14日(火)に降り始めた雪が15日(水)にはしっかり積もって、Aコース、Bコース、Dコースは閉鎖。追い切りが多数行われる、ウッドチップ馬場の坂路やCコースは通常通り、開場されていました。
・美浦坂路「+1.0秒」（基準時計4F51.5秒）
一番時計は4F51.0秒。先週は4F52秒台の頭数が多かったのですが、今週はかなり少なくなりました。極端に時計を要する馬場というわけではありませんが、先週の馬場差「+0.6秒」よりは時計を要するという判定にしています。
・美浦ＤコースＷ「+0.5秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.8秒。先週同様、5F64秒台の頭数は少なく、65秒台の頭数も少なめ。ただ、ラスト1Fはそれなりに速いラップを踏んでいる馬もいるので、先週の馬場差「+0.5秒」から大きな変化はないという判定をしました。
・栗東坂路「-0.1秒」（基準時計4F51.9秒）
一番時計は4F49.7秒。4F50秒台の頭数は先週から半減しました。雪が馬場に与えた影響だけでなく、雪が降り、視界がはっきりしない中での追い切りというのも影響したと思います。いずれにせよ、先週の「-0.6秒」という馬場差よりも時計を要したという判断でよいでしょう。
・栗東CコースW「+0.1秒」（基準時計5F65.5秒）
一番時計は5F64.1秒。こちらは坂路以上に雪が視界に与える影響が大きかったように思います。馬場に関しても、雪が積もっていないところを多数の馬が通ることで、普段よりも荒れ具合が大きかったと思います。そういった意味で基準よりも時計を要する馬場と判定しました。
東京 11R ダイヤモンドS【トラストケンシン】
高橋文雅厩舎らしく、坂路の2本目の追い切りという形ですが、1本目で4F目最速ラップを踏んで、2本目も、という形。終いはしっかり脚を使っているという印象を受けるだけに、レースでも最後の直線に徹した形で展開が向けばというイメージです。
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阪神 11R 京都牝馬S【メイショウミモザ】
スワンSの最終追い切りでも動きに魅了されて、レースでは結果が出なかったという経緯がある馬。それだけに、追い切りだけで評価すると危険な部分はありますが、2F24.1秒という2月15日(水)の2F時計ベストの数字をあれだけ楽な形でマークされたら、やっぱり推したくなります。
東京 11R フェブラリーS【メイショウハリオ】
チャンピオンズCでのレースぶりを見て、左回りでは最後の直線が逆手前になってしまう印象がありました。前走JBCでも同様でしたが、1週前追い切りの坂路では力強い右手前でゴール前を駆け上がっています。もともと東京マイルなら右手前で最後の直線を走ることができており(ゴール前は左手前)、左回りで好走するならここしかないと思います。
小倉 5R 3歳未勝利【ミッキーゴージャス】
「入厩当初は400キロくらいだった馬体重が現在では450キロほどあります」と安田隆行調教師。2月9日(木)のCWで3頭併せの真ん中でも怯むことなく抜け出そうとした走り、6F82.6秒をマークしたスピードは既走馬相手でも狙いたくなる調教内容です。
小倉 11R 小倉大賞典【ロングラン】
美浦所属馬ですが、2月に栗東で追い切りを消化して、レース直前は小倉入りして、最終追い切りを小倉芝で。1週前追い切りのCWでの最後の直線2Fがとんでもなく速いラップでしたが、最終追いは軽い内容。素晴らしい緩急をつけた追い切りで重賞初制覇を狙います。
2月15日(水)・美浦南W トップオブジェラス【7時14分】
朝一の開場から時間が経過して、追い切りが多数終了した、馬場の踏み荒らされた時間帯。そこでラスト1Fが11.1秒の伸び。中長距離ダートで結果を出しているので、荒れた馬場が得意なのかも知れませんが、いずれにせよ評価できます。
2月15日(水)・栗東ＣＷ メイショウゲキリン【14.7秒、14.5秒、14.1秒、13.3秒、11.8秒、11.6秒】
6F標識から15秒を切ったラップで入っているのに、ゴールへ向かってきれいに加速するラップを踏むことができています。自分のリズムで走ることができれば、このくらい簡単、そんな印象を受ける走りでした。
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ライタープロフィール
１９７６年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。
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