みやこS他｜井内利彰の追い切りジャッジ

井内利彰の追い切りジャッジ【みやこS他調教診断】

今週の栗東

先週末から今週にかけて、雨の降る日が多い栗東。気温も上昇せず、濡れたウッドチップやダートがなかなか乾かないという状況が続いています。5日(水)の調教時間こそ好天でしたが、午後からは雨が降る空模様。しばらくウッドチップは重たい馬場状態が続きそうです。

今週の馬場
11月5日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「-0.1秒」（暫定基準時計4F52.9秒）
一番時計は4F50.9秒。先週同様、4Ｆ51.9秒以下の頭数は多くありませんが、52秒台の頭数はそれなりに多くなりました。先週の馬場差は「+0.1秒」でしたが、今週は逆に基準より少し速いかも知れません。

・美浦ＤコースＷ「+0.2秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.7秒。先週に比べると、5Ｆ65秒前半の頭数が少なくなっています。65秒後半の頭数はそれなりにいるので、極点に時計を要する馬場ではありませんが、先週の馬場差「±0.0秒」よりは時計を要する馬場という判定にしました。

・栗東坂路「-0.2秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F49.8秒。上位の時計を見ると、ある程度時計の出る馬場。よって、先週の馬場差「-0.2秒」と同じ馬場差に設定しましたが、時間帯によってはかなり踏み荒らされて、時計が出にくいところもあるので、その判断は必要かと思います。

・栗東CコースW「+0.3秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F63.2秒。この数字は極端に速い時計となりましたが、5Ｆ64秒台の頭数もそれなりにいました。ただ、65秒台はさほど多くなく、先週の馬場差「+0.5秒」よりは基準に近いものの、時計を要する馬場状態には変わりありません。

みやこS他
今週出走予定の追い切り注目馬

11月8日(土)

東京 11R 京王杯2歳Ｓ【シーミハットク】

デビュー前に期待しましたが、東京芝1800mでは結果を出すことができず。今回は距離を短縮し、あらためて東京遠征ということになりますが、最終追い切りのCWでの動きは抜群。やはり重賞を勝てるだけのポテンシャルがあると信じます。

東京 11R 京王杯2歳Ｓ【シーミハットク】

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京都 5R 2歳新馬【アドマイヤシュラ】

育成段階で友道康夫調教師は「400キロくらいでレースに出走できればいいかな」とコメントしていた馬ですが、夏から秋にかけて、みるみる成長して、420キロ台でレースに出走できそう。小さくても体幹がしっかりしているということで、追い切りの動きもしっかり時計を出しています。

京都 5R 2歳新馬【アドマイヤシュラ】

京都 11R 室町S【スターターン】

もともと追い切りでの動きが目立つタイプではありますが、10月29日(水)の栗東坂路で2F23.6秒をマーク。この時計は29日(水)の2F時計の二番時計。23秒台は2頭しかいませんでしたから評価できますし、最終追い切りの4F目11.8秒も11月5日(水)の栗坂の二番時計タイ。これだけの脚力を見せられて、評価しないわけにはいきません。

11月9日(日)

東京 11R アルゼンチン共和国杯【シュトルーヴェ】

東京芝2500mの重賞は目黒記念勝ち。芝2500mでは日経賞を制しており、この距離に関しての重賞実績に関しては抜けた存在です。ゆえに59キロは仕方ないところですし、近走の斤量を考えると、大きなマイナスにもなりません。最終追い切りの美Ｗでの3頭併せでは外を回りながら楽な手応えで先着。2週続けて、4F51秒台をマークしていて、仕上がり状態は万全です。

京都 11R みやこS【ラムジェット】

小牧加矢太騎手に手伝ってもらい、いろんな調整を取り入れて、肉体改造、フォーム改造に取り組んできた今回。体つきが明らかに変わってきましたし、走るフォームも以前とは違います。ダート馬場のＥコース追い切りはウッドチップだと球節を擦傷してしまうリスクがあるため、それを避ける選択としてダート馬場を選んでいます。中間には坂路で追い切りを消化しており、これは個人的にラムジェットに足りなかった部分を補うことができているとも感じているだけに、とにかく今回の仕上げでどんな走りを見せてくれるか楽しみです。

京都 11R みやこS【ラムジェット】