井内利彰の追い切りジャッジ【函館記念他 調教診断】

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今週の栗東

今週12日の水曜日は調教開始前の4時40分ごろで22℃。涼しいとは言わないまでも、過ごしやすい気温で馬にとってもベストな状況だといってよいでしょう。ただ、7時を過ぎると日差しが照り付け、直射日光を受けることで、汗が止まらないような暑さ。午後からは豪雨があり、同じ日でも時間帯によって、状況が目まぐるしく変わっています。


今週の馬場
7月12日(水)の追い切りを参考

・美浦DコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F65.0秒。先週よりも遅くなっていて、5F65秒台の頭数も少なめ。先週の馬場差は「+0.6秒」と、先々週に比べても時計を要する馬場という判定でした。そう考えると、先週よりも時計を要する馬場設定も考えましたが、66秒台の頭数はそれなりにいるので、先週と変わらない馬場という設定にしています。

・栗東坂路「-0.6秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F49.4秒。4F49秒台が他に3頭います。さらに50秒台の頭数も先週より増えているので、先週の馬場差「-0.1秒」よりも間違いなく時計が出ている馬場です。あとはどこまで速い馬場かというところですが、先々週が「-0.5秒」だったので、これに近い馬場差としています。

・栗東CコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.8秒。この数字こそ速くなりましたが、5F65秒台の頭数は決して多くありません。先週の馬場差を「+0.6秒」と設定していましたが、今週もそれとほぼ変わらない時計の出方。6F換算で見た時にも80秒を切るような時計が多くないという点でもこの馬場差が妥当かと思います。

函館記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

7月15日(土)

函館 11R 函館2歳S【スカイキャンバス】

デビュー戦が当コラムで何度も紹介している「将来性の高い調教内容」に該当していました。よって、勝ったことはもちろん、今回距離延長となっても何の不安もないです。前走が逃げて勝ったので「揉まれた時の不安は?」と思われるかもしれませんが、今回の調教VTRを見ると、全く問題ないということも確認できます。

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7月16日(日)

函館 11R 函館記念【イクスプロージョン】

最終追い切りは函館W。調教VTRを見ると、最後の直線で手前を替えていないので、右回り不安説が出てもおかしくないのですが、1週前追い切りのCWではきちんと左手前で走ることができています。その1週前がゴール前で手応え劣勢に見えつつも、和田竜二騎手が脚を小出しに使っているところが、操縦性が向上している現状を示しているような気がして、主観的にも評価してみました。

函館 11R 函館記念【イクスプロージョン】

福島 11R 福島テレビOP【スリーパーダ】

脚をためることができるかどうかがポイントな馬。そういった意味では最終追い切りの動きは前半ゆったり構えたので、ラストで11.9秒が出たといったところでしょう。先週の日曜福島最終レースを見ても、差し脚が活きる馬場になっていますから、本馬の脚質にフィットするはず。

福島 11R 福島テレビOP【スリーパーダ】

中京 5R 2歳新馬【ホルトバージ】

1週前追い切りのCWも素晴らしい動きでしたがが、最終追い切りDコース芝馬場での併せ馬も抜群。ラスト3Fがすべて11秒台でしたが、これを楽な手応え。追いかけた相手にもしっかり追いついて先着してのフィニッシュ。これは走りそうです。

中京 5R 2歳新馬【ホルトバージ】

中京 11R 名鉄杯【ウェルカムニュース】

中間の併せ馬では遅れ連発ですが、これはいつものことなので気になりません。むしろ、自身がしっかりと4F目が最速になるラップを踏めていれば好走するタイプなので、その点はきちんとクリアでした休み明けです。

中京 11R 名鉄杯【ウェルカムニュース】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

7月12日(水)・栗東坂路 フィルムアクトレス【5時54分】

時計が出ない馬場状態ではありませんが、開門から1時間近く経っていて、4F51.5秒はかなり速い時計。2F24.2秒でラストが1F11.9秒ですから、ラップバランスとしても素晴らしい数字になっています。

ラップ別

7月12日(水)・南W トウカイファクター【12.9秒、12.0秒、11.9秒】

ポイントは3コーナーで14.2秒のラップを踏んでいて、その後に12.9秒まで加速しているところ。コーナーでの加速力があり、その後もスムーズにスピードアップできている走り。これは福島ダート1150mに向いていると思います。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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