今週は23日(火)にかなりの雨量があり、24日(水)の追い切りに影響を与えています。下記で紹介するウッドチップ馬場以外にも、芝馬場、ポリトラック馬場ともに通常時よりも時計を要する状態であったことは間違いありません。
・美浦坂路「±0.0秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.7秒が2頭。これに続く51秒台が1頭、52秒台の頭数も先週とほぼ同数なので、先週の馬場差「±0.0秒」と同じ馬場と判定してよいでしょう。
・美浦DコースW「+0.3秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.2秒が2頭。先週も5F64秒台、65秒前半の頭数が少なくて、馬場差は「+0.5秒」と基準よりも時計を要する状態。ただ、先週に比べるとラスト1Fのラップが速くなっている印象があるだけに、決して馬場が重たいわけではなさそう。そういった意味で先週よりも基準に近い馬場と判定しました。
・栗東坂路「+0.7秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F51.1秒。雨の影響を受けて、たっぷりと水分を含んだ馬場。7時の開門直後やハロー直後の馬場ではそれなりに時計が出ても、少し時間が経って踏み荒らされると、なかなか時計が出ません。先週の馬場差は「±0.0秒」でしたが、今週は全く違う馬場状態です。
・栗東CコースW「+0.9秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F62.9秒。この1頭だけが抜けて速い時計で、あとは時計を要している状態。先週の馬場差は「+0.1秒」でしたが、坂路同様、先週とはまるで違う馬場という判定でよいと思います。
中山 10R 中山大障害【ネビーイーム】
すでに中山グランドジャンプ、中山大障害というJG1での実績があり、ここにきて、さらに力を付けたという印象。CWでの追い切りはゆったりとしたフットワークで走ることができるようになりましたし、坂路でも時計が出るようになって、スピード対応も可能。スタミナに関しては申し分ありませんし、勝負どころからのロングスパートになれば、すごく楽しみです。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック
中山 11R ホープフルS【アーレムアレス】
1週前追い切りのCWでの併せ馬。追走して、外を回って先着という素晴らしい内容でしたが、そのラップ内訳、確認されましたか?
6F標識を15.1秒で入って、その後はきれいな加速ラップを踏んで、ラスト2Fが11.7秒、11.5秒。先週のCWは決して時計を要する馬場状態ではなかったものの、きれいな加速ラップを踏むことができたところに価値があります。そして、最終追い切りの坂路では豪快な先着と余裕の手応えが印象的。平均ペースより速い流れになれば、差せるチャンスがあるはずです。

阪神 11R 阪神カップ【ナムラクレア】
最終追い切りの坂路で4F目11.9秒の最速ラップを踏みました。12月24日(水)の栗東坂路で4F目11秒台は2頭だけですから、これがNo.1。そして、2F24.1秒もNo.1です。調教映像でその動きも確認していただけると思いますが、素晴らしいスピード感。追い切った時間が7時1分だったとはいえ、文句なしに評価できる時計と動きです。

中山 11R 有馬記念【ミュージアムマイル】
1週前追い切りのCWで6F78.5秒。これまでの自己ベストをマークするも、予定していた時計よりも速くなり、その後の調整に影響が出ないだろうかと心配していました。
しかし、「ダメージは全くなかったですし、しっかりやりたいと思っていたので、予定よりは速くなりましたが、結果的に良かったですね」と高柳大輔調教師。その言葉を裏付けるように、いつも通りに週末追い切りを課していますし、最終追い切りも坂路で併せ馬。状態に関しては本当に文句なしです。

阪神 4R 2歳新馬【シャインゴーツ】
1週前追い切りのCWで見習い騎手が跨って、ラスト1Fが11.3秒。なかなかの脚力を見せていて、最終追い切りの坂路では3F目以降が12.9秒、12.5秒で4F目最速ラップ。時計を要する馬場状態ということを考えると、よく動けていると思います。
12月24日(水)・栗東坂路 ホウショウマリス【7時22分】
3F目以降が12.5秒、12.4秒。この時間帯でこれだけのラップを踏むことができるのは、よほどこういった馬場に適性が高いからなのか、好調だからなのか。いずれにしても、特筆すべきラップであることは間違いありません。
12月24日(水)・美浦DW フィーリウス【12.4秒、11.1秒】
ラスト1F11.1秒はこの日の最速。道中でちぐはぐラップを踏んだ点が折り合いの難しさを示しているかも知れませんが、この1Fの切れ味は今後の大きな武器にはなるはずです。
調教動画はJRA-VANアプリでチェック

ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

| 記事に紹介されているような分析が自分でできる! |
| あらゆる切り口で競馬データを分析可能! |