井内利彰の追い切りジャッジ【弥生賞ディープインパクト記念他 調教診断】

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今週の栗東

3日(火)は一日中雨、4日(水)も雨が降ったり止んだりということで、ウッドチップ馬場には相当な水分が溜まったものと思われます。先週の水曜日も雨の影響を受けているだけに、時計を要する馬場は継続中です。

今週の馬場
3月4日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.8秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F52.7秒。4F52秒台はこの馬を含めて4頭しかおらず、先週の馬場差「±0.0秒」よりもかなり重たい馬場と判断してよいでしょう。ラスト1Fが13秒台を要することも多いので、本当に時計が出にくい馬場だと思います。

・美浦DコースW「+0.8秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F62.2秒。この時計だけ見てしまうと、決して走りにくい馬場とは思えませんが、もう1頭の5F62秒台を含めた2頭が例外。先週の馬場差が「+0.8秒」とすでに時計を要する馬場でしたが、それがほぼ継続していると考えてよいでしょう。

・栗東坂路「+0.6秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.2秒。この数字は速いものの、二番時計は4F51.3秒。51秒台の頭数も多くないので、先週の馬場差「±0.0秒」よりは間違いなく時計を要する馬場。4F目11秒台はナムラクレア1頭という、よほどの脚力がないと後半2Fは速い時計を出だせない馬場です。

・栗東CコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.4秒。雨の影響を考えると先週の馬場差「+0.6秒」よりも時計を要する馬場かなという感じもしましたが、走りを見ている印象としても先週と大きく変わった感じはありません。実際の時計の出方を見ても、極端に時計を要しているというわけではなく、先週と変わらない馬場差に設定しました。

弥生賞ディープインパクト記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

3月7日(土)

中山 11R 中山牝馬S【フレミングフープ】

小倉牝馬Sでも狙いましたが、うまいレース運びでも最後は瞬発力ある馬に差し負けてしまいました。2勝C、3勝Cは芝1800mで勝っていることを思えば、前走からの1F距離短縮もプラス。1週前追い切り、最終追い切りともにCWで活発に動くことができていましたし、ここはあらためて狙ってみます。

中山 11R 中山牝馬S【フレミングフープ】

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阪神 11R フィリーズレビュー【コスモレッド】

幸英明騎手が跨った、坂路での併せ馬は古馬2勝Cがついていけなくなってしまうくらいの脚力を見せて先着。4F53.9秒は地味ですが、2F24.9秒、1F12.2秒はかなり優秀な数字です。これだけ活発に動くことができていれば、久しぶりは全く気になりませんし、むしろ中5週の朝日杯フューチュリティSで8キロ馬体重を減らしたように、間隔があいている方がよいタイプかも知れません。

3月8日(日)

中山 11R 弥生賞ディープインパクト記念【タイダルロック】

前走京成杯は手応えよく4コーナーを回ってきましたが、スムーズに加速することが難しい状況で4着という結果。フットワークの大きな馬なので、前走よりも少ない頭数でレースできることはプラス材料だと思います。最終追い切りの美Wではラスト1F11.4秒と切れのある動きができていました。

阪神 5R 3歳1勝C【エイコーンドリーム】

新馬を勝ったばかりにはなりますが、3月4日(水)のCWでの最終追い切りは6F81.3秒をマークして、新馬戦の最終追いとほぼ同じ時計でした。雨が降って時計を要する馬場状態、7時43分という時間帯を考えると、かなり価値のある時計。ラスト1Fは11.5秒の伸びでしたし、間隔は詰まりますが、むしろ勢いが出てきた印象です。

阪神 11R 大阪城S【ドラゴンブースト】

前走アルデバランSは初ダートだったこと、もともと使う予定だったプロキオンSからスライドになったことなど、いくつかの敗因が重なっています。あらためての今回は坂路中心の追い切りになりましたが、最終追い切りでは坂路で4F目12.3秒の最速ラップ。初めての阪神競馬場はこの脚力でクリアできると判断しました。

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

3月4日(水)・栗東坂路 レステダンルヴァン【7時20分】

朝一番の開場から20分、しかも雨が降っている状況で3F目以降のラップが12.5秒、12.2秒というラップを踏めたことは評価に値します。キズナの牝馬ですから、パワーがあるのは間違いなく、レースで好走するのもそういった条件下なのかも知れません。

ラップ別

3月4日(水)・美浦DW パントルナイーフ【11.3秒】

水分を含んで重たい馬場状態。この日の美Wラスト1Fは11.2秒でしたが、それに次ぐラップ。調教映像を見るかぎりは、これを楽な手応えでマークすることができており、さすがは弥生賞ディープインパクト記念で人気を背負う馬という動き(出走回避)。このラップは素直に評価できます。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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