第1844回【高松宮記念 × 過去データ分析】近年は年明け初出走馬が優勢!|競馬情報ならJRA-VAN

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【高松宮記念 × 過去データ分析】近年は年明け初出走馬が優勢!

2026/3/26(木)

1996年に従来の中距離G2から短距離G1へと生まれ変わった高松宮記念(当時は高松宮杯)。キンシャサノキセキやロードカナロアなど、多くの名スプリンターが勝利を飾ってきたレースだ。今年はどの馬が勝利を手にするのか、過去の傾向を分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

1番人気は9連敗中、2番人気が好成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0%
2 3-5-0-2/10 30.0% 80.0% 80.0%
3 1-1-2-6/10 10.0% 20.0% 40.0%
4 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0%
5 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0%
6 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0%
7 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
8 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0%
9 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0%
10 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0%
11〜 1-1-3-75/80 1.3% 2.5% 6.3%

(表1 人気別成績)

過去10年の人気別では、2番人気が【3.5.0.2】で連対率80.0%の好成績を残している。対して1番人気は【1.2.1.6】複勝率40.0%止まりで、優勝馬1頭は10年前・2016年のビッグアーサー。JRA・G1の1番人気としてはNHKマイルC(16年メジャーエンブレムの優勝が最後)と並んで最長の9連敗中となっている。8、9、12番人気から優勝馬が出るなど中〜下位人気の好走馬も多く、3→12→17番人気で決着した19年は3連単449万馬券。ほかに22年278万馬券、23年66万馬券と波乱も目立つ。一方で昨年の3連単1万1080円など1万2000円未満も3回を数え、年によって波乱度にかなり差がある印象だ。

5〜6歳が中心に

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-3-1-33/39 5.1% 12.8% 15.4%
5歳 4-4-2-41/51 7.8% 15.7% 19.6%
6歳 3-3-5-32/43 7.0% 14.0% 25.6%
7歳以上 1-0-2-44/47 2.1% 2.1% 6.4%

(表2 年齢別成績)

年齢別では6歳が最多の好走馬11頭を出し、複勝率はトップの25.6%。連対数は5歳の8連対が最多で、勝率・連対率では5歳が6歳を上回っている。この5〜6歳が中心になるレースだ。4歳は好走馬数、好走確率とも劣勢。7歳以上も【1.0.2.44】で複勝率6.4%と苦しいが、こちらは好走した3頭がすべて2桁人気だったため、穴馬なら年齢を気にせず買ってみてもいいだろう。

近年は年明け初戦馬が優勢に

前走レース 2006〜15年 2016〜20年 2021〜25年
成績 複勝率 成績 複勝率 成績 複勝率
シルクロードS 1-1-3-15 25.0% 4-1-0-12 29.4% 1-1-0-13 13.3%
阪急杯 5-4-4-38 25.5% 1-1-1-15 16.7% 0-1-1-16 11.1%
オーシャンS 3-2-3-62 11.4% 0-0-3-32 8.6% 1-0-2-18 14.3%
香港スプリント 0-0-0-2 0.0% 0-0-1-1 50.0% 3-0-0-4 42.9%
阪神カップ 0-0-0-4 0.0% 0-1-0-2 33.3% 0-1-1-5 28.6%

(表3 主な前走レース別成績)

※半年以上の休養明けを除く

かつての高松宮記念は年明けのステップレースに出走した馬が好走馬の大半を占めており、2006〜15年の10年間では阪急杯組の13頭を筆頭に、オーシャンS、シルクロードSの3競走で計【9.7.10.115】と他を圧倒していた。レース間隔がもっとも開くシルクロードSから直行した馬の好走は5頭とやや少なかったが、これが2016〜20年になるとシルクロードS組が4勝を挙げ、阪急杯組やオーシャンS組は好走馬数が激減。そして2021〜25年の近5年はそのシルクロードS組も2連対止まりになり、香港スプリント組が3勝、阪神C組が2頭好走と、さらにレース間隔が開いた年明け初戦馬の活躍が目立つようになっている。

