井内利彰の追い切りジャッジ

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今週の栗東

1月7日(土)、8日(日)、9日(祝・月)の3日間開催に向けての最終追い切りは、1月4日(水)と5日(木)に集中しています。天気や気温は週初めと変わらず、この時季らしい気候といった感じです。

今週の馬場
1月4日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.8秒」(基準時計4F51.5秒)
一番時計は4F50.3秒。1月3日の追い切りに比べると、4F目のラップが速い馬が多く、決して走りにくい馬場でもなかったかなと推測できます。ただ、全体時計としては、基準よりも遅い状態が続いています。

・美浦DコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
5Fでの一番時計は65.0秒。65秒台の頭数は1月3日(火)よりも増えていますが、これは日程の都合でしょう。3日の馬場差が「±0.0秒」なので、極端に変化したというわけでなく、基準通りの馬場だったと考えるべきです。

・栗東坂路「-0.2秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.3秒。年末から年始にかけて、基準時計よりも少し速い馬場状態が続いていましたが、4日(水)の全体的な時計の出方を見ると、そこに大きな変化はありません。ただ、3日(火)よりも少しだけ時計を要するという馬場判定にしました。

・栗東CコースW「-0.2秒」(基準時計5F65.5秒)
5Fでの一番時計は63.7秒。3日(火)と比べて、追い切り頭数が違うとはいえ、64秒台の頭数も多かった印象。3日(火)の基準時計が「-0.2秒」でしたが、全体の時計を見渡すと、それよりも少し速くなったかなという判断ができます。特に速い時計をマークしている馬は半マイルから速いラップを踏んで最後まで加速できる。そんな馬場です。

シンザン記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

1月7日(土)

中京 6R 3歳1勝クラス【ヤクシマ】

前走は1400mの距離短縮ということで、前半が少しついていけないレースになりましたが、その分、しっかりとした末脚。同じ舞台で同じ距離の今回というだけでも上積みがありますが、年明け3日(火)のCWでの動きが余裕あって、体調の良さを感じさせるものでした。

中京 6R 3歳1勝クラス【ヤクシマ】

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1月8日(日)

中山 11R ポルックスS【ワーケア】

長期休養明けのラジオ日本賞でダートを使った時は疑問でしたが、前走も含めてレースを見直すと、ダート適性は十分。今回の調教内容は過去2戦と比べても、質も量もアップしていますから、叩き3走目にして、ベストパフォーマンスが期待できそう。これに内枠が加われば、より好走確率は高まります。

中京 11R シンザン記念【スズカダブル】

朝日杯FSでもここで取り上げましたが、G1の壁と右回りに見せ場をつくることもできなかったという感じ。今回は結果を出している左回りですし、道中のペースが緩みそうなのもプラス。4日(水)の坂路での動きを見ていても、力強い右手前の走りなら中京の急坂を苦にすることもないでしょう。

中京 11R シンザン記念【スズカダブル】

1月9日(祝・月)

中山 11R フェアリーS【ディナトセレーネ】

アルテミスSからレース間隔があきましたが、南Wと坂路を併用して、しっかりと仕上げている印象。12月28日(水)にも1月5日(木)にも南Wで古馬1勝Cを追走して先着しているという内容もキャリアの浅い3歳馬にとっては貴重な追い切り経験といってよいでしょう。

中京 11R 淀短距離S【スワーヴシャルル】

前走が初直線競馬。それがフィットしての好走は間違いありませんが、あのレースをきっかけに、今回の坂路での追い切りが素晴らしく良くなっています。12月31日(土)の坂路は2F24.3秒、1F12.0秒。1月4日(水)の坂路は2F24.5秒、12.1秒。とにかく、これだけ後半の脚力がしっかりした追い切りは今回が初めてといってもよいくらい。期待したくなりますね。

中京 11R 淀短距離S【スワーヴシャルル】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

1月4日(水)・栗東坂路 タカノペカ【10時31分・4F52.2秒】

この時間帯に速い時計をマークしている馬のほとんどは、前半で速いラップを踏んで、後半はその惰性を残しつつ、減速を最小限に抑えるという走り。でも、本馬に関しては後半が12.1秒、12.1秒と素晴らしいスピードの持続力。どうして今の成績なんだろうと首を捻りたくなるラップです。

ラップ別

1月4日(水)・南W ベイビーボス【13.6秒、12.8秒、12.4秒、12.1秒】

6Fから時計を出して、前半2Fは遅いラップでしたが、半マイルが50.9秒。コーナーからの加速力が抜群で、さすがは中山ダート1200mの3勝Cを勝った馬。OPで通用しないというよりも、小回りでこそ器用を発揮する、そんなラップです。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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