火曜日から水曜日にかけて、滋賀県北部では大雪に見舞われましたが、栗東に関しては雪の影響はありませんでした。ただ、気温は24日(水)の調教開始時刻が-2℃。かなり風が強く、体感としては-5℃くらいでした。
・美浦坂路「+0.2秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F51.4秒。先週に比べると、4F52秒台の頭数が増え、先週の馬場差「+0.5秒」よりは速い時計が出ている印象を受けます。ラスト1Fのラップも先週よりも速い感じがします。
・美浦DコースW「+0.2秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.8秒が2頭。5F63秒台が皆無の上、64秒台も少ない頭数でした。65秒台の頭数もさほど多くないので、先週の馬場差「+0.2秒」と同様に少し時計を要するという判定で馬場差を設定しました。
・栗東坂路「-0.4秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F49.7秒。4F50秒台の頭数もそれなりにいるので、決して時計を要する馬場という感じはありません。ただ、先週の馬場差「-0.5秒」よりは気持ちではありますが、基準に近い馬場という判定をしています。
・栗東CコースW「+0.7秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.1秒。先週は5F66秒台が速い時計だったので、それと比較すれば、1週にして通常の馬場に戻ったという印象もあります。ただ、基準と比較すると、さすがに65秒台の頭数が少ないので、時計の出る馬場というわけではありません。先週の馬場差が「+1.2秒」でしたが、先々週の馬場差に近い数字という判定にしています。
東京 11R 白富士S【ロードデルレイ】
1月18日(木)のCW。素晴らしい動きをする馬がいるなあと写真を撮影した後にゼッケン番号を確認すると本馬。ラスト2Fが11.5秒、11.5秒でしたが、すごく余裕のある動きでした。最終追い切りは坂路で2F23.7秒で、ラップは11.9秒から11.8秒。これは東京の開幕週に持ってこいの切れ味です。
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京都 5R 3歳未勝利【ヤマニンアルリフラ】
1番人気に支持されたデビュー戦でしたが、良発表でも重たい馬場に道中の不利が相当応えた結果、7着だったと思います。中1週でも順調に坂路での最終追い切りを消化していますし、内回りから外回りになることで、前半ゆったり最後の直線でしっかり、というレースをしてくれればゴール前はきっちり伸びると思います。
東京 11R 根岸S【アルファマム】
レース間隔はあきましたが、12月31日(日)から時計を出しての調整。1月3日(水)から14日(日)の追い切りの間、速い時計はありませんが、ここは坂路で15-15の時計は出しています。こういったところを確認できるのが、JRA-VANデータの良いところだと思います。その後の1週前追い切り、最終追い切りで坂路4F52秒台の速い時計を出し、ほぼ完璧に仕上がりました。
京都 9R 八坂S【ゴールデンスナップ】
距離2200mは少し短い印象はありますが、パワーのいる、今の京都芝はジャストフィット。中2週でも坂路できっちり追い切りは消化できていて、最終追い切りも4F目最速ラップ。エリザベス女王杯と同じ舞台でどんなパフォーマンスを見せるか楽しみです。
京都 11R シルクロードS【トゥラヴェスーラ】
前走京阪杯は4着。勝ち馬の直後にいましたが、直線に向いてからの追い出しになった分、最後は届かなかった感じ。ただ、ゴール板を過ぎてからは2番手になっているように、脚を余した感じではあります。良馬場でも不良馬場でも好走できるオールマイティなタイプ。状態は1週前にここで取り上げたように、変わらず好調だと思います。
1月24日(水)・栗東坂路 オタルエバー【7時43分】
馬場が踏み荒らされた時間帯にも関わらず、4F49.7秒はこの日のベスト時計。4F目が減速するラップではありましたが、脚色が極端に衰えたわけではないので、十分走ることができていると思います。この時間帯でこの時計。それが評価できます。
1月24日(水)・CW セレシオン【11.4秒、11.0秒】
道中が遅いラップだったのは間違いありませんが、それにしても2F24.4秒は速い時計。この中間は反応の良さが目立っていますし、5歳ながら今年は飛躍の年となりそうです。
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ライタープロフィール
1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。
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