3月10日の火曜日は調教時間中に雪まじりの雨が降るような天気でしたが、11日(水)は調教開始当初から快晴。気温に関しては-1℃から少しずつ上昇という感じでしたが、この時期にしては冷え込みました。
・美浦坂路「-0.2秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.2秒。先週は馬場差「+0.8秒」という、非常に重たい馬場でしたが、今週は速い時計も出ている軽い馬場。4F51秒台はそれほど多くありませんが、52秒台が一気に増加しており、先週から一転して走りやすい馬場であることは間違いありません。
・美浦DコースW「+0.2秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.4秒。この時計だけなら先週よりも遅くなりますが、先週の馬場差が「+0.8秒」。5F65秒台の頭数も多くなった点を重視して、全体的な時計の出方を見ると、今週はかなり基準に近い馬場になっています。
・栗東坂路「-0.2秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.0秒。先週の馬場差は「+0.6秒」ということで、かなり時計の出にくい馬場状態でしたが、快晴の天気に恵まれたこともあってか、4F51秒台の頭数がかなり多くなった今週。馬場は基準よりも少し速い時計が出ているという判定にしました。
・栗東CコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F62.4秒。6Fだと80秒切りの頭数も多くなっていて、とても先週の馬場差「+0.6秒」と同じ馬場という感じはしません。坂路同様に快晴によって、ウッドチップが適度に乾いて、時計の出やすい馬場に変化したと考えるべきでしょう。
中山 11R アネモネS【バルボアパーク】
前走が中山マイルを逃げ切り勝ち。3ヶ月近く、レース間隔があきましたが、田中博康厩舎らしく、美浦坂路と美Wを併用して、たっぷりと追い切りを積んでいます。最終追いのラスト2Fが11.9秒から11.4秒まで加速しているラップはかなり期待できる瞬発力といってよいでしょう。
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中山 11R スプリングS【サウンドムーブ】
CWでの最終追い切りはクロワデュノールが先行して、後ろからはフラワーCに出走予定のカラペルソナが追走してくるプレッシャー。そんな中でもしっかりと伸びて、手応えよくクロワデュノールに並びかける動きは先週以上に走りの質が向上しました。

阪神 5R 3歳1勝C【コスモレッド】
先週のフィリーズレビューは抽選除外。1週スライドした影響を心配しましたが、最終追い切りの坂路、2F目以降が12.9秒、12.3秒、12.2秒とまとめたラップ内容を見れば、心配どころか、むしろ1週スライドして、しっかりと負荷をかけた点を評価。レースが楽しみです。

中京 3R 3歳未勝利【タイセイモノリス】
最終追い切りは坂路。スプリングSに出走予定のクレパスキュラーに先行しまし、ゴール前では手応え優勢に同入。ラップの踏み方も14.5秒、13.6秒、12.9秒、12.4秒と優秀であり、左回りを求めての中京遠征でしょうから、ここで狙わない手はありません。
中京 11R 金鯱賞【ジョバンニ】
登録頭数は14頭ですが、個人的には1頭ピックアップに相当悩みました。その中でも本馬をチョイスした理由は最終追い切り。これまで杉山晴紀調教師が跨る追い切りはあったものの、最終追いでの騎乗は初めて。それが活気ある走り、4F目最速ラップを踏むことができているという点で、積極的な競馬をしてくれるイメージが沸いてきました。

3月11日(水)・栗東坂路 ハムタン【7時30分】
決して時計に出にくい馬場ではありませんでしたが、それでもこの時間帯に2F目以降が12.9秒、12.7秒、12.6秒で4F目最速ラップを踏むことができた点は立派。基本的なスピード能力は高いと思いますが、それをパワー兼備で持続できる性能が高いと思われます。
3月11日(水)・美浦DW パントルナイーフ【11.3秒】
この日のラスト1Fの最速は10.9秒なので、本馬の11.3秒はさほど目立ちません。ただ、併せ馬で早目に相手に並びかけて突き放したという過程がありながら、最後までしっかり11.3秒を踏んだというところに意味があります。
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ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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