毎週、同じ始まりで申し訳ありませんが、やっぱり今週も暑いです。ただ、1日(火)の調教前に関しては、先週までよりも涼しく感じたので、7月から8月になって、少し気候の変化があるのかも知れません。ただ、日中の暑さは相変わらずですから、暑さとの闘いであることは変わりありません。
・美浦ＤコースＷ「+0.9秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.8秒が2頭。今週は5F65秒台の頭数が極端に少なくなりました。66秒台の頭数も決して多くはなくて、全体的に先週よりも時計を要する馬場になったという印象を受けます。先週の馬場差は「+0.5秒」でしたから、今週は少し大きめに時計を要する馬場という設定をしています。
・栗東坂路「-0.3秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F50.2秒。4F50秒台は全部で7頭いたので、これは最近にしては多いと思います。ただ、4F51秒台は前半が少なくて後半が多いので、このあたりは先週とよく似た時計の出方。先週の馬場差が「-0.3秒」でしたから、ほぼそれと変わりない馬場状態という判定でよいと思います。
・栗東CコースW「+0.4秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F62.5秒。もう1頭、5F62秒台がいたので、ここだけを見れば、時計の速い馬場ということになりますが、相変わらず、64秒台、65秒台のバランスは基準に近い印象を受けます。先週の馬場差が「+0.4秒」だったので、今週もほぼ同じ馬場差という判定でよいでしょう。
新潟 5R 2歳新馬【サフィラ】
ゲート試験時に栗東へ入厩した時から注目していた馬。1週前追い切りのＣＷでの単走の動きはさすが。松山弘平騎手が跨っていたとはいえ、楽々と6Ｆ81.0秒をマークする性能が、さすがは母サロミナの血統だと思いましたね。
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札幌 11R エルムS【ロッシュローブ】
前走のレース内容をどう評価するかですが、勝負どころで前が壁になって、勝ちパターンの外へ持ち出す形が叶わなかったと思っています。そこから中3週になり、最終追い切りの函館Ｗでの動きは抜群。今度こそ自分の形を発揮して、あとは力が足りるかどうか。雨馬場が得意でその条件に天気が味方してくれそうなところはプラスです。
新潟 8R ダリア賞【ジュントネフ】
1週前追い切りがCW。岩田望来騎手が跨っていて、帰厩最初の追い切りとしては十分なラスト1F11.4秒。最終追い切りは坂路で4F目最速ラップを踏むことができませんでしたが、4F52.3秒で自己ベスト更新なら評価すべきです。
新潟 10R 驀進特別【カジュフェイス】
最終追い切りが4F50.8秒。自己ベストを更新する時計という点で評価でき、3F36.8秒が初めての直線競馬に向くスピードがあると思っています。そして、森田直行厩舎ですから追い切った時間帯が相当馬場が踏み荒らされている時。パワーも十分です。
新潟 11Ｒ レパードS【ツウカイリアル】
1週前追い切りも最終追い切りもCW。6Fのラップ詳細はデータを確認していただければ分かりますが、きれいな加速ラップを踏んでいます。最後の直線が12.2秒、12.1秒(最終追い)と大きな加速にはならないものの、これがダート馬っぽいところ。なにより、昨夏のデビュー戦が夏の新潟でミトノオーに迫る2着。この新潟経験も大きなアドバンテージです。
8月2日(水)・栗東ＣＷ ケークウォーク【7時59分】
太陽が照りつけるこの時間帯に追い切られて、6Ｆ81.7秒。最後の直線は23.8秒でまとめており、実戦で気温が上昇しても、同じようにしっかりと動くイメージが沸く内容。デビューから2戦とは違うパフォーマンスを期待してよいと思います。
8月2日（水）・南Ｗ ビューティフルデイ【12.9秒、11.9秒、11.3秒】
6Ｆの前半3Ｆが18.7秒、16.0秒、14.3秒と遅いラップだったので、後半にこれだけ速いラップを踏むことができたという見方もできますが、それだけ脚をためて走ることができるということ。新潟の長い直線にはぴったりな末脚を発揮できる現状でしょう。
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ライタープロフィール
１９７６年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。
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