井内利彰の追い切りジャッジ【京都大賞典他 調教診断】

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今週の栗東

今週の栗東は月曜日から雨。火曜日は調教時間中にかなりの雨量があり、ウッドチップ馬場は相当な影響を受けました。その結果、30日(水)の追い切りはかなり時計を要する馬場状態になっており、追い切り場所をポリトラックや芝に変更する陣営も多くなっています。

今週の馬場
9月30日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「+0.9秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F52.9秒が2頭。4F52秒台はこの2頭しかおらず、先週の先週の馬場差「+0.3秒」と比較すると、かなり時計を要する馬場状態になっています。ただ、53秒台の頭数はそれなりにいるので、極端に重たい馬場というところの一歩手前のような感じです。

・美浦DコースW「+0.1秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.1秒。雨の影響は受けた馬場だと思いますが、5F63秒台が他に3頭もいて、決して時計が出にくい馬場という印象はありません。ただ、64秒台、65秒台の頭数を見ると、先週の馬場差「±0.0秒」よりは時計を要する馬場だと思います。

・栗東坂路「+1.8秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F52.1秒。4F52秒台はもう1頭が52.8秒ということで、とんでもなく時計を要する馬場状態。4F53秒台が30頭しかいないというのは異常事態といってもよいでしょう。先週の馬場差は「+0.4秒」でしたが、当然、極端に時計を要した馬場差にしています。時間帯によってはこれ以上と考えてよいでしょう。

・栗東CコースW「+1.0秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.4秒。坂路に比べれば、速い時計は出ていますが、先週の馬場差「±0.0秒」よりは時計を要する馬場。こちらも時間帯によっては上記の馬場差以上という時がありました。

京都大賞典他
今週出走予定の追い切り注目馬

10月3日(土)

京都 2R 2歳未勝利【レイデアルマス】

やや暴走気味になった前走ですが、それでもいろんな収穫があったというのが陣営の感想。だからこそ、引き続き中距離を使っていますし、使った後も在厩で調整しており、追い切り本数が強化された点で大きな上積みがあると考えています。

京都 2R 2歳未勝利【レイデアルマス】

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京都 9R りんどう賞【ラムラベイ】

中京芝1400mの新馬戦(牝)を勝った素質馬で、それをあらためて感じさせてくれたのがCWでの1週前追い切り。めちゃくちゃ時計を要する、今週の栗東坂路でも4F目12.4秒のラップを踏むことができたあたりに走りのセンスの良さを感じます。

京都 9R りんどう賞【ラムラベイ】

10月4日(日)

東京 11R 毎日王冠【リアライズシリウス】

右回りは皐月賞での好走もありますが、個人的には左回りがベストという印象。今回の調教でも右回りだった1週前の美W追い切りよりも、左回りの美W追い切りの方が抜群の動き。それで重賞を勝った舞台と同じ東京芝1800mなら疑う余地はないと思います。

京都 4R 2歳新馬【ブライトスクリプト】

1週前追い切りのCWで6F80.8秒、3F37.0秒、1F11.0秒と素晴らしい時計をマーク。ただ、右にささるようなところもあるということで、最終追い切りもCW。馬場が悪い中で6F78.1秒はポテンシャルの高さしか感じません。マイルだと気持ち長い印象もあるだけに、京都芝1400mという条件はマッチすると思います。

京都 4R 2歳新馬【ブライトスクリプト】

京都 11R 京都大賞典【サヴォーナ】

9月30日(水)に最終追い切りを予定していましたが、極悪馬場を考慮して、10月1日の木曜日にスライド。坂路で14.2秒、14.1秒から12.8秒、12.5秒の4F目最速ラップ。30日(水)ではこのラップを踏めなかったと思いますが、だからといって1日(木)の馬場が軽いわけではなく、好調な現状だからこそ踏むことができたラップ。京都競馬場は3回走って2着が1回しかありませんが、すべて重賞レース。個人的には京都は非常に得意としている舞台と考えています。

京都 11R 京都大賞典【サヴォーナ】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

9月30日(水)・栗東坂路 カルチャーデイ【5時58分】

開門から30分弱経った時間帯。4F目が12秒台を踏むことができただけでも上等という馬場状態でしたが、そのラップは3F目以降が12.9秒、12.7秒で4F目最速ラップ。重馬場の米子城Sを逃げ切った実績がありますし、牝馬ながらパワーで勝負できるタイプということでしょう。

ラップ別

9月30日(水)・美浦DW ベルウッドディープ【12.4秒、11.5秒、11.2秒】

3F35.1秒はこの日のベスト。2番目が36.2秒ですから、抜けて速い時計となります。ラスト2Fが22.7秒というのも、東京の長い直線にはジャストフィット。さすがは東京芝のマイルで新馬勝ちしている馬という感じがします。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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