過去10年では前走から中9〜24週で出走した馬が【3.2.2.24】複勝率22.6%。このうち前走がJRA・G2または海外だった馬は【3.2.2.15】同31.8%、オープン特別やJRA・G3だと【0.0.0.9】。前走で前年末の香港スプリントや阪神Cに出走していた馬が狙いだ。

香港スプリント組、阪神C組は前走着順不問

馬名 人気 着順 前走 前走着順 前走以外の主なG1実績
2017 レッドファルクス 1 3 香港スプリント 12 スプリンターズS1着
2020 グランアレグリア 2 2 阪神C 1 桜花賞1着
2021 ダノンスマッシュ 2 1 香港スプリント 1 スプリンターズS2着
2023 トゥラヴェスーラ 13 3 阪神C 8 (高松宮記念4着)
2024 マッドクール 6 1 香港スプリント 8 スプリンターズS2着
2025 サトノレーヴ 2 1 香港スプリント 3 (スプリンターズS7着)
ナムラクレア 1 2 阪神C 1 高松宮記念2着

(表4 前走香港スプリントまたは阪神Cからの好走馬)

表4は前走で香港スプリントまたは阪神Cに出走していた好走馬7頭。前走でも馬券に絡んでいた馬が4頭、8着以下だった馬が3頭と前走着順は不問だ。ただ7頭中6頭は1600m以下のG1で馬券に絡んだ実績があり、残る1頭・トゥラヴェスーラも前年の高松宮記念が勝ち馬から0.1秒差の4着、前々年も0.2秒差の4着と紙一重。G1で上位を争った実績は必要になる。

ステップレース組なら前走5番人気以内・5着以内が目安

前走人気・着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1番人気 2-2-3-10/17 11.8% 23.5% 41.2%
前走2番人気 1-1-1-14/17 5.9% 11.8% 17.6%
前走3番人気 0-0-1-12/13 0.0% 0.0% 7.7%
前走4〜5番人気 3-1-0-17/21 14.3% 19.0% 19.0%
前走6番人気以下 1-0-2-53/56 1.8% 1.8% 5.4%
前走1着 1-3-1-19/24 4.2% 16.7% 20.8%
前走2着 3-0-1-16/20 15.0% 15.0% 20.0%
前走3着 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3%
前走4〜5着 2-0-3-9/14 14.3% 14.3% 35.7%
前走6着以下 1-1-1-51/54 1.9% 3.7% 5.6%

(表5 前走シルクロードS・阪急杯・オーシャンS組の前走人気・着順別成績)

前走で年明けのステップレース(シルクロードS、阪急杯、オーシャンS)に出走していた馬について、前走人気別と前走着順別の成績を調べたのが表5である。前走6番人気以下だった馬は【1.0.2.53】で複勝率5.4%、前走で6着以下だった馬も【1.1.1.51】で同5.6%と苦戦しており、この組は前走5番人気以内かつ5着以内が目安になりそうだ。

【結論】

昨年のスプリンターズS2着・ジューンブレアが1200mで一変か!?

近年は年明け初戦馬の活躍が目立つ高松宮記念。今年は香港スプリント以来のウインカーネリアンとサトノレーヴ、阪神C以来のジューンブレアとナムラクレアが該当する。ただ、ウインカーネリアン、サトノレーヴ、そしてナムラクレアは不振の7歳(以上)馬。表2本文で触れたように穴馬なら7歳でもおもしろいが、この3頭はいずれも上位〜中位人気が予想される。よって、今年の年明け初戦組では5歳のジューンブレアが筆頭格。前走の阪神Cでは11着敗退も、2走前のスプリンターズSではウインカーネリアンにアタマ差の2着。1200mに戻って一変が期待される。

ステップレース組で前走5番人気以内かつ5着以内だった登録馬はママコチャ、ルガル、レイピアの3頭。ママコチャは7歳、ルガルは回避予定のため、狙いはレイピア。4歳の成績はひと息とはいえ7歳よりは良く、前走のオーシャンS「4〜5番人気(本馬は5番人気)」と「2着」が表5ではどちらも勝率が高かったことが強調材料になる。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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