井内利彰の追い切りジャッジ【京都金杯他 調教診断】

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今週の栗東

今週は年末年始ということで、いつもとは調教スケジュールが違います。月曜日の29日が全休日というのは通常通りですが、木曜日の1月1日も全休日。1月4日(日)、5日(月)のレースに向けての最終追い切りのほどんどは31日の水曜日に行われています。

今週の馬場
12月31日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.3秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.9秒。4F51秒台はこの1頭しかおらず、52秒前半もかなり少ない頭数でした。先週の馬場差は「±0.0秒」でしたが、今週は基準よりも時計を要する馬場と判定してよいでしょう。

・美浦DコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.0秒。先々週よりも基準に近づいた先週の馬場差が「+0.3秒」。時計上位は決して遅くない数字ですが、64秒台が2頭しかおらず、先々週の+0.5秒に似た馬場差といってよいでしょう。ただ、65秒台も少なかったことを考えると、それ以上に時計を要する馬場状態と判定してよいと思います。

・栗東坂路「±0.0秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.8秒。先週の馬場差は「+0.7秒」ということで、相当重たい、時計に出にくい馬場でしたが、今週の時計の出方はごく標準的。4F50秒台は1頭しかいませんが、51秒台の頭数は多く、通常の馬場に戻っていると判定しました。

・栗東CコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.5秒。先週の馬場差は「+0.9秒」ということで、かなり時計を要する馬場でしたが、今週は5F64秒台、65秒前半の頭数はごく標準的なので、馬場差も基準通りと設定しました。

京都金杯他
今週出走予定の追い切り注目馬

1月4日(日)

中山 9R ジュニアC【サレジオ】

この馬の素質を評価している身としては、東スポ杯2歳Sの6着はショックでしたが、24キロ増の馬体重を考えれば仕方なし。そんな中で勝ち馬から0.6秒差なら悲観することもないと思いましたし、さすがに今回の調教内容で今回のメンバーには負けられません。

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中山 11R 中山金杯【アンゴラブラック】

アイルランドT以来の休み明けになりますが、2週前追い切り、1週前追い切り、最終追い切りがすべてラスト3Fのラップがほぼ同じ踏み方。2週前追い切りこそ、きれいな加速ラップを踏むことができていませんでしたが、そこもしっかりとアジャストしての1週前追いから最終追い。安定感は抜群です。

京都 5R 2歳新馬【ウィスカーパッド】

12月24日(水)、CWでの1週前追い切りを見た時点で走ることは確信しましたが、31日(水)の最終追い切りでそれを不動にします。CWでのラスト3Fが13.7秒、11.2秒、1F11.1秒。これだけのラップを踏むことができれば、新馬戦と言わず、春の大舞台にも期待したくなるようなラップです。

京都 5R 2歳新馬【ウィスカーパッド】

京都 11R 京都金杯【ヤマニンサンパ】

12月31日(水)に栗東坂路で4F56.9秒をマークしていますが、併せ馬の予定が併せ馬にならないほど、馬の気持ちが乗らない追い切りになりました。そんなこともあり、全休明けの2日(金)に再追い切り。これが2F24.3秒、1F12.0秒で素晴らしいラップを踏みました。追い切りでブリンカーを着用したことが一変の要因ですが「この血統はこういうところがありますね」と斉藤崇史調教師。さすが、このきょうだいで4頭のOP馬を育て上げた厩舎です。

京都 11R 京都金杯【ヤマニンサンパ】

1月5日(月)

京都 11R 万葉S【メイショウブレゲ】

最終追い切りはCWで酒井学騎手が騎乗。前を走っていた、同じ万葉Sに出走予定のブレイヴロッカーに内から追いつくような形でフィニッシュしています。手応えは圧倒的にこちらが優勢。ラップに関してもラスト2Fが11.5秒、11.5秒ですから、文句ありません。

京都 11R 万葉S【メイショウブレゲ】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

12月31日(水)・栗東坂路 ジュルナール【7時10分】

開門から10分程度なので、時間経過としては特筆するほどではありませんが、7時の開門からの追い切り頭数は相当。その中でこの日たった3頭しかいなかった2F23秒台の1頭というところに価値があります。なおかつ4F目最速ラップですから、脚力は相当です。

ラップ別

12月31日(水)・美浦DW モンドデラモーレ【12.9秒、11.9秒、11.5秒】

4コーナーに入る時点で13秒を切っていて、最後の直線も11秒台。コーナーから直線に向くスピードは相当なものを持っているはずなので、個人的には小回りの芝で重賞級の能力があると思っています。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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