井内利彰の追い切りジャッジ【有馬記念他 調教診断】

title

今週の栗東

今週は厳しい冷え込み。調教開始時刻は水曜、木曜どちらも2℃。ただ、水曜は時間の経過とともに気温が上昇していましたが、木曜はなかなか気温が上がりませんでした。この時季ならではの寒さで風も強く、体感温度はマイナスといってもよいくらいでした。

今週の馬場
12月20日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.3秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F50.4秒。この数字は先週と同じですが、4F51秒台の頭数が少なくなりました。先週の馬場差は「+0.1秒」でしたので、イメージとしては先々週とよく似ていて、その馬場差を参考にしています。

・美浦DコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.7秒。5F63秒台はこの1頭だけ。ただ、64秒台の頭数も多く、65秒台も標準的な頭数でした。先週の馬場差が「±0.0秒」でしたので、同じ馬場状態だったと判断してよいでしょう。

・栗東坂路「-0.3秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F49.2秒。もう1頭4F49秒台がいましたし、4F50秒台の頭数もそれなり。51秒前半の頭数も多くて、先週の馬場差「-0.1秒」よりも走りやすい、時計の出る馬場状態だったと判定しました。

・栗東CコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.0秒。この馬を含め、5F64秒台は3頭しかおらず、65秒台の頭数もかなり少ない印象。前半ゆったり進めば、ラスト2Fで速いラップが出る馬場ではありますが、基本的にはウッドチップらしい負荷のかかる馬場状態。先週の馬場差は「+0.6秒」でしたので、ほぼ同じような馬場と判定してよいでしょう。

有馬記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

12月23日(土)

阪神 9R 万両賞【ソンシ】

12月開催の阪神芝1400mにおける中内田充正厩舎の成績。過去3年+今年の開催期間において[3-2-1-1]。単勝回収率は231%になります。厩舎が圧倒的な良績を残す舞台へ参戦してきたわけですが、最終追い切りの坂路での内容も抜群。ここはきっちり結果を残してくれそうです。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリをダウンロード

阪神 11R 阪神カップ【グレナディアガーズ】

阪神芝1400mにおける中内田充正厩舎の良績はソンシの項で記した通り。そして、この馬自身は過去の阪神Cで1着、2着ですから、あとは過去との調教内容の比較だけ。そこに関しては好走パターンに合致しているので、今年も好走すると判断しました。

阪神 11R 阪神カップ【グレナディアガーズ】

12月24日(日)

中山 11R 有馬記念【ドウデュース】

秋3戦目ということで、状態が気になるところですが、まず天皇賞(秋)からJCは上昇。この上昇については「落ち着き」という気性的なメリットがありました。前走でも十分な落ち着きだと思いましたが、今回は更に落ち着きがある走りになったことで末脚の迫力が増しています。ダービーを勝った末脚をこのコンビで披露してくれるでしょう。

中山 11R 有馬記念【ドウデュース】

阪神 3R 2歳未勝利【ガルバナム】

デビュー戦は勝ちパターンも、最後は相手に突き放されてしまいました。少し力みのある走りがどうかと思いましたが、最終追い切りのCWでは先行して我慢する形できっちり動けています。ラップがきれいな加速する形になっており、この走りが実戦でも可能なら結果は出ます。

阪神 3R 2歳未勝利【ガルバナム】

阪神 11R りんくうS【ピアシック】

前走は最終追い切りが栗東坂路で、4F目最速ラップを踏むことができませんでした。7着という結果は1400mの距離だけではなく、最終追いのラップも関係していたと思います。今回は4F目12.0秒の最速ラップを踏んで、実績ある阪神ダート1200m。人気は全くないと思いますが、好走して不思議ない状況です。

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

12月20日(水)・栗東坂路 ジューンヨシツネ【7時53分】

2F目から13.3秒を踏んで、その後が12.5秒、12.3秒の4F目最速ラップ。もともと速いラップを踏めるタイプの馬ではありますが、追い切り時間を考えると、しっかり動けています。近走惨敗続きではあるものの、巻き返してきそうな予感がします。

ラップ別

12月20日(水)・美浦W タスティエーラ【11.6秒、11.3秒】

今週だけではなく、2週前追い切り以降がすべてラスト2F11秒台という脚力を披露。3F時計も35秒台を3週続けており、走りの質は間違いなく向上しています。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリをダウンロード

ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

TARGET frontier JV(ターゲット)

記事に紹介されているような分析が自分でできる!
あらゆる切り口で競馬データを分析可能!