井内利彰の追い切りジャッジ

title

今週の栗東

12月21日(水)の栗東は調教開始前6時45分ごろが-1℃。その後、気温は7時すぎに-2℃まで下がりましたが、太陽が昇り始めてからは少しずつ気温が上昇して、陽の暖かさを感じることができました。先週は風が強く吹いていましたが、今週はほぼ無風に近い状態です。
なお、夜からはかなりの降水量があり、地面には水たまりができるような状態となっています。

今週の馬場
12月21日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+1.0秒」(基準時計4F51.5秒)
一番時計は4F50.7秒。4F51秒台は非常に少なく、4F52秒台の頭数も多くありませんが、全体的に見て、遅い時計が目立つわけではありません。先週の馬場差が「+1.4秒」でしたが、今週の方が走りやすい馬場だと思います。

・美浦DコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
5Fでの一番時計は64.0秒。先週の馬場差は「+0.5秒」でしたが、時計全体を見渡すと、先週よりも速い時計、ほぼ基準通りの時計の出方をしている馬場という印象です。

・栗東坂路「-0.2秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.0秒。先週に比べると、4F51秒台の頭数がかなり少なくなりました。先週の馬場差は「-0.4秒」でしたが、今週は少し基準に近い馬場状態に変化したと思われます。

・栗東CコースW「±0.0秒」(基準時計5F65.5秒)
5Fでの一番時計は63.7秒。こちらも先週(馬場差は+0.2秒)に比べると、あまり速い時計は出ていません。だからといって、時計を要しているわけではなく、ごく標準的な馬場状態と判断してよいでしょう。

有馬記念他
今週出走予定の追い切り注目馬

12月24日(土)

中山 10R 中山大障害【マイネルレオーネ】

21日(水)のCWでの追い切りは単走でしたが、実に軽快。それでいて、力強さも感じる動きで、レース間隔があいているとはいえ、非常に良い仕上がりだと思える走りでした。中山の障害には実績がありますし、体力勝負になっても耐えうる中身だと思います。

中山 10R 中山大障害【マイネルレオーネ】

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリをダウンロード

中山 11R グレイトフルS【ヴェローナシチー】

菊花賞は最終追い切りの坂路での時計が速すぎて、少しオーバーワークになりました。そこから立て直した今回は1週前追い切りにCWで速い時計を出し、最終追い切りは軽く済ませています。今回は本来の能力を発揮してくれる状態にあるでしょう。

中山 11R グレイトフルS【ヴェローナシチー】

阪神 11R 阪神C【トリプルエース】

脚部不安で1年以上の休み明けを経た後、二桁着順の凡走が続いていましたが、2走前のオーロCから追い切りを坂路中心に切り替え。すると安定した成績になりました。今回の追い切りでも坂路2F24.5秒。時間帯を考慮すれば、素晴らしい時計だと思います。

12月25日(日)

中山 11R 有馬記念【ボルドグフーシュ】

2週前追い切りが坂路4F51.8秒で自己ベスト更新の時計をマークしたかと思えば、1週前追い切りではCW6F78.2秒。こちらも自動計測以後ではベストの時計。3歳馬らしく、スピード面での成長を見せている現状なら中山が初でも、今回の強敵メンバーもクリアしてくれるはず。

中山 11R 有馬記念【ボルドグフーシュ】

阪神 11R りんくうS【クインズメリッサ】

3走前に3勝クラスを勝った時の1週前追い切りがCW。ここ2走の1週前は坂路でしたから、今回CWに切り替わったことが勝ちパターンへの変化となります。併せ馬では遅れましたが、相手はボルドグフーシュ。全く問題ありませんし、むしろ2週前追い切りの坂路4F51.3秒で自己ベスト更新が評価できます。

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

12月21日(水)・美浦坂路 スタンプブック【10時46分】

21日(水)の一番時計が本馬のマークした4F50.7秒。それを閉場の15分前という馬場が荒れた時間帯でマークしたわけですから、文句なしの数字。1F目から12.5秒を踏んで、ラストが13.1秒。減速しているものの、その幅は最小限といってもよく、短距離でその走りを見てみたいものです。

ラップ別

12月21日(水)・栗東坂路 マニバドラ【13.3秒、12.6秒、12.4秒、12.0秒】

4F50.3秒。この全体時計が速いことも評価できますが、それ以上に上記のようにスタートからゴールに向かって加速し続けるラップを踏んだことに大きな価値があります。一度スピードに乗ってしまえば、簡単に止まらない。まさに短距離ダートに必要な資質です。

調教動画はJRA-VANアプリでチェック

JRA-VANアプリをダウンロード

ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

TARGET frontier JV(ターゲット)

記事に紹介されているような分析が自分でできる!
あらゆる切り口で競馬データを分析可能!