最近の栗東は雨の日が多く、29日(日)の夜に雷がなって、かなり強い雨が降りましたし、31日(火)は調教時間中も雨。4月1日(水)も時間帯によっては少し強い雨が降っていました。なお、栗東坂路は26日(木)からウッドチップの入れ替え工事が行われています。
・美浦坂路「+0.5秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.9秒が2頭。4F51秒台はこの2頭しかおらず、52秒台も6頭。先週の馬場差は「+0.1秒」でしたが、今週は間違いなく先週よりも時計が出にくい、重たい馬場という判定でよいでしょう。
・美浦DコースW「+0.1秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.0秒。坂路に比べると、ある程度の時計も出ていますが、先週の馬場差「±0.0秒」と比較すると、時計を要する馬場状態。ただし、ラスト1Fで11秒前半のラップを踏む馬もある程度多数いたところが今回の馬場差にした根拠でもあります。
・栗東坂路「+0.6秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.5秒。4F50秒台2頭、51秒台3頭。これは最近ではあまりなかった状態。走路前半部分のウッドチップの入れ替わっているはずですが、そこが水分を含んで重たい状態になっているのでしょう。先週の馬場差「±0.0秒」よりは確実に時計を要しています。
・栗東CコースW「+0.5秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.9秒。5F63秒台はこの1頭、64秒台も3頭という少なさ。65秒台に関しても前半の頭数は少なく、先週の馬場差「-0.2秒」よりは確実に時計を要する馬場と判定してよいでしょう。ただ、ラスト1Fが10秒台は3頭いて、極端に重いというわけでもないでしょう。
中山 11R ダービー卿CT【ミニトランザット】
雪の影響を受けて、開催が延びた前走。その疲労が心配されましたが「ここまで順調に来ました」と杉山佳明調教師。1週前追い切りのCWでの3頭併せは素晴らしい動きでしたし、最終追い切りの坂路でも重たい馬場を苦にすることなく、まっすぐに駆け上がることができています。中山競馬場自体は京成杯3着の実績がありますし、全く心配ありません。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック
阪神 4R 3歳未勝利【ワトルツリー】
先週の当コラムで取り上げています。馬場の悪い追い切り時間帯に坂路で動いた内容はレース当日に予想される雨馬場にきっちり対応できそうなパワーを連想させてくれます。デビューから10着が続きましたが、これが能力ではないところを見せてくれるでしょう。
阪神 10R ポラリスS【クロジシジョー】
前走は最終追い切りが坂路で4F目最速ラップを踏んでいません。勝った時、2着した時のパターンとしては4F目最速ですから、今回の最終追いはそれに合致します。3F目以降が12.6秒、12.5秒というのも重たい馬場状態を考えると、よく動くことができています。

阪神 11R チャーチルダウンズC【エイシンティザー】
休養明けの前走は16キロの馬体増でしたが、パドックで歩く姿を映像で確認しても太くは見えませんでした。ただ、レースで最後の直線での反応を見ると、やはりひと叩きした方が良いのだろうという感じ。今回の最終追い切りは坂路で3F目以降が12.9秒、12.6秒で4F目最速ラップ。4F53.1秒は持ち時計を短縮する数字ですし、あとは前走以上に走ることができて、勝ち負けできるかどうかです。
阪神 11R 大阪杯【ダノンデサイル】
驚いたCWでの1週前追い切り。3頭併せを最後方から追走したのですが、最後の直線に向いてから、外を回ったにも関わらず、追いつくまで速く、突き放すのも速いという機敏さ。これまでのデサイルには見られなかった俊敏性で、これにはいろんな要因がありそうです。最終追い切りの坂路でも同様の動きができており、これは騎乗していた安田翔伍調教師も実感しています。昨年有馬記念のパトロールVTRを見てもらえば分かるように、最後の直線に入ると右にもたれていきます。今回はこれが修正されている、という前提で取り上げました。だから、最後の直線でどんな走りを見せてくれるか、これが楽しみでたまりません。

4月1日(水)・栗東坂路 イリフィ【7時26分】
4F目ベストは12.0秒でしたが、本馬は3F目以降が12.8秒から12.2秒。この時間帯でこのラップを踏むことができたのは高く評価すべき。この動きを見ると、3勝Cというよりは重賞でも期待したくなるような脚力です。
4月1日(水)・美浦DW インパクトシー【12.9秒、12.0秒、11.5秒】
もともと追い切りはめちゃくちゃ動く馬ですが、それに結果が伴ってきたここ2戦。連戦しても疲れはないようで、むしろ相変わらず素晴らしいラップを踏むことができています。
調教動画はJRA-VANアプリでチェック

ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

| 記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
| あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |