東海S他｜井内利彰の追い切りジャッジ

井内利彰の追い切りジャッジ【東海S他調教診断】

今週の栗東

今週も酷暑が続く栗東。夕立でも降れば、夜には気温が下がるのでしょうが、それもないので、24時間ずっと暑さとの戦い。競走馬にとっても過酷な条件ではありますが、エアコンが整備されている厩舎ではそれをうまく利用しながら、馬の体調管理に気を配っているようです。

今週の馬場
7月23日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.3秒」（暫定基準時計4F52.9秒）
一番時計は4F51.4秒。雨の影響を受けた先週の馬場とは違い、今週は良馬場。ただ、時計の出方としては先週の馬場差「+0.6秒」よりも少しだけ基準に近づいたという程度。時計を要する馬場状態です。

・美浦DコースW「+0.4秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F64.0秒。今週は良馬場でしたが、5F64秒台の頭数は馬場差が「+0.4秒」だった先週とあまり変わりありません。上位時計を確認しても先週とほぼ同じ馬場で判定して問題ないと思います。

・栗東坂路「±0.0秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F50.3秒。先週は基準よりも時計を要する「+0.2秒」という馬場差でしたが、今週に関しては4F51秒台の頭数がそれなりに多くて、基準よりも気持ち速い馬場に設定してもよいかなと思えるくらい。ただ全体のバランスを考えると馬場差なしが妥当と判断しました。

・栗東CコースW「+0.5秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F63.5秒。この数字は先週よりも速い時計。ウッドチップの入れ替えが行われていますが、6月、7月に入れ替えているものも馴染んできたと思います。ただ、5F64秒台の頭数はさほど多くないので、先週の馬場差「＋0.6秒」よりは気持ち基準に近づいたという程度の判定にしています。

東海S他
今週出走予定の追い切り注目馬

7月26日(土)

中京 7R 関ケ原S【タガノデュード】

最終追い切りは坂路で4F目11.7秒。追い切りはとにかく目立つ動きを見せる馬なので、前走の2200mよりも1Fだけでも距離が短縮することはプラス。将来的にはマイルくらいでも走ることができるのではないかと思っています。スピードがあるので、開幕週の馬場状態も望むところです。

中京 7R 関ケ原S【タガノデュード】

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7月27日(日)

新潟 6R 豊栄特別【デンクマール】

NHKマイルCへ出走すれば、上位人気間違いなし。レースでも勝ち負けレベルだった、期待の3歳馬。休養明けということにはなりますが、仮に仕上がり7分だったとしても、2勝クラスでは結果を出して欲しい、出さないといけない馬でしょう。調教内容に関しては、田中博康厩舎らしく、綿密に乗り込まれていますから、仕上がり7分ということはありません。

新潟 7R 関屋記念【シヴァース】

この中間は前半抑えて、ラスト2F、ラスト1Fでしっかりと脚を伸ばす追い切りを消化しています。普段の調整では少し煩い仕草も見られますが、いざ走り出すときっちり脚をためて走ることができており、最終追い切りの坂路での走りはその最たるところ。素晴らしい伸びを見せていましたから、レースでも後ろが追いつくことのできない走りになると予想しました。

中京 3R 2歳新馬【クールドリオン】

庄野靖志厩舎のスワーヴリチャード産駒。調教師が「ちょっと大げさだけど、スワーヴリチャードに一番似ているかも」というくらいですから、それだけでも活躍して欲しい気持ちになります。ただ、主観的ではなく、客観的にも1週前追い切りのCW、ラスト2Fが11.2秒、11.0秒は素晴らしい瞬発力。実戦での走りが楽しみです。

中京 3R 2歳新馬【クールドリオン】

中京 7R 東海S【オメガギネス】

1週前追い切りの坂路。4F51.1秒と速い全体時計は出ましたが、3F目11.8秒から4F目12.6秒の減速具合が厩舎のコメントに「なんとか間に合った」感じなのかも知れません。ところがCWでの最終追い切りは3頭併せで抜群の動き。しかもラスト1Fが最速になるラップを踏むことができており、これは楽しみな状態に仕上がりました。

中京 7R 東海S【オメガギネス】