井内利彰の追い切りジャッジ【神戸新聞杯他 調教診断】

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今週の栗東

14日(月)の栗東は午後に30分ほどで金勝川の水嵩が一気に増すほどの超豪雨。15日(火)は突発的に豪雨となり、16日(水)は前2日ほどではないにせよ、ぐずついた空模様でした。先週に引き続いて、ウッドチップ馬場はかなりの影響を受けています。

今週の馬場
9月16日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.7秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F52.6秒。時計が遅いのはもちろん、調教映像での動きを見ていても、追走して並ぶまでが大変な馬場という印象です。先週の馬場差も「+0.2秒」と基準よりも時計を要する馬場でしたが、今週は間違いなく、それ以上という印象です。

・美浦DコースW「+0.7秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.1秒。雨の影響を受けて、本当に走りにくそうな馬場。64秒台も2頭しかおらず、数字的にも先週の馬場差「±0.0秒」より、時計を要する馬場状態であることは間違いありません。ただ、時間帯などで差がありそうなので、そこの判断は難しいかもしれません。

・栗東坂路「+1.6秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F52.0秒。先週は4F51秒台がいましたが、今週はそれすらいない状況。そして、52秒台の頭数も10頭を割ってしまいました。ただ先週の馬場差が「+1.1秒」でしたので、そこにもう少し時計を要する状態です。なお、17日(木)も同じような馬場状態だと思ってください。

・栗東CコースW「+1.1秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.3秒。5F65秒台の頭数は先週よりも減りました。先週の馬場差が「+0.7秒」なので、今週はそれ以上で間違いないでしょう。ただ、17日(木)に関しては、少し馬場が乾いたのか、16日(水)と比較しても、かなり速い時計が出ています。

神戸新聞杯他
今週出走予定の追い切り注目馬

9月19日(土)

阪神 5R 2歳新馬【インパルスドライブ】

7月23日(木)に坂路で4F51.5秒をマークした時点で当欄に取り上げることは決めていました。一度放牧に出てから、帰厩しても相変わらず坂路では好時計。1週前追い切りの芝馬場では北村友一騎手が跨って、スピードだけでなく、パワーのある動きも披露。単なるスプリンターではなさそうなだけに、これからも楽しみな逸材です。

阪神 5R 2歳新馬【インパルスドライブ】

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阪神 9R 野路菊S【ジーティーサクラ】

デビュー前から「芯の強い」走りを見せてくれていますが、今の走りにくい坂路馬場も、普段のキャンターから全く苦にしない躍動感ある走りで駆け上がっています。調教量は十分ですし、デビュー戦でマークした1分36秒3の時計をどこまで詰めてくるのか注目しています。

阪神 9R 野路菊S【ジーティーサクラ】

9月20日(日)

中山 11R オールカマー【キャントウェイト】

時計を要する美Wの馬場を軽快なフットワークで走る姿が印象的だった最終追い切り。毎週、雨の影響を受けている中山芝ですが、それも味方になるのではないかと思える力強い走りです。重賞実績馬とは力量差があると思いますが、今の勢いと馬場適性で結果を出しても不思議ではないと思います。

9月21日(祝・月)

阪神 4R 2歳新馬【スウィートライト】

ここ2週、併せ馬では先着できていない現状ですが、2週前追い切りのCWでは3頭併せ最先着で時計も速く、最近の雨の影響を受けたウッドチップ馬場が得意ではない可能性があります。そういった意味では軽いスピードタイプなのかもしれませんが、新馬としての完成度はかなり高いものがあります。

阪神 4R 2歳新馬【スウィートライト】

阪神 11R 神戸新聞杯【エムズビギン】

ロブチェンは順調そのものなので、それと同等に狙ってみたいという意味で取り上げています。17日(木)の最終追い切りはDPでしたが、馬体の素晴らしさが目立っていましたね。「春よりも落ち着きが出た」という友道康夫調教師のコメントが裏付けできるように、DPでのゴール前の伸びが威力を増したように思います。

阪神 11R 神戸新聞杯【エムズビギン】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

9月16日(水)・栗東坂路 ファインライン【8時21分】

2回目のハローが終了した時間帯ですが、それでもかなりの頭数が登坂した後。そこで12.4秒、12.3秒の後半脚力ですから、雨馬場、パワーの必要な馬場はお任せのタイプだと思います。

ラップ別

9月16日(水)・美浦DW リゾートライン【12.7秒、11.9秒、11.4秒】

前半がゆっくりのラップだったとはいえ、4コーナーから最後の直線、ゴールへ向かって素晴らしいラップ。しかも雨の影響を受けた馬場でこれだけのラップを踏むことができるのですから、パワーも相当です。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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