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第1504回 史上最年少の関東リーディングを獲得!横山武史騎手を分析!

2021/3/8(月)

横山武史騎手は1998年12月に横山典弘騎手の三男(長男は横山和生騎手)として生まれ、2017年に美浦・鈴木伸尋厩舎所属の騎手としてJRAデビューを果たした。同年の勝ち星は13だったが年々大きく伸ばしていき、20年にはJRAで年間94勝を挙げて初の関東リーディングジョッキー(全国では6位)を獲得した。22歳での獲得は1967年に郷原洋行騎手が23歳で獲得(79勝・全国2位)した記録を抜き、史上最年少記録となった。今回は横山武史騎手の昨年の成績を分析してみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 横山武史騎手の年別JRA成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
2021年 13- 14- 11-115/153 8.5% 17.6% 24.8% 71 74
2020年 94- 56- 68-510/728 12.9% 20.6% 29.9% 123 75
2019年 54- 52- 59-562/727 7.4% 14.6% 22.7% 74 70
2018年 35- 45- 38-525/643 5.4% 12.4% 18.4% 61 62
2017年 13- 23- 22-334/392 3.3% 9.2% 14.8% 26 68

※2021年は2/28開催終了時までの成績。

2020/4/26 東京11R フローラステークス(G2) 1着 3番 ウインマリリン

表1は横山武史騎手の年別JRA成績。冒頭で述べたようにデビューした2017年は13勝を挙げ、18年は35勝、19年は54勝、20年は94勝と年々着実に勝ち星を伸ばしている。19年と20年では騎乗数がほぼ同じだったにもかかわらず、勝ち星は約1.7倍増加した。勝率は7.4%→12.9%、連対率は14.6%→20.6%、複勝率は22.7%→29.9%と好走率も大きくアップ。単勝回収率も74%→123%となった。また、4月に行われたフローラSをウインマリリンで勝利し、JRA重賞初制覇も飾っている。20年は大きく飛躍を遂げた1年になった。

今年、21年はここまで(2/28開催終了時点)13勝をマーク。関東で1位は田辺裕信騎手の22勝なので、絶好のスタートというわけではないが、まだシーズンは長いので勝負はこれからだろう。2年連続の関東リーディング獲得に向けてペースを上げて行きたい。

■表2 横山武史騎手の2020年・月別JRA成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1月 5-  4-  3- 41/ 53 9.4% 17.0% 22.6% 216 81
2月 5-  4-  6- 40/ 55 9.1% 16.4% 27.3% 119 84
3月 5-  4-  4- 29/ 42 11.9% 21.4% 31.0% 59 80
4月 10-  4-  4- 41/ 59 16.9% 23.7% 30.5% 293 107
5月 5-  0-  4- 34/ 43 11.6% 11.6% 20.9% 128 52
6月 9-  4-  8- 47/ 68 13.2% 19.1% 30.9% 233 76
7月 9-  8-  4- 42/ 63 14.3% 27.0% 33.3% 70 69
8月 14-  8- 11- 50/ 83 16.9% 26.5% 39.8% 54 67
9月 7-  2-  6- 45/ 60 11.7% 15.0% 25.0% 34 53
10月 6-  7-  6- 51/ 70 8.6% 18.6% 27.1% 34 46
11月 7-  6-  6- 50/ 69 10.1% 18.8% 27.5% 117 89
12月 12-  5-  6- 40/ 63 19.0% 27.0% 36.5% 147 93
1〜3月 15- 12- 13-110/150 10.0% 18.0% 26.7% 137 82
4〜6月 24-  8- 16-122/170 14.1% 18.8% 28.2% 227 81
7〜9月 30- 18- 21-137/206 14.6% 23.3% 33.5% 53 64
10〜12月 25- 18- 18-141/202 12.4% 21.3% 30.2% 98 75
春競馬 30- 16- 21-185/252 11.9% 18.3% 26.6% 172 83
夏競馬 36- 20- 24-154/234 15.4% 23.9% 34.2% 110 67
秋競馬 28- 20- 23-171/242 11.6% 19.8% 29.3% 86 73

