井内利彰の追い切りジャッジ【クイーンS他 調教診断】

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今週の栗東

28日の火曜日、午後にバケツをひっくり返したような豪雨があり、一気に気温が下がった栗東。29日(水)の追い切りに影響を与える雨でした。ただ、そのおかげで調教開始前は先週とは違い、少しですが過ごしやすくなりました。

今週の馬場
7月29日(水)の追い切りを参考

・美浦坂路「±0.0秒」(暫定基準時計4F52.9秒)
一番時計は4F50.1秒。これが来週のCBC賞で連覇を狙うインビンシブルパパがマークしたもの。二番時計は4F52.2秒ということで、この時計だけが極端に速かったという解釈でよいでしょう。馬場状態は先週の馬場差「±0.0秒」と同じとしました。

・美浦DコースW「-0.3秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F63.0秒。先週の当欄にも記しましたが、ラスト2Fの速さが目立つ、今の馬場状態。先週の馬場差は「±0.0秒」としましたが、今週に関しては基準よりも速い馬場と判定しています。

・栗東坂路「+1.0秒」(基準時計4F51.9秒)
一番時計は4F50.3秒。これに次ぐ時計が4F51.8秒ということで、前日の豪雨の影響を受けた馬場状態であることは間違いありません。先週の馬場差は「+0.2秒」でしたが、一層時計を要する馬場と判定。時間帯によっては、上記した馬場差以上と考えた方がよいところもあります。

・栗東CコースW「+0.6秒」(基準時計5F65.5秒)
一番時計は5F64.4秒。この時計は先週よりも1秒以上遅く、先週に比べると、5F65秒台の頭数もかなり少なくなりました。先週の馬場差は「+0.3秒」でしたが、坂路と同じく、前日の豪雨の影響を受けた馬場であることは間違いありません。ただ、風が強かった分、CWの方が乾きは早かった印象を受けます。

クイーンS他
今週出走予定の追い切り注目馬

8月1日(土)

新潟 2R 2歳新馬【ホウオウモノポリー】

1週前追い切りのCWで6F82.4秒、3F37.1秒、1F11.3秒をマーク。全体時計もラスト2Fも優秀な数字となっており、重賞級の素材であることは間違いないでしょう。最終追い切りのポリトラックでも軽快に走ることができていて、初戦から動けることも間違いなし。そのパフォーマンスに注目です。

新潟 2R 2歳新馬【ホウオウモノポリー】

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新潟 8R 燕特別【リアライズルミナス】

オークス4着馬。自己条件ともなれば、人気して当然ですし、プレッシャーのかかる一戦ですが、7月22日(水)のCWでの1週前追い切りはきれいな加速ラップを踏んで、素晴らしい走り。6F81.5秒と全体時計も速く、ポテンシャルの高さを示す追い切りといってよいでしょう。最終追い切りも坂路で4F目が最速になるきれいな加速ラップを踏んでいます。

新潟 8R 燕特別【リアライズルミナス】

8月2日(日)

札幌 11R クイーンS【エラトー】

前走巴賞は馬場悪化も4着に敗れた要因でしょうが、馬体重が16kg増えていたことも、先行して伸び切れなかった要因ではないでしょうか。中2週のローテーションから札幌ダートで2本の追い切り。最終追い切りは札幌芝で騎乗者の加速促しに反応して伸びていました。ハナを主張する馬がいそうな今回のメンバーなら番手に構えて、これまでの勝ちパターンの競馬ができそうです。

新潟 7R アイビスサマーダッシュ【ウイングレイテスト】

アイビスサマーダッシュは2024年2着、2025年3着という実績。今年、3年連続の出走という点だけでも素晴らしいと思いますが、過去2年と比べて、今回がベストと評価したい最終追い切りです。美Wでラスト1F10.5秒は7月29日(水)のベストになります。映像で確認した動きも素晴らしい走りでしたし、9歳だからと軽視するのはナンセンスだと思います。

中京 2R 2歳新馬【ハイウェイワン】

高柳大輔調教師によると「まだ緩さがあって成長途上」というお話ですが、追い切りの動きに関しては水準以上に動くことができています。また、「まだまだ伸び代があるので、これで結果を出してくれると、先々が本当に楽しみ」とのこと。ここを勝てば、2歳・3歳のダート路線でトップに君臨できるような馬になりそうです。

中京 2R 2歳新馬【ハイウェイワン】

条件別追い切りフォーカス

時間帯別

7月29日(水)・栗東坂路 クレマチス【8時12分】

3歳1勝Cとの併せ馬を先行していましたが、ゴール前で一杯に追って並びかけようとする相手に馬なり。楽な手応えで4F目12.5秒の最速ラップを踏みました。この時間帯にしては余裕のある走りで、すごく目立っていました。

ラップ別

7月29日(水)・美浦DW カンティーユ【11.1秒、10.9秒】

長期休養明けを挟みながらのレースでは結果が出ていませんが、2F22.0秒はこの日の美Wで一番時計。さすがという脚力ですし、追い切りのラップを見るかぎりは8歳という年齢的な衰えは全く感じないといってよいでしょう。

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ライタープロフィール

井内 利彰

1976年、大阪生まれ。調教をスポーツ科学的に分析した適性理論『調教Gメン』を操る。栗東トレセンを中心とした取材活動をベースに、フジテレビONE『競馬予想TV』やJRA主催のイベントなどでも活躍している。

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