第1784回 【根岸S × 過去データ分析】前走上位人気で連対した馬に注目!|競馬情報ならJRA-VAN

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【根岸S × 過去データ分析】前走上位人気で連対した馬に注目!

2025/1/30(木)

1年のうちでもっとも寒い時期を迎えているが、中央競馬では早くもG1へ向けたステップレースがスタート。今週は東京競馬場でフェブラリーSの前哨戦・根岸S、京都競馬場では高松宮記念の前哨戦・シルクロードSが行われる。今回は2月末の「本番」に近い根岸Sについて、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用して分析したい。

1、2番人気が高複勝率

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 6-2-0-2/10 60.0% 80.0% 80.0%
2 1-2-4-3/10 10.0% 30.0% 70.0%
3 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0%
4 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0%
5 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0%
6 2-2-0-6/10 20.0% 40.0% 40.0%
7 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0%
10 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0%
11〜 0-0-1-56/57 0.0% 0.0% 1.8%

(表1 人気別成績)

過去10年、1番人気が【6.2.0.2】で勝率60.0%、連対率・複勝率80.0%をマーク。2番人気も複勝率70.0%の好成績だ。3、4、6番人気は同30.0〜40.0%で、3着以内の好走馬30頭中26頭は6番人気以内に収まっている。7番人気以下の馬が同一年に複数好走したことはない。

4〜6歳馬が中心、8歳の穴馬を警戒

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 7番人気以下
4歳 3-2-2-11/18 16.7% 27.8% 38.9% 0-0-0-65
5歳 4-2-2-25/33 12.1% 18.2% 24.2%
6歳 3-3-3-31/40 7.5% 15.0% 22.5%
7歳 0-1-0-32/33 0.0% 3.0% 3.0%
8歳 0-2-3-18/23 0.0% 8.7% 21.7% 0-1-3-18
9歳以上 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-10

(表2 年齢別成績)

年齢別では4歳が複勝率38.9%でトップ。5歳が最多の4勝、6歳も複勝率は22.5%と上々で、優勝馬はすべて6歳以下。この4〜6歳馬が中心になる。ただ勝ち馬不在とはいえ、7番人気以下の好走馬4頭はすべて8歳から出ているため、穴を狙うなら8歳馬への注目は欠かせない。

狙いは年明け初戦馬

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0%
中1週 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0%
中2週 0-0-2-14/16 0.0% 0.0% 12.5%
中3週 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0%
中4〜8週 6-6-6-61/79 7.6% 15.2% 22.8%
中9〜24週 4-4-2-29/39 10.3% 20.5% 25.6%
半年以上 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0%

(表3 レース間隔別成績)

表3は前走からのレース間隔別の成績である(便宜上、表3以降は競走除外も前走扱いとする)。中3週以下だった馬は計【0.0.2.35】と連対がなく、3着馬も2頭のみ。前走から中4週以上半年未満だった馬に好走馬が集中している。根岸Sは1月末から2月初旬に行われているため、年明け初戦の馬が狙いだ。

前走はJRAのオープン・重賞

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3勝 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0%
OPEN 0-5-6-53/64 0.0% 7.8% 17.2%
中央G3 5-3-1-29/38 13.2% 21.1% 23.7%
中央G2 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0%
中央G1 3-1-3-11/18 16.7% 22.2% 38.9%
障害 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%
地方 1-1-0-24/26 3.8% 7.7% 7.7%
海外 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%

(表4 前走クラス別成績)

前走はJRAのオープン・重賞だった馬が計【8.9.10.97】と好走馬の大半を占め複勝率21.8%。対してダートグレード競走を中心とした地方競馬のレースに出走していた馬は【1.1.0.24】同7.7%にとどまる。この組で好走した2頭は前走で1番人気に支持されて連対していた。なお、今年は前走3勝クラス出走馬の登録はなかった。

前走1〜2番人気で連対した馬は信頼性抜群

前走人気・着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5-2-3-6/16 31.3% 43.8% 62.5%
2番人気 0-3-1-5/9 0.0% 33.3% 44.4%
3〜5番人気 0-2-3-28/33 0.0% 6.1% 15.2%
6〜9番人気 1-1-2-27/31 3.2% 6.5% 12.9%
10番人気以下 1-1-1-20/23 4.3% 8.7% 13.0%
1着 1-5-2-16/24 4.2% 25.0% 33.3%
2着 3-2-1-9/15 20.0% 33.3% 40.0%
3〜5着 2-1-3-21/27 7.4% 11.1% 22.2%
6〜9着 1-1-3-21/26 3.8% 7.7% 19.2%
10着以下 0-0-1-19/20 0.0% 0.0% 5.0%

(表5 前走人気、前走着順別成績 前走JRAダートのOP、重賞出走馬)

表4で好走馬の多かった前走JRAのオープン・重賞組について、前走がダート戦だった馬にかぎって前走人気・前走着順別成績を調べたのが表5である。前走1〜2番人気馬や前走1〜2着馬の成績が良く、そのどちらも満たす「1〜2番人気で連対」してきた馬は【4.5.3.3】複勝率80.0%と信頼性は抜群だ。

なお、2022年以降にかぎると好走馬9頭中8頭が前走2番人気以内で、同じく8頭が前走で連対していた。前走がJRAダートのオープン・重賞ではなかったとしても、前走「1〜2番人気で連対」は重要なチェックポイントになっている。

【結論】

前走霜月S1番人気1着のロードフォンスが最有力!

表5本文で記したように、根岸Sは前走でJRAダートのオープン・重賞に出走し「1〜2番人気で連対」してきた馬の信頼性が高い。今年の登録馬ではバトゥーキ、フリームファクシ、そしてロードフォンスの3頭が該当する。しかしバトゥーキは本稿執筆時点では除外対象で、フリームファクシは年明けのすばるSから中2週と間隔が詰まっている(表3)。よって、前走の霜月S(11月)を1番人気で勝ってきたロードフォンスが最有力だ。2022年には本馬と同じく前走霜月S1番人気1着のヘリオスが4番人気で2着に入っている。フリームファクシはレース間隔こそ不安だが、単に「前走1〜2番人気で連対」というだけでもプラス評価は可能で(表5本文)、2番人気以内に推される可能性がかなり高そうな点も好材料になる(表1)。

その他では年明け初戦馬のうち、前走が中央で1〜2着だったアルファマムやアームズレイン、クロジシジョー、前走中央で2番人気だったサンライズフレイムあたりが候補。穴狙いなら8歳のメイショウテンスイ(ベルダーイメルは除外対象、タガノビューティーは6番人気以内か)や、前走が芝ではあるが「1〜2番人気で連対」は満たすバルサムノートがおもしろそうだ。なお、前走が海外(BCスプリント)だったドンフランキーはデータ以外の要素から取捨を考えたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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