【セントウルS×過去データ分析】前走より距離短縮となる馬の好走率が抜群
2026/9/3(木)

秋競馬の開幕週に阪神で行われる重賞といえばセントウルS。15年ぶりに海外馬も参戦予定の今年はどのような結果が待っているのか。過去10年のデータから占っていこう。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
過去10年で1番人気が7勝
| 単勝人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 1番人気 | 7- 0- 1- 2/10 | 70.0% | 70.0% | 80.0% | 179 | 102 |
| 2番人気 | 1- 5- 1- 3/10 | 10.0% | 60.0% | 70.0% | 64 | 118 |
| 3番人気 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 18 |
| 4番人気 | 0- 1- 3- 6/10 | 0.0% | 10.0% | 40.0% | 0 | 100 |
| 5番人気 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 27 |
| 6番人気 | 0- 2- 0- 8/10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% | 0 | 81 |
| 7番人気 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 105 |
| 8番人気 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% | 194 | 37 |
| 9番人気 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 70 |
| 10番人気〜 | 1- 1- 0-59/61 | 1.6% | 3.3% | 3.3% | 184 | 45 |
(表1 人気別成績)
人気別では、過去10年で1番人気が7勝と強さを発揮し、2番人気も連対率60.0%と安定して走っている。23年に14番人気のテイエムスパーダが単勝万馬券の大穴をあけた例はあるが、基本的には本命・対抗級の強さが光る。なお、過去10年のうち4回は中京で開催されたが、1〜2番人気が強い傾向は阪神・中京を問わず共通している。
4歳と5歳がいずれも5勝ずつ
| レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | ||
| 性別 | 牡馬・セン馬 | 7- 6- 7-78/98 | 7.1% | 13.3% | 20.4% | 40 | 46 | |
| 牝馬 | 3- 4- 3-43/53 | 5.7% | 13.2% | 18.9% | 219 | 90 | ||
| 年齢 | 3歳 | 0- 3- 1-12/16 | 0.0% | 18.8% | 25.0% | 0 | 52 | |
| 4歳 | 5- 1- 1-22/29 | 17.2% | 20.7% | 24.1% | 420 | 102 | ||
| 5歳 | 5- 2- 3-29/39 | 12.8% | 17.9% | 25.6% | 87 | 53 | ||
| 6歳 | 0- 3- 4-32/39 | 0.0% | 7.7% | 17.9% | 0 | 71 | ||
| 7歳以上 | 0- 1- 1-26/28 | 0.0% | 3.6% | 7.1% | 0 | 26 | ||
(表2 牡牝別・年齢別成績)
牡牝別では、牡馬(セン馬を含む)の勝率・連対率・複勝率が牝馬を上回るが、一般的な性差の範疇と言っていい。回収値に目を移すと、牡馬が単複とも40台にとどまるのに対し、牝馬は単勝219、複勝90と優秀な数字を残している。つまり、穴を狙うなら牝馬か。年齢別では4歳と5歳が主力となり、いずれも5勝ずつをマーク。3歳は、連対率や複勝率では4歳や5歳と大差ないが、勝ち馬が出ていないのが玉にキズ。6歳になると複勝率17.9%と少し数字を落とす。とはいえ2〜3着が計7回あり、一定の注意は必要になる。7歳以上は複勝率7.1%までダウンし、苦戦の傾向が否めない。
今回距離短縮の成績がいい
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | ||
| 中央芝 | 今回延長 | 0- 2- 1-12/15 | 0.0% | 13.3% | 20.0% | 0 | 66 | |
| 同距離 | 4- 5- 5-81/95 | 4.2% | 9.5% | 14.7% | 126 | 56 | ||
| 今回短縮 | 5- 2- 4-21/32 | 15.6% | 21.9% | 34.4% | 101 | 82 | ||
| 中央ダート | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | ||
| 地方 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | ||
