毎週のようになりますが、今週もゲリラ豪雨。22日の月曜日と24日の水曜日に集中的な雨となりました。しかし、24日の追い切りにはさほど影響がなかったように思います。ただ、午前中に雨の降る予報があったにも関わらず、降らなかったので、蒸し暑さが半端ありませんでした。
・美浦坂路「+0.6秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F52.5秒。先週に比べて、時計上位がかなり遅くなったこと、そして、それ以降の時計に関してもかなり遅くなっています。先週の馬場差が「+0.3秒」でしたが、間違いなくそれ以上時計を要する馬場。先々週に似た時計の出方といってよいでしょう。
・美浦DコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.6秒。二番時計は65.0秒なので、時計の出方としては遅め。先週の馬場差が「+0.3秒」でしたが、今週はそれ以上に時計を要する馬場と判定してよいでしょう。
・栗東坂路「+0.2秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F49.9秒。二番時計が50.6秒で4F50.9秒以下は2頭だけ。速い時計は出ていませんが、51秒台の頭数はそれなりにいて、先週と同じくらい。よって、先週の馬場差「+0.2秒」とほぼ同じ馬場状態と判定してよいでしょう。
・栗東CコースW「+0.9秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.8秒。この数字は速く、二番時計も5F64.5秒なので、それなりに速い数字ですが、65秒台の頭数が少なめ。先週の馬場差は「+0.7秒」でしたが、今週はそれ以上に時計を要する馬場と判定してもよいかなという印象を受けます。
新潟 7R 関越S【セレシオン】
1週前追い切りがCWで併せ馬、最終追い切りが坂路というのはいつものパターン。4F55.7秒と全体時計は遅くなりましたが、これもいつもと同じで4F目最速ラップを踏むことができたことで状態に関しては良好と判断してよいです。あとはこの相手との力関係でしょう。
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札幌 11R クイーンS【イフェイオン】
1週前追い切りのCWでは古馬2勝Cを追走して遅れましたが、6F80.5秒はこれまでの自己ベスト、83.1秒を大幅に更新する内容でした。それだけハードな追い切りを消化しながら、最終追い切りも札幌芝でしっかり時計を出しています。動き自体は素晴らしく、洋芝がフィットする印象もあります。
新潟 3R 2歳新馬【ディアナザール】
7月4日(木)の坂路での追い切りで3F目区間から4F目区間での加速力を見た時「こりゃ、走るわ」と実感。その後のCW追い切りでも同様の印象を持っていますし、なんなら、馬場入りした時の弾むフットワークで素質の高さを感じることができます。ここはどんな勝ち方を見せてくれるか、というところでしょう。
新潟 7R アイビスサマーダッシュ【ショウナンマッハ】
まだ3勝Cの身ではありますが、直線競馬に対する適性は高いだろうというのが、過去2戦のレースを分析した印象。直線、長ければ長いほど加速できる走りは最終追い切りの坂路でのラップの踏み方にも表れています。さすがにこのメンバーですから、ゲートは普通に出るなど、いろいろと条件が揃っての好走になると思いますが、重賞制覇するならこの舞台ではないでしょうか。
新潟 12R 麒麟山特別【マルチャレアル】
これまではトラック中心の追い切りスタイルでしたが、今回は一転して坂路オンリー。パターンを変えたことがどう出るかはやってみないとわかりません。ただ、最終追い切りは最近の厩舎のスタイルである、4F時計が遅くて4F目最速ラップを踏むことができており、能力を発揮できる状態にはあると思います。
7月24日(水)・栗東坂路 サウンドガネーシャ【5時52分】
3歳未勝利ですが、閉場8分前の踏み荒らされた時間帯に4F52.2秒。いつも馬場が悪い時間帯に追い切って、このくらいの数字をマークしているタイプだけに馬券的には判定の難しいところですが、スピードとパワーがあるのは間違いありません。
7月24日(水)・CW カムニャック【14.5秒、11.7秒、11.3秒】
強調したいのが、4コーナーから最後の直線に向いた時の加速力。数字的には2.8秒加速していますが、手応えは持ったまま。それでいて、ラスト1Fでさらに0.4秒加速しており、2歳牝馬としては規格外の動き。デビューが待ち遠しいとはこのことです。
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ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。
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