表2は横山武史騎手の20年の月別JRA成績(表2)。関東リーディングを獲得した昨年の成績を月別に振り返ってみたい。1月から3月までは各月5勝と、年明けから3か月はあまり成績が目立たなかった。しかし、4月に入り10勝をマーク。同月最後の26日に10R・鎌倉S→11R・フローラS→12R・2勝クラスと騎乗機会3連勝を果たしたのが圧巻だった。

6/13〜7/19に行われた1回・2回函館開催では合計14勝を挙げ、函館リーディングを獲得(初)。7/25〜9/6に行われた1回・2回札幌開催では合計21勝をマーク。札幌リーディング争いは2位(1位は26勝でC.ルメール騎手)と惜しい結果に終わったが、函館リーディング獲得の勢いをそのまま持続。昨夏の北海道ではシリーズを通して絶好調という印象を受けた。

中山開催となった9月の秋競馬以降は夏競馬に比べて成績は下がったが、12月に再び爆発。12/6の中京開催に騎乗機会3連勝をマークするなど、合計12勝を挙げた。3か月ごとの成績をみると、1〜3月の勝率が若干低かった以外は大きな波はなかったように感じる。しかし、春・夏・秋(TARGET frontier JV区分)で分けると夏競馬の活躍が関東リーディング獲得の原動力になったことがわかる。

■表3 横山武史騎手の場所別芝成績(2020年)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
札幌 14-  6-  9- 46/ 75 18.7% 26.7% 38.7% 75 68
函館 9-  6-  7- 32/ 54 16.7% 27.8% 40.7% 95 86
福島 3-  2-  2- 17/ 24 12.5% 20.8% 29.2% 158 61
新潟 3-  2-  2- 20/ 27 11.1% 18.5% 25.9% 48 42
東京 7-  5-  5- 46/ 63 11.1% 19.0% 27.0% 253 98
中山 12-  3- 10- 63/ 88 13.6% 17.0% 28.4% 66 68
中京 3-  1-  1-  6/ 11 27.3% 36.4% 45.5% 299 157
京都 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
阪神 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
小倉 5-  6-  3- 36/ 50 10.0% 22.0% 28.0% 243 119
東開催 25- 12- 19-146/202 12.4% 18.3% 27.7% 133 73
西開催 8-  7-  4- 53/ 72 11.1% 20.8% 26.4% 214 107
中央開催 19-  8- 15-120/162 11.7% 16.7% 25.9% 134 75
ローカル 37- 23- 24-157/241 15.4% 24.9% 34.9% 130 83

表3は横山武史騎手の2020年の場所別芝成績。やはりこの年は札幌と函館の成績が素晴らしく、連対率は25.0%を超えた。中京はレース数が少なかったものの、勝率27.3%、連対率36.4%、複勝率45.5%と優秀だった。小倉でもまずまずの成績を上げており、ローカル競馬場はどこもいい成績を残すことができた。中央場所も東京・中山が大きく見劣るというわけではなかった。ただ、京都・阪神はレース数が少なすぎたこともあり、3着以内に一度も入ることができなかった。

■表4 横山武史騎手の場所別ダート成績(2020年)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
札幌 7-  5-  5- 30/ 47 14.9% 25.5% 36.2% 45 64
函館 5-  3-  3- 25/ 36 13.9% 22.2% 30.6% 56 55
福島 3-  2-  0- 13/ 18 16.7% 27.8% 27.8% 64 68
新潟 5-  4-  3- 15/ 27 18.5% 33.3% 44.4% 187 94
東京 5-  1-  3- 49/ 58 8.6% 10.3% 15.5% 253 75
中山 9-  7-  8- 67/ 91 9.9% 17.6% 26.4% 81 68
中京 1-  2-  1-  8/ 12 8.3% 25.0% 33.3% 33 47
京都 0-  0-  0-  0/  0          
阪神 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0 48
小倉 3-  1-  5- 22/ 31 9.7% 12.9% 29.0% 132 70
東開催 22- 14- 14-144/194 11.3% 18.6% 25.8% 146 74
西開催 4-  3-  7- 34/ 48 8.3% 14.6% 29.2% 94 62
中央開催 14-  8- 12-120/154 9.1% 14.3% 22.1% 143 70
ローカル 24- 17- 17-113/171 14.0% 24.0% 33.9% 87 67

