第1866回【新潟記念×過去データ分析】別定戦になり地力が問われる一戦に変貌|競馬情報ならJRA-VAN

競馬予想・競馬情報ならJRA-VAN

【新潟記念×過去データ分析】別定戦になり地力が問われる一戦に変貌

2026/8/27(木)

今週日曜日に夏の新潟開催およびサマー2000シリーズを締めくくる新潟記念が行われる。以前はハンデ戦で行われていたが、2025年に別定戦へと変更されたことで実績馬が参戦しやすくなった。この年優勝したシランケド(前走ヴィクトリアマイル3着)、2着エネルジコ(次走菊花賞1着)、3着ディープモンスター(次走京都大賞典1着)という上位馬の顔ぶれを見ると、レースレベルがハンデ戦時代よりも確実にアップしていることがわかる。しかし、施行時期やコースは同じであるため、変わらない点もある。よって、今回はいつものようにJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析する。

3歳の成績が優秀

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3歳 2-  1-  1-  4/  8 25.0% 37.5% 50.0% 85 106
4歳 3-  3-  3- 26/ 35 8.6% 17.1% 25.7% 106 104
5歳 3-  3-  3- 45/ 54 5.6% 11.1% 16.7% 39 44
6歳 2-  1-  0- 24/ 27 7.4% 11.1% 11.1% 240 64
7歳 0-  1-  3- 23/ 27 0.0% 3.7% 14.8% 0 97
8歳 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0 68

(表1 新潟記念の年齢別成績、過去10年)

まず年齢別成績を調べたところ、3歳【2-1-1-4】が勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率50.0%と優秀だった。好走したのは2018年1着のブラストワンピース(1番人気)、22年3着のフェーングロッテン(3番人気)、2023年1着のノッキングポイント(2番人気)、2025年2着のエネルジコ(1番人気)。この4頭中3頭は前走日本ダービーで5着以内もしくは青葉賞1着だった。残る1頭のフェーングロッテンは青葉賞も日本ダービーも不出走だが、前走ラジオNIKKEI賞を勝利していた。2017年はウインガナドル(前走ラジオNIKKEI賞2着)が10番人気4着と善戦し、2020年はワーケア(前走日本ダービー8着)が1番人気で10着と大敗していることからも、新潟記念に出走した3歳馬にとって青葉賞、日本ダービー、ラジオNIKKEI賞の成績は重要と考えられる。ちなみに、レース当日1〜3番人気の3歳馬は【2-1-1-1】という好成績だ。

4歳【3-3-3-26】と5歳【3-3-3-45】を比較すると、1着、2着、3着それぞれの頭数は3頭と全く同じだが、勝率・連対率・複勝率はいずれも4歳が上だった。6歳【2-1-0-24】は勝率で5歳を上回った。7歳以上は勝利がないように少し苦しい印象だが、軽視はできない。4歳時に新潟記念を勝利したユーキャンスマイルが、7歳、8歳でも好走しているので、リピーターには注意したい。

後方からの追い込みが決まる

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 25
平地・先行 2-  2-  2- 29/ 35 5.7% 11.4% 17.1% 108 72
平地・中団 5-  2-  3- 63/ 73 6.8% 9.6% 13.7% 57 35
平地・後方 3-  5-  5- 29/ 42 7.1% 19.0% 31.0% 120 153
3F  1位 5-  2-  2-  3/ 12 41.7% 58.3% 75.0% 503 320
3F  2位 1-  2-  0-  6/  9 11.1% 33.3% 33.3% 244 176
3F  3位 1-  1-  5-  4/ 11 9.1% 18.2% 63.6% 45 260
3F 〜5位 1-  3-  2- 17/ 23 4.3% 17.4% 26.1% 21 81
3F 6位〜 2-  2-  1-100/105 1.9% 3.8% 4.8% 36 15

(表2 新潟記念の脚質別成績、過去10年)

続いて脚質別成績を調べたところ、最も好走率が高かったのが後方【3-5-5-29】で勝率7.1%、連対率19.0%、複勝率31.0%。単勝回収値120、複勝回収値153と馬券的にも期待値が高い。また、上がり3ハロン1位【5-2-2-3】が勝率41.7%、連対率58.3%、複勝率75.0%と抜群だ。新潟記念は前半1000mが60秒台前後の緩やかな展開になりやすく、後半1000mは11秒台前半〜10秒台のラップが長く続くため、直線でのキレ味とロングスパート性能が強く問われる。そうしたレース展開に対応できそうな馬を狙うべきだろう。

前走JRA・G1組が優秀

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3勝 1-  1-  1- 19/ 22 4.5% 9.1% 13.6% 27 41
OPEN非L 0-  1-  1- 14/ 16 0.0% 6.3% 12.5% 0 85
OPEN(L) 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G3 4-  4-  8- 65/ 81 4.9% 9.9% 19.8% 105 79
G2 0-  2-  0- 13/ 15 0.0% 13.3% 13.3% 0 46
G1 5-  2-  0- 16/ 23 21.7% 30.4% 30.4% 167 105

(表3 新潟記念の前走クラス別成績、過去10年)

前走クラス別成績を調べたところ、JRA重賞組【9-8-8-94】が好走馬の8割超を占めた。特に前走G1【5-2-0-16】が勝率21.7%、連対率・複勝率ともに30.4%と優秀だ。前走G3【4-4-8-65】は七夕賞【1-2-1-14】と函館記念【1-1-0-9】と小倉記念【1-0-3-15】の好走馬が多く、前走サマー2000シリーズ組が有力だ。

前走OP特別(非L)組や前走3勝クラス組からも好走馬が出ているが、ハンデ戦から別定戦への条件変更は格下馬にとって不利に働くため、今後は成績が下がる可能性が高そうなので注意したい。

【結論】

2頭の3歳馬に注目

今年の新潟記念の登録馬数は11頭と寂しいが、その内5頭(アーバンシック、ステレンボッシュ、チェルヴィニア、ドゥレッツァ、ロデオドライブ)がG1ホースという豪華メンバーとなった。一般的な別定G3のレベルを優に超えた一戦になるだろう。

まず注目したいのは3歳馬のロデオドライブゾロアストロ。ともに青葉賞にも日本ダービーにもラジオNIKKEI賞にも出走していないが、それを補う実績がある。ロデオドライブはNHKマイルCでG1を勝った。ゾロアストロは新潟芝1800mの未勝利で上がり3ハロン32秒9をマークして快勝し、東京スポーツ杯2歳Sでパントルナイーフ(後に日本ダービー2着)と頭差の2着と好走。前走の皐月賞は12着と惨敗したが、コース替わりで一変が期待できそうだ。

古馬はダノンシーマアーバンシックに注目した。前者はデビュー以来、3着以内を外したことがなく、上がり3ハロンもすべて3位以内という超堅実派。すでにG2で2回好走している点も強み。後者は2025年の天皇賞(秋)で上がり3ハロン32秒2の瞬発力を繰り出して5着に入っている(4着は同年新潟記念を制したシランケド)。その後の2戦は大敗したが、約5か月半の休養がプラスになれば面白い存在だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。


データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)