井内利彰の追い切りジャッジ【きさらぎ賞他 調教診断】

title

今週の栗東

4日(水)の調教開始時刻での気温は-3℃。快晴だったので、放射冷却による気温低下ではありましたが、すごく寒くなりました。3日(火)に雪は降っていますが、基本的には乾燥している空気感です。

今週の馬場
2月4日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「-0.6秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F50.8秒が2頭。先週は49秒台が出ていたので、それを考えると、時計の出ない馬場かなと思ってしまいますが、4F51秒台の頭数も多く、むしろ先週の馬場差「-0.4秒」より時計の出る馬場という印象があります。

・美浦DコースW「+0.3秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.8秒が2頭。この数字は先週とほぼ同じで、5F64秒台の頭数などもほぼ同じ。先週の馬場差が「+0.4秒」でしたが、今週はそれよりも気持ち、基準に近い馬場状態かなと判定しました。

・栗東坂路「-0.1秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.2秒。全体時計が速くて、4F目のラップも速い。基準よりも時計が出やすい馬場の傾向によくみられるラップのバランスではありますが、先週の馬場差「-0.1秒」とほぼ同じような馬場だと判定してよいでしょう。

・栗東CコースW「-0.3秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.9秒が2頭。この数字自体は先週よりも遅くなりましたが、時計の出方を見ていると、決して重たい馬場という印象はありません。むしろ、先週の馬場差「±0.0秒」よりも時計が出ているかなという感じで、5F65秒前半の頭数ですから、基準よりも時計の出やすい馬場という判定にしています。

きさらぎ賞他
今週出走予定の追い切り注目馬

2月7日(土)

京都 10R エルフィンS【アドマイヤシュラ】

11月に京都芝1800mの新馬戦を勝ち、その後はここに備えて調整してきました。1週前追い切りのCWでは今回コンビを組む坂井瑠星騎手が跨り、3頭併せを最後方から追走して同入。しっかり動くことができていました。最終追い切りは坂路で単走でしたが、このくらいの軽め調整で十分。4F目最速ラップを踏むことができたことが評価できます。

京都 10R エルフィンS【アドマイヤシュラ】

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリで動画をチェック

京都 11R アルデバランS【ドラゴンブースト】

プロキオンSへの出走を目指して調整していましたが、賞金除外で無念のスライド。しかし、坂路での追い切り内容を見ていると、その影響はなく、むしろ良化気配を感じます。1月15日(木)のCW追い切りの時点で素晴らしい動きをしていて、1週前追い切りの坂路2F24.1秒、1F12.0秒は素晴らしい内容だと思います。

京都 11R アルデバランS【ドラゴンブースト】

2月8日(日)

東京 11R 東京新聞杯【エンペラーズソード】

まず、この馬に魅了されたのは前走のレース内容。前半3Fが34.2秒という、きっぷのいい先行力。「ついてくるなら、ついてこい」的な走りが格好いいなあと思います。1週前追い切り、最終追い切りの美Wでの3頭併せも抜群の動きだったと思いますし、重賞メンバー相手でも同じ走りを見せてくれれば。

京都 11R きさらぎ賞【ストームゲイル】

前走は阪神芝1800mで前半3Fが34.6秒の逃げ。2番手だった単勝2番人気が9着だったことを考えると、この馬のペースが決して緩くはなかったことを示しています。気性的に逃げているというよりも、スピード能力の高さで逃げているというのは、最終追い切りの抜群の動きからも分かることなので、今回も持ち味を発揮できるようなスピード競馬に持ち込んで欲しいところです。

京都 11R きさらぎ賞【ストームゲイル】

小倉 9R かささぎ賞【ネネキリマル】

1週前追い切りが坂路4F53.4秒をマークして、これまでの4F持ち時計を短縮。しかも2F24.5秒で4F目12.1秒が最速ラップを踏んでいます。最終追い切りはCWで3頭併せ、きれいな加速ラップを踏んでおり、先週の小倉芝1200mで3連単最高配当のアシストをした河嶋宏樹厩舎、今週も激走気配が漂います。

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

2月4日(水)・栗東坂路 ジャスパーディビネ【9時14分】

2回目のハローが入る直前の時間帯。パワーが必要な馬場であることは間違いありませんが、そこを13.7秒、12.9秒、12.5秒、12.2秒のラップでまとめることができるわけですから、素晴らしい走りです。

ラップ別

2月4日(水)・美浦DW カンティーユ【11.4秒、11.3秒】

1月29日(木)の美Wでもラスト2Fが11.8秒、11.5秒で、今週はそれ以上に速いラップ。これはどんな状況だったとしても評価すべきラップだと思います。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリで動画をチェック

ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

TARGET frontier JV(ターゲット)

記事に紹介されているような分析が自分でできる!
あらゆる切り口で競馬データを分析可能!