マイラーズC他｜井内利彰の追い切りジャッジ

井内利彰の追い切りジャッジ【マイラーズC他調教診断】

今週の栗東

今週の栗東は22日(火)の夜から強い雨が降り始め、23日(水)午前中の降り方はさほど強くありませんでしたが、長い時間降り続けました。ウッドチップ馬場に与えた影響については、各コースの解説をご覧いただければと思います。

今週の馬場
4月23日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.5秒」（暫定基準時計4F52.9秒）
一番時計は4F51.3秒。調教VTRで確認した馬場状態ではさほど時計を要する馬場という印象はありませんでしたが、先週に比べると4F52秒台の頭数がかなり減っています。先週の馬場差は「±0.0秒」でしたが、今週は時計を要する馬場と判定しました。

・美浦DコースW「±0.0秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F62.8秒。この数字こそ先週よりも速くなりましたが、先週の馬場差は「-0.7秒」と基準よりもかなり速い馬場。それに比べると今週は5F65秒台の頭数が多くないので、ほぼ基準通りの馬場状態だと判断してよいでしょう。

・栗東坂路「-0.1秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F50.5秒。先々週がかなり時計の出る馬場状態でしたが、先週の馬場差は「-0.4秒」。週を追うごとに基準に近い状態となっていて、今週は雨の影響もあって、さらに基準に近い馬場という判定です。

・栗東CコースW「-0.2秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F63.8秒が2頭。最近は後半4F、3Fの時計が速くなって、全体が速いという時計バランスになっていることが多く、今週も4F時計、3F時計の速さは目立ちます。先週の馬場差は「-0.4秒」でしたが、さすがに今週は雨の影響があって、少し基準に近い馬場となりました。

マイラーズC他
今週出走予定の追い切り注目馬

4月26日(土)

福島 9R 雪うさぎ賞【フリッカージャブ】

ダートで未勝利を勝ったこともあり、1勝Cをダートで連戦。しかし、今回は芝1200mへ条件を替えてきました。それと同時に4月20日(日)のCWでの週末追い切りがラスト2F10.9秒、10.2秒。ちょっと10.2秒という数字は見たことがなく、この1Fスピードを発揮できるなら、楽に逃げ切ってしまうと思います。

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東京 11R 青葉賞【レッドバンデ】

未勝利を勝ったばかりで格下感は否めませんが、中間の追い切り内容は充実一途。左回りの最終追い切りで美W3F36.5秒ですから、東京が向かないとは思えません。週末の坂路での追い切りの負荷も強めで、デビューから3戦目にして一番のパフォーマンスを発揮できると思います。

4月27日(日)

福島 11R モルガナイトS【レッドアヴァンティ】

1回福島も最終週ですが、芝の状態は良好。4F時計の速さが重要になる芝1200mということを考えると、最終追い切りの美W4F49.9秒は高い評価ができます。福島芝1200mに実績があり、2戦2勝の吉田隼人騎手へ乗り替わり。良いイメージしかない状況での出走でこの体調なら結果を出さなければいけません。

東京 11R フローラS【ブラックルビー】

1週前追い切りの美W。内を回ったとはいえ、ラスト4Fのラップが13.3秒、12.2秒、11.7秒、11.2秒。ぐんぐんとスピードに乗っていますが、騎乗者の手は軽く促す程度。左回りはともかく、長い直線にはきっちり対応できそうなスピードの持続性能の高さを感じる走り。枠番次第ではあっさり3連勝を決めてしまうかも知れません。

京都 11R マイラーズC【ジュンブロッサム】

この中間、CWでの追い切りは前半をゆっくり入って、後半、特に直線2Fの末脚を伸ばすというリズムを徹底しています。たとえば4月17日(木)のCWでの1週前追い切り。ラスト2Fは11.1秒から10.7秒と文句なしの速さでした。結果的に最終追い切りの坂路でもきれいな加速ラップを踏むことができており、馬場の踏み荒らされた時間帯に4F54.1秒で4F目12.2秒は優秀だと思います。

京都 11R マイラーズC【ジュンブロッサム】