井内利彰の追い切りジャッジ【マーメイドS他 調教診断】

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今週の栗東

14日(水)の栗東は量として多くないものの、調教開始前からパラパラと雨が降り、調教時間中はほとんど降っていたという印象。気温に関しては蒸し暑いというところまではないものの、動くと少し汗が出るような気候で、梅雨ならではといった感じがする。

今週の馬場
6月14日(水)の追い切りを参考

・美浦DコースW「-0.1秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F62.5秒。この時計はズバ抜けて速い数字になっていて、二番時計は5F64.3秒。今週は64秒台がそれなりに多いので、先週の馬場差「±0.0秒」よりも少し時計が出るようになった印象です。

・栗東坂路「-0.5秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F48.6秒。二番時計が4F49.9秒なので、速い時計が出ている状況は先週と変わらず。全体的な時計の出方は先週よりも少し速いかなという感じがするだけに、先週の馬場差「-0.2秒」よりも走りやすい馬場と判断しました。ただ、雨の影響は受けているので、時間帯によってはこの馬場差よりも時計を要しています。

・栗東CコースW「+0.2秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.7秒。5F64秒台の頭数は先週同様に少なく、先週の馬場差「+0.5秒」とほぼ同じでもよいかなという印象。ただ。65秒台前半の頭数は先週よりも多くなっており、先週ほど時計を要していない感じもします。実際、14日(水)のCコースの追い切りを見ていても、馬場が影響して動きが悪かったという印象はなく、先週よりは基準に近い馬場という主観的な判断も加えての馬場差設定としています。

マーメイドS他
今週出走予定の追い切り注目馬

6月17日(土)

東京 11R スレイプニルS【ヘラルドバローズ】

最終追い切りはCWで単走。前半はかなりゆったりしたラップだったので、あまり魅力的には思わない動きだったのですが、最後の直線が11.3秒から11.5秒。写真でも分かるように、すごく重心が低くなる走り。自分のリズムで脚を使えた時の爆発力は相当です。

東京 11R スレイプニルS【ヘラルドバローズ】

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阪神 11R 米子S【ジャスティンスカイ】

1週前追い切りに福永祐一技術調教師が跨っての3頭併せ。ここで素晴らしい動き、素晴らしい時計をマークして仕上がっていたので、最終追い切りは坂路で軽めという内容。ここは確実に賞金を積んで、秋へ繋がる結果を出したいところです。

阪神 11R 米子S【ジャスティンスカイ】

6月18日(日)

東京 5R 2歳新馬【アルアーシャ】

6月1日(木)82.3秒、6月7日(水)81.5秒、6月14日(水)82.2秒。3週続けて南Wで速い6F時計をマークできており、新馬としてのスピードは文句なし。最終追い切りではきれいな加速ラップを踏むことができていますし、新種牡馬アルアインの産駒として、父の種牡馬としての価値を高めるようなパフォーマンスを見せてくれるはずです。

東京 11R ユニコーンS【アイファーテイオー】

1勝Cを13番人気で勝ったことや、前走が10着だったことで人気はないと思いますが、1勝Cの2着馬(コパノパサディナ)は伏竜S4着時の上位メンバーと比較しても、ここで見劣りすると思えません。しかも最終追い切りは坂路で2F24.3秒、1F11.9秒。やはり末脚に魅力がある馬で、東京の長い直線がフィットした時の激走がイメージできます。

阪神 11R マーメイドS【サンカルパ】

美浦所属馬ですが、厩舎コメントにも出ているように、坂路とトラックを併用した調教で仕上げたいということで栗東入り。あまり前日輸送で結果が出ていないようなので、当日輸送できるというのもプラスのようです。CWでの1週前追い切りで速い時計をマークしましたが、15日(木)の最終追い切りもCWで4F49.9秒。半マイルでしたが、しっかりスピードに乗せる動き。前走同様の木曜日追いで、勝った時と同じパターンを踏襲できました。

阪神 11R マーメイドS【サンカルパ】

東京 11R マーメイドS【ココロノトウダイ】

最終追い切りの南Wでの6F時計は88.8秒と非常に遅くなりましたが、前半はゆったりと走ることができて、最後の直線でしっかりと加速できています。そもそも、さほど速いラップを踏める馬ではありませんので、それでもラストは11.3秒。中4週や中5週で好走実績があり、その時と同じ追い切り本数の多い調教内容。個人的には時計を要する馬場が向いていると思います。

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

6月14日(水)・栗東坂路 フェリキタス【8時47分】

雨の影響はさほどなかったとはいえ、さすがにこの時間帯は馬場が荒れていました。そんな中で2F24.5秒。4F目最速ラップは踏めなかったものの、12.2秒から12.3秒と小さな減速なら、全く問題なく、むしろ未勝利でこれだけ動けばという感じです。

ラップ別

6月14日(水)・南W ゾディアックサイン【13.4秒、13.3秒、12.6秒、11.7秒、11.5秒】

長期休養明けだった前走の南Wでの追い切りでここまでのラップを踏めていなかったことを思うと、間違いなくひと叩きしての上昇。去勢手術してからなかなか安定した結果が出ていませんが、ここは相当楽しみです。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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