出来ていなかったのかも知れません。前走を使って、それ以上という印象を受ける今回です。

阪神 11R 阪神大賞典【ファミリータイム】
過去、1週前追い切りがCWだったことは2回しかありませんが、そのうち1回が前走。今回はそれを続けたわけで、体質がしっかりしてきたからではないかと推測します。しかも、その時計は前走時よりも優秀で、重賞2着だった前走以上という評価です。

3月18日(水)・栗東坂路 ロードフォアエース【10時21分】
決して時計が出にくい馬場ではありませんでしたが、この時間帯に2F24.2秒を12.2秒から12.0秒というラップでまとめたところが優秀。前走は惨敗でしたが、重賞でもやれるだけの脚力はあります。
3月18日(水)・美浦坂路 ゴディアーモ【12.2、12.1秒】
2F24.3秒はこの日の美坂でベスト。ちなみに3F37.5秒は二番時計なので、3F続けて速いラップを踏んだといってよいでしょう。1戦1勝ながら、そうは思えない脚力を持っています。
調教動画はJRA-VANアプリでチェック

ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

| 記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
| あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |