天皇賞（春）他｜井内利彰の追い切りジャッジ

井内利彰の追い切りジャッジ【天皇賞（春）他調教診断】

今週の栗東

今週の栗東は4月28日(月)に雨が降りましたが、その後は晴天。雨が追い切りに影響したということはありませんが、坂路はウッドチップの入れ替え工事を行っており、その影響が出ています。詳しくは栗東坂路の項をご覧ください。

今週の馬場
4月30日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「-0.3秒」（暫定基準時計4F52.9秒）
一番時計は4F50.7秒。先週に比べて、4F50秒台、51秒台の頭数が増えているので、先週の馬場差「+0.5秒」よりも間違いなく走りやすくて時計の出る馬場です。

・美浦ＤコースＷ「±0.4秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.7秒。先週は雨の影響を受けた馬場で時計を要していましたが、今週はそういった影響はないはず。ただ、時計の出方は先週の馬場差「±0.0秒」よりも時計を要している印象。時計上位の数字を基準に馬場差を判定しました。

・栗東坂路「+0.3秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F50.1秒。現在、ウッドチップの入れ替え工事が行われており、計測走路は3F目付近までの入れ替えが終了。2F目から3F目を入れ替えた影響か、4F51秒台の頭数が極端に少なくなり、今週は時計を要する馬場となった印象。ちなみに先週の馬場差は「-0.1秒」ですから、現在は間違いなく基準よりも時計を要する馬場です。

・栗東CコースW「-0.2秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F62.8秒。5F63秒台、64秒台の頭数が極端に多いわけではありませんが、65秒前半は先週と同じような頭数。先週の馬場差が「-0.2秒」でしたから、今週も同じような馬場状態。先週も記しましたが、3F時計が速いのは最近の傾向ではあります。

天皇賞（春）他
今週出走予定の追い切り注目馬

5月3日(土)

東京 10ＲスイートピーS【メランジェ】

デビュー戦の前走は追い切り本数が5本で結果を出しています。美Ｗでの追い切りのラップは瞬発力というよりも持続力タイプ。そこを補うように、最終追い切りが坂路で4Ｆ目最速ラップを踏んだ調整過程はプラスだと思いますし、キャリアの浅さは潜在能力の高さと今回の調教内容でカバーできます。

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東京 11R 京王杯SC【トウシンマカオ】

乗り難しそうという印象は最終追い切りの調教映像を確認すれば、すぐ分かることと思います。ただ、最後の直線に向いてから相手よりも断然優勢の手応えで画面が見切れていくところも確認できます。昨年は1番枠が仇になって、ゴール前の伸びが今ひとつでしたから、できることなら真ん中よりも外枠に入ればと思います。

京都 11ＲユニコーンＳ【ヒルノハンブルク】

前走負かした相手は弱くありませんし、ダートの中距離なら3歳で上位のレベルに位置していると思います。中2週のレース間隔がどうかですが、武英智厩舎らしく、26日の土曜日にCWで併せ馬を消化して、しっかり時計も出しています。最終追い切りもCWで6F時計が遅かったとはいえ、併せ馬で手応え優勢の動き。ローテーションからは前走以上と判断してもよいくらいです。

5月4日(日)

東京 11R ブリリアントS【ピュアキアン】

前走も当欄で推奨させていただきましたが、外枠から逃げる展開で息を入れようとしたところで後続が差を詰めてくるという苦しい展開でした。調教内容に関しては相変わらず良好で、むしろ今回の方が前走よりも良くなっている印象すらあります。今回はブリンカーを着用するとのことですし、このタイミングであらためて狙いたいと思います。

京都 11R 天皇賞春【ハヤテノフクノスケ】

1週前追い切りがCW3F34.7秒。いくら馬場中央より少し内を通ったからといっても、これだけの時計が出るのはコーナーリング脚力に優れていることのほかありません。それでいて、最終追い切りは坂路で15.7秒、13.7秒から12.5秒、12.1秒の加速力。重賞実績皆無でG1で足りるのかという過去成績はさておき、調教内容は出走メンバートップといってもよいと思います。

京都 11R 天皇賞春【ハヤテノフクノスケ】