| 海外 | 1- 1- 0- 0/ 2 | 50.0% | 100.0% | 100.0% | 170 | 165 | ||
(表3 前走距離などに関するデータ)
前走で中央の芝を走った馬について、距離が「今回延長」「同距離」「今回短縮」の場合の成績を比較すると、「今回短縮」の好走率が明らかに高い。なお、昨年は「今回短縮」が1〜3着を独占した。「同距離」は、出走例こそ多いものの好走率は平凡で、絞り込みが重要になってくる。「今回延長」は、前走アイビスSD1〜2着馬に限れば【0.2.1.2】と軽視できない。そのほか、前走海外(いずれも香港)が【1.1.0.0】と結果を出していることも押さえておきたい。
「今回短縮」なら前走で先行しておきたい
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | ||
| 前走着順 | 1〜9着 | 5- 2- 2-10/19 | 26.3% | 36.8% | 47.4% | 170 | 121 | |
| 10着〜 | 0- 0- 2-11/13 | 0.0% | 0.0% | 15.4% | 0 | 26 | ||
| 前走4角通過 | 1〜5番手 | 4- 2- 4- 9/19 | 21.1% | 31.6% | 52.6% | 68 | 120 | |
| 6番手〜 | 1- 0- 0-12/13 | 7.7% | 7.7% | 7.7% | 149 | 28 | ||
(表4 「今回短縮」馬に関するデータ)
有力パターンの「今回短縮(前走は中央芝のみ)」に関して、さらにふたつのデータをチェックしたい。ひとつは「前走着順」で、前走1〜9着なら【5.2.2.10】の好成績。もうひとつは「前走4角通過順」で、前走の4角を1〜5番手で回っていれば【4.2.4.9】とこちらも優秀だ。そして、両方を満たす「前走で4角1〜5番手から1〜9着に入り、今回短縮」での出走になると【4.2.2.4】、勝率33.3%、複勝率66.7%と、かなりの有力候補となりうる。
「同距離」の好走は前走関西で走った関西馬が大半
| 所属・前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | ||
| 所属 | 関東馬 | 1- 0- 0-15/16 | 6.3% | 6.3% | 6.3% | 16 | 8 | |
| 関西馬 | 3- 5- 5-66/79 | 3.8% | 10.1% | 16.5% | 149 | 66 | ||
| 前走競馬場 | 関東4場 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | |
| 関西4場 | 3- 5- 5-58/71 | 4.2% | 11.3% | 18.3% | 165 | 74 | ||
| 北海道2場 | 1- 0- 0-17/18 | 5.6% | 5.6% | 5.6% | 15 | 7 | ||
| 前走着順 | 1〜5着 | 3- 2- 4-32/41 | 7.3% | 12.2% | 22.0% | 19 | 44 | |
| 6〜9着 | 0- 1- 0-23/24 | 0.0% | 4.2% | 4.2% | 0 | 10 | ||
| 10着〜 | 1- 2- 1-26/30 | 3.3% | 10.0% | 13.3% | 375 | 110 | ||
(表5 「同距離」馬に関するデータ)
「同距離(前走は中央芝のみ)」でキーワードとなるのが「関西」。というのも、このパターンの好走例は「関西馬」や「前走で関西4場に出走した馬」が大半を占めるからだ。どちらも、例外は19年1着のタワーオブロンドン(関東馬、前走札幌)しかいない。これに前走着順を加味した「前走関西4場で1〜5着の関西馬」は【2.2.4.21】という成績を収めており、ある程度の目安になるのではないか。
【結論】
「ダイヤモンドノットが好走確率5割超のデータに該当」
セントウルSで高い好走率を誇る「今回短縮(前走は中央芝のみ。以下、同距離、今回延長も同様)」に該当する登録馬は3頭。そのうち好材料の「前走1〜9着」と「前走4角1〜5番手」の両方を満たすのはダイヤモンドノットのみとなる。過去10年は勝っていない3歳馬ではあるが、有力馬には違いない。
「同距離」には10頭が該当し、今年も最大勢力となる。そのうち「前走関西4場で1〜5着の関西馬」に該当するのはフリッカージャブ、ヨシノイースター、プロトポロスの3頭だが、ヨシノイースターは8歳という点がどうか。「今回延長」の2頭では、前走がアイビスSD1着で、複勝率60.0%のデータに該当するピューロマジックがやはり注目だ。
最後に香港馬ファストネットワークだが、過去10年は海外馬の参戦がなかったためデータでは語りづらいところがある。とはいえ、昨年末の香港スプリントでサトノレーヴやウインカーネリアンに先着して3着に入った実績や、日本馬のデータながら前走香港の2頭が【1.1.0.0】の成績を残していることを考慮すれば、軽視できる存在ではないだろう。
ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