表4は表3同様に場所別のダート成績をまとめた。ダートも札幌や函館の成績は良く、同等かそれ以上に福島や新潟の成績も良かった。一方、東京や中山は勝率が10.0%を切るなど、ローカルに比べると成績は良くなかった。京都や阪神はやはりレース数が少なく、好成績を残すのが難しかったようだ。関東の騎手なので関西で騎乗数を増やすのは容易ではないだろうが、関東リーディング獲得という大きな実績を残せたことで今後は関西でも乗るチャンスが出てくることだろう。

■表5 横山武史騎手の厩舎別成績(2020年)

順位 厩舎 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 (美)鈴木伸尋 7- 4- 7-63/81 8.6% 13.6% 22.2% 255 102
2 (美)萩原清 7- 3- 3-16/29 24.1% 34.5% 44.8% 96 82
3 (美)斎藤誠 5- 1- 0-21/27 18.5% 22.2% 22.2% 82 37
4 (美)高橋祥泰 4- 0- 0- 4/ 8 50.0% 50.0% 50.0% 403 121
5 (美)武井亮 3- 2- 2-22/29 10.3% 17.2% 24.1% 84 64
6 (美)国枝栄 3- 2- 2-13/20 15.0% 25.0% 35.0% 64 58
7 (栗)高野友和 3- 1- 1- 1/ 6 50.0% 66.7% 83.3% 356 180
8 (美)手塚貴久 3- 1- 0- 8/12 25.0% 33.3% 33.3% 165 63
9 (美)田村康仁 3- 0- 2- 7/12 25.0% 25.0% 41.7% 95 201
10 (美)和田正一 2- 2- 2-12/18 11.1% 22.2% 33.3% 53 64
11 (美)武市康男 2- 2- 1- 5/10 20.0% 40.0% 50.0% 91 84
12 (美)栗田徹 2- 1- 3-12/18 11.1% 16.7% 33.3% 80 65
13 (美)武藤善則 2- 1- 2- 5/10 20.0% 30.0% 50.0% 68 103
14 (美)中川公成 2- 1- 2- 6/11 18.2% 27.3% 45.5% 85 72
15 (美)鹿戸雄一 2- 1- 1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 35 52
16 (栗)高柳大輔 2- 1- 1- 3/ 7 28.6% 42.9% 57.1% 155 104
17 (美)古賀慎明 2- 1- 0- 5/ 8 25.0% 37.5% 37.5% 261 81
18 (美)宗像義忠 2- 1- 0- 0/ 3 66.7% 100.0% 100.0% 186 136
19 (美)矢野英一 2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9% 184 102
20 (美)和田雄二 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0% 1125 126

2021/2/14 東京11R 共同通信杯(G3) 1着 7番 エフフォーリア

最後に20年の厩舎別成績を調べた(表5参照)。1位は鈴木伸尋厩舎。自身が所属している厩舎であり、レース数も格段に多い。そのため勝率や連対率、複勝率はそれほど高くない。しかし、単勝回収率255%、複勝回収率102%と馬券的な妙味は十分にある。2位は萩原清厩舎。勝ち星は鈴木伸尋厩舎と同じ7つだった。以下、3位が斎藤誠厩舎、4位高橋祥泰厩舎と関東の厩舎が上位を占める。栗東では7位に高野友和厩舎がランクインした。15位鹿戸雄一厩舎の2勝はいずれもエフフォーリア(新馬と百日草特別)で挙げたものだ。

同馬への騎乗では、今年の共同通信杯でも勝利を飾り3連勝。クラシックへ向けて楽しみなコンビが誕生した。さらに2/28の中山記念では7番人気のウインイクシードに騎乗して3着に持ってきた。この分ならば今年はG1での活躍もみることができるかもしれない。要チェックの若手騎手だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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