井内利彰の追い切りジャッジ【シルクロードS他 調教診断】

title

今週の栗東

先週末は大雪が降った滋賀県ですが、栗東は軽く積もる程度。ただ、冷え込みが厳しい日が多く、日中も快晴という日は少なくなりました。その影響なのか、ウッドチップ馬場自体は少し重い印象。それによって、時計を要している感じがします。

今週の馬場
1月28日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「-0.4秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F49.7秒。先週も4F49秒台が出ていたので、馬場状態としては似ているのかなという感じがします。先週よりも4F52秒前半の頭数が少ないので、先週の馬場差「-0.6秒」よりは基準に近い馬場としています。

・美浦DコースW「+0.4秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.2秒。先週の馬場差が「+0.3秒」で基準よりも時計を要する馬場でしたが、今週も速い時計をマークした馬はさほど多くないので、似たような馬場状態だと思います。

・栗東坂路「-0.1秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.5秒。先週に比べると、4F50秒台の頭数は減っていますが、4F51秒台の頭数は多くなっています。先週の馬場差は「-0.2秒」だったので、それに近い馬場ではありますが、時間帯によっては時計が出にくいというところもあります。

・栗東CコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F62.9秒。極端に速い時計が出る馬場ではないものの、調子が良ければ、それに伴った速い時計が出ているという印象は受けます。それだけに先週の馬場差「±0.0秒」とほぼ同じという判定でよさそう。ただ、こちらも時間帯によっては時計を要する馬場になっていますが、坂路ほどではないかも知れません。

シルクロードS他
今週出走予定の追い切り注目馬

1月31日(土)

東京 11R 白富士S【セレシオン】

東京芝2000mという条件は2走前に惨敗していますが、この時は約11ヶ月ぶりのレース。これを叩いたアルゼンチン共和国杯で4着しているように確実に以前の雰囲気を取り戻しつつあります。レースで騎乗予定のT.ハマーハンセン騎手にはブリンカーを外した状態と着けた状態で追い切りに騎乗してもらい、感触を掴んでもらっています。

東京 11R 白富士S【セレシオン】

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリで動画をチェック

2月1日(日)

東京 5R 3歳新馬【サトノフレイ】

1月18日(日)の中山で除外されていますが、これはある程度想定していたこと。その後もしっかりと追い切りを積み重ねており、坂路では4F目が速いラップを踏むことができており、東京向きの瞬発力がありそう。母は短距離活躍馬ですが、この馬はマイルまでは守備範囲でしょう。

東京 10R 節分S【アイサンサン】

追い切りの時間帯別コーナーで取り上げてもよかったくらい。9時18分という、かなり馬場が踏み荒らされた時間帯に追い切って、15.4秒、13.8秒、12.4秒、12.3秒。後半2Fは素晴らしい脚力を見せていましたし、これがほぼ馬なりというところに価値があります。

東京 11R 根岸S【エンペラーワケア】

昨年はフェブラリーS5着の後、3走すべてが地方交流。ワンターンで好走を続けてきた馬にとっては厳しい条件だったと思います。根岸Sは2024年に勝ったレース。当時とほぼ同じ調教内容で仕上げてきているだけに、ここで不安視することは何もないといってよいでしょう。

東京 11R 根岸S【エンペラーワケア】

京都 11R シルクロードS【アブキールベイ】

1週前追い切りのCW。3頭併せでしたが、最後方から追走して最先着。実は2週前追い切りもCWで行っていて、中間に2回もCWで追い切るのは今回が初めて。ひょっとしたら太いからなのかもと思いましたが、最終追い切りの動きを見れば、それは全くの見当違い。ラスト1F11.8秒を弾むようなフットワークでマークしていますから、これは確実にパワーアップしています。

京都 11R シルクロードS【アブキールベイ】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

1月28日(水)・栗東坂路 ペイシャケイプ【7時45分】

この時間帯に2F24秒台をマークしている馬は何頭かいるものの、12.7秒から12.1秒と0.6秒も加速しつつ、4F目最速ラップを踏めたのはこの馬くらいです。

ラップ別

1月28日(水)・美浦DW ロードトライデント【10.9秒】

左回りになると、ラスト1Fのラップが速くなりがちですが、さすがに10秒台は特筆もの。6F90.6秒と遅いことを差し引いても評価したいところです。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリで動画をチェック

ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

TARGET frontier JV(ターゲット)

記事に紹介されているような分析が自分でできる!
あらゆる切り口で競馬データを分析